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シトリンとトパーズは別物!11月の誕生石「シトリンとトパーズ」の違いと魅力4つ

トパーズリング

11月の誕生石シトリントパーズ

どちらも代表的なカラーは、黄みを帯びた明るく輝く宝石です。

似ていることから混同されやすく、判別することは素人には難しいと言われています。

購入するならシトリンとトパーズ、どちらを選びますか?

見た目は似ていても産地も組成も全く別物。その違いとそれぞれの魅力についてお伝えしていきますね。

①産地と歴史

シトリン

シトリンの産地と歴史

天然のシトリンはとても希少価値が高く、産地はブラジルのみと言われています。

アメジストを加熱処理するとシトリンに変化することがわかり、今日市場に出回っているシトリンは、ほとんどがアメジストを加熱処理したものです。

加熱処理したシトリンと、天然のシトリンの価値の差はほとんどありません。

その歴史として、ビクトリア王朝時代の宝石にシトリンがあったことから、それ以前から存在していたと言われています。

トパーズの産地と歴史

トパーズの産地は、アメリカ・ユタ州、ロシア、アフガニスタン、チェコ、ブラジル、メキシコ、オーストラリア、ヨーロッパ諸国で、日本でも産出があります。

巨大な結晶として発見されることも多いです。

古代エジプトでは、太陽神ラーを象徴する石とされていたことから、とても古い歴史があることが分かります。

②特徴

インペリアルトパーズ

シトリンの特徴

和名は黄水晶水晶の一種です。

語源はフランス語でレモンを意味する「シトロン」、またはラテン語の「シトラス」。

まるでレモンのような鮮やかな水晶なので、シトリンと名付けられたと言われています。

シトリンは傷はつきにくいのですが、太陽光に弱いため、直射日光の当たる場所に長時間置かないようにしましょう。

トパーズの特徴

和名は黄玉(おうぎょく)。ケイ酸塩鉱物の一種です。

トパースの語源は、ギリシア語の「探し求める」という意味の「topazos」に由来するという説、紅海に浮かぶ島「トパシオン」から来ているという説、「火」を意味する「トパズ」に由来するなど、多くの説があります。

トパーズは水には強いのですが、熱や日光に弱く変色しやすいという特徴があります。

取り扱いと保管場所に、気を付けましょう。

③カラーバリエーション

シトリンのカラーバリエーション

黄色・茶色が一般的です。

とても珍しい種類のシトリンとして、深いオレンジの入った「マデイラシトリン」、アメジストとシトリンがひとつの結晶内に存在する「アメトリン」があります。

トパーズのカラーバリエーション

インペリアルトパーズ、ピンクトパーズ、ブルートパーズ、シャンペントパーズ、グリーントパーズ、カラーレストパーズ、ミスティックトパーズなど、多くの種類とカラーがあります。

加熱処理や放射線照射で、色を変えることが可能です。

天然のトパーズでは、淡褐色のものが上質とされています。

④石言葉と言い伝え

シトリン

シトリンの石言葉は「幸福」「金運」「商売繁盛」「友情」

古くよりその色合いからか、「富」や「金運」の象徴として大切にされてきたようです。

トパーズの石言葉は石言葉は「希望」「友情」

これはトパースの語源である、「topazos」(ギリシア語の「探し求める」という意味)から来ているものと考えられます。

どちらにしてもイメージの良い石ですね!

「シトリントパーズ」は実在する?

シトリンリング

中世ヨーロッパでは、トパーズが上流階級の人々に非常に愛されていました。

そのため、シトリンがトパーズの代用にされることもあり、その当時の名残で今でもシトリンのことを「シトリントパーズ」と呼ぶことがあるようですが、そもそもシトリントパーズという宝石は実在しません

もし「シトリントパーズ」と呼ばれる宝石を見かけたら、それはシトリンの事だと思って良いでしょう。

シトリンとトパーズの価格は、品質や大きさによってまちまちなので一概には言えませんが、「おおよそ一桁(10倍)違う」と言われるほど、トパーズの方が高値です。

まとめ

ブルートパーズジュエリー

似ているけどまったく違うシトリンとトパーズの違いと、その魅力をご紹介しました。

シトリンとトパーズ、どちらがお好きですか?

石言葉で選ぶもよし、カラーバリエーションで選ぶもよし。

シトリンもトパーズも、年代を問わず使っていただける石なので、11月生まれの方への誕生日プレゼントにもおすすめですよ。

カラッツ編集部 監修