普段使いから冠婚葬祭まで、TPOに合わせて幅広く使えるジュエリーとして人気が高い真珠。
真珠のジュエリーは、世界的に見てもフォーマルシーンで活躍していますね。
真珠の基本から、お手入れの方法までご紹介していきます。
真珠とは

真珠とは、貝の体内でできる宝石です。
貝は、自分で貝殻を作り出し、やわらかい体内を守ります。
「外套膜」と呼ばれる膜で貝殻を作り、呼吸をしたり、餌を取り込むための海水の量を調節したりします。
天然真珠のできる仕組みは、海の砂や虫などの異物が貝と外套膜の間に入り込み、刺激され膜の表面が破れ中に入ることによって、異物を包み込む「真珠袋」ができます。
その真珠袋の周りに貝殻と同じようなものができます。これが真珠になります。
真珠には二種類あり、このように偶然にできるものを天然真珠、人が手を加えてできるものを養殖真珠といいます。
真珠の選び方と種類
真珠を選ぶポイントは「巻き」と「照り」。
「巻き」とは真珠層の厚さを意味し、真珠層が厚いほど力強い風格が増します。
「照り」とは、光沢の度合い。美しい真珠とは、巻きが厚く、照りの良い真珠です。
では真珠にはどんな種類があるでしょうか?真珠の種類と特徴をご紹介しましょう。
アコヤ真珠

最も代表的な真珠で、日本で一番多く養殖されているのがアコヤ真珠です。
真珠と聞いてまずみなさんが思い浮かべるのは、アコヤ真珠ではないでしょうか?
大きさは約2mm~10mmで、色はクリーム、ホワイトピンク、ホワイトグリーン、ゴールドが中心です。
南洋黒蝶真珠

タヒチ真珠、黒真珠と呼ばれる黒蝶貝から生まれる真珠です。
色は、黒、グリーン、グレー、赤などがあります。
南洋白蝶真珠

白蝶貝から生まれる真珠で、南洋パールとも呼ばれています。
大きさは比較的大きく19mmぐらいまであり、色は白、シルバー系クリーム、ゴールドブルー、グレーなどがあります。
淡水真珠

イケチョウ貝という二枚貝から作られる真珠です。
色は白、ピンク、ローズなど豊富にあります。
形は楕円形の物が多く、そのほかにもライス、ドロップクロス、スティックなどさまざまです。
マベ真珠
マベは熱帯、亜熱帯海域に生息する貝です。
半球形の真珠で、色は主にシャンパンクリーム。独特な輝きを放っています。
冠婚葬祭に使える真珠
宝石にはたくさんの種類がありますが、慶事でも弔事でも使える宝石は真珠だけです。
真珠は涙を象徴する宝石なので、「悲しみを添える」という意味で、弔事でも着用が許されています。
ただし、それにはいくつかのマナーがあり、真珠のネックレスなら長すぎないもの。45cm前後の物がベストです。
また「悲しみが重なる」と言われる二連や三連のネックレスは適していません。
長いネックレスは、華やかさを演出してくれるのでパーティに向いています。
真珠のお手入れの仕方

真珠のお手入れの鉄則。それは、着けた後は拭くことです。
真珠の主成分はカルシウムで、酸、熱、水に弱いことが特徴です。
汗やほこり、化粧品や整髪剤にも弱いので、お化粧が終わってから身に着け、外す時は最初に外します。
そして使用後はよく拭いてから、しまうようにしましょう。
またお食事の際に、真珠と接触しないようにお気を付けください。
特に、真珠を溶かしてしまう可能性がある柑橘類やお酢などは注意が必要です。
真珠の保管方法

真珠は表面に傷が付きやすいので、ほかの宝石とぶつからないように保管しましょう。
酸に弱いので、個別のケースに保管することがおすすめです。
紫外線や熱の影響も受けやすいので、日当たりのいい場所や気温の高い場所に置くことは避けましょう。
化粧品や薬品の近くに置かないということも大事です。
まとめ

真珠の基本についてお伝えしてきました。
結婚のお祝いや、母から娘へと贈られることも多いのが真珠のジュエリーです。
真珠のネックレスは糸が劣化して切れやすくなりますので、2~3年ごとに糸の交換をすることがおすすめです。
流行りすたりのない真珠のジュエリーは、大切に使えば次の代へと引き継ぐことができます。
真珠の基礎知識を知って、真珠と長いお付き合いをしてくださいね。
カラッツ編集部 監修