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この3つの刻印だけは絶対に注意!(貴金属の刻印一覧つき)

3つの刻印1

ジュエリーを購入するのであれば、百貨店や宝飾店が一番安心ですよね。でも、私のようなレアストーン好きが欲しいジュエリーはそういったお店にはなかなかないもの。そうなると、欲しいジュエリーがあれば、もっぱらヤフオクやメルカリなどで探すようになるんです。

でも、そういう「誰でも出品できるサービス」では、偽物を売りつけようとする業者も結構たくさんいます。貴金属の刻印があれば大丈夫……とは思うものの、ときどきいつもと違うタイプの刻印を見かけることもありますよね。そもそも、「刻印があれば本物?」そして、「刻印自体に“偽物”は存在しない?」、改めて考えてみると不安は尽きません。
気になったので今後のために調べてみました。

貴金属の刻印ってどういうもの?

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貴金属の刻印は、1300年代にイギリスではじまったといわれています。刻印の正式名称は「品位証明記号」といいますが、ホールマークと呼ばれることもあります。これは、打刻を担当していたイギリスのギルド「ゴールドスミスホールド」の名前が由来になっています。
日本で貴金属への打刻が始まったのは1929年。日本の検定制度は任意となっており、必須ではありません。……必須ではないのです!不安になりますね。

刻印はもちろん、ジュエリーの品質を判断するためのひとつの重要な材料です。しかし、どこか特別な機関で審査があって、それを通れば押されるというものではなく、それぞれの業者が自由に押すことができるので、確実に信用できるものとはいえないようです。

これはどうなの!?知っておきたい刻印たち

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K18、SV950、PT850といった一般的に良く見る刻印であれば、ほとんど問題ないとは思いますが、なかには注意が必要な刻印もあります。主なものを3つに分けてご紹介します。

1.ただのメッキ系

刻印名 実際の刻印例 メモ
GF 24GF ・18GF・14GF・10GF GOLD FILLED」の略つまり、金張りです。ベースの真鍮表面にK18を重ね合わせて高熱圧着(900℃前後で加熱してから圧延)されたもの。一般的な金メッキと比べて、約100倍層が厚いです。金の発色が良く摩耗にも強い傾向にあります。刻印に「GF」がなく、「1/20 18K」のみの場合もあります。
GP 24GP ・18GP・14GP・10GP GOLD PLATEDのこと。真鍮にニッケルをかけ、その上から薄く金をメッキした、いわゆる「金メッキ」です。「GF(金張り)」と比べて、金の層が薄いため、摩耗にも強くありません。
M / 1M / 3M / 5M K18 3M・K18 1M・K14 5M メッキの刻印。「K18 3M」と刻印されている場合、「18金が3ミクロンの厚さでメッキされている」ということになります。
1/10 1/20 K18 1/10・1/10 K18・K14 1/20 メッキの刻印。「1/10 K18」は、「18金が1/10ミクロンの厚さでメッキされている」ということになります。
GS 18KFS 14KGS 「Gold shelled」です。つまり金張り
GEP ○○GEP 「GOLD ELECTRO PLATED」。電気メッキです。
HE ○○HGE 「HARD GOLD ELECTROPLATED」。金メッキです。
GR ○○GR 「GOLD ROLLED」。金張りです。
RGP ○○RGP 「ROLLED GOLD PLATE」。金張りです。
SILVER G ○○SIVLVER G 「SILVER GILT」。銀メッキです。
SILVER.F ○○SILVER.F 「SILVER FILLED」。つまり、銀張り。ベースとなる金属の表面に銀箔を圧着させたものです。
Sheffield Silver ○○Sheffield Silver 銀メッキです。
SP  ○○Silver Plated 銀メッキです。盃によくあります。

2.海外製品で品位の低さを分かりにくくしているもの

刻印名 実際の刻印例 メモ
K 24K 18K 14K 10K あとKといわれるもの
KP 24KP 18KP 14KP 10KP Kはカラット、Pは「完全、ピッタリ」という意味。
KT 24KT 18KT 14KT 10KT カラットという意味です。18KT、14KTなど。
足金 足金 中国の金の刻印です。純金(純度99.9%以上)を意味します。

※かつて中国では、24金が万足金(99.999%)、千足金(99.99%)、足金(99.9%)で表されたり、メーカーによって基準が変わることもあったようですが、2016年5月に国の発令で全て足金(またはAu999)に統一され、現在は厳しく管理されているといわれています

3.実はほぼシルバーなのにプラチナ製品かのような刻印が打ってるもの

刻印名 実際の刻印例 メモ
PT100 PT100 プラチナが10%含まれているものです。残りの90%は銀が使われることも多いです。
本来であれば、合金の場合は比率の多い成分を刻印しますが、Pt100と刻印してプラチナが含まれることをアピールすることで、商品の高級感を出そうとしているのかもしれません。
また、100という数字が100%を想像させやすいため、Pt100がプラチナ100%と勘違いする人もいるでしょう。要注意です。
P/S P/S 成分は、上記と同様です。プラチナ・シルバーの意味で、プラチナが10%で銀が90%の安価な新素材です。
PWG9 PWG9 ある宝飾メーカーオリジナルの金属表示。K9(Au37.5%)、つまり9金(金37.5%)のホワイトゴールドということです。

上記の刻印があったら、是非この記事を思い出してくださいね。また、ジュエリーを購入する前にも、ぜひ確認しましょう!

不安な場合には買わない選択も

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刻印は、必須ではありません。ただ、ほとんどのジュエリーには打刻されていますよね。私が見たなかには、小さかったり細かったりして、刻印がうまく押せず、「850」や「18」という数字のみというものがありました。
それは信頼できる業者の商品だったので、偽物ではないということが分かりましたが、そうでない場合には不安になりますよね。
インターネットで購入する場合などは、実物を事前に確認できないので、さらに不安は大きくなります。ジュエリーを購入する際には、なるべく、信頼できる業者やショップから購入するようにしましょう。

カラッツ編集部 監修

ABOUT US

趣味で20年以上レアストーン寄りの宝石やジュエリーを収集しています。メキシコのウォーターオパールからはじまり、既に50種類以上のルースを所持しています。王道(?)のグランディディエライトやレッドベリルをはじめ、コーネルピンやペツォッタイトといった誰も知らないような希少石も大好物。宝石を太陽光に当てたり、ブラックライトで照らしたりしてマニアックに宝石を楽しんでいます。