イエロー系のシトリンとパープル系のアメシスト(アメジスト)が一つの結晶内に存在する、魅惑的なツートンカラーの宝石、アメトリン。
そのとても不思議な見た目は、自然が作り出したとは思えないほど印象的な魅力をもっています。
今回はそんなアメトリンの基礎知識から価値、価格まで、種々交えてお話ししたいと思います!
目次
アメトリンとは
アメシストとシトリンが一つの結晶内に存在し、ツートンカラーが美しいアメトリンは、和名では、紫黄水晶(しおうすいしょう)と呼ばれます。
結晶構造の内部に含まれている鉄イオンの状態の違いから、色がイエローとパープルに分かれるといわれています。
元々アメシストが加熱されると色が変化しシトリンとなることから、アメトリンはその過程で止まったものではないかとも考えられています。
アメシストもシトリンも石英系グループの鉱物であるため、鑑別では「クォーツ」となり、鑑別書にも宝石名:バイカラー・クォーツ、別名「アメトリン」と呼ばれますなどと記されることが多いようです。
天然未処理のアメトリンはボリビアのアナヒ鉱山からしか採れないといわれています。
しかしながらアメトリンは、産地特定ができない宝石です。
アメトリンの偽物

正直アメトリンの偽物というものにはめったに出会いません。
恐らく供給量が安定しているため、
偽物をつくるコストが見合わない
というのが一番の理由かと思われます。
ただし中には上の写真のように「あまりに鮮やかすぎるアメトリン」があり、たまに国内でも見ることがあります。
さすがにこれは本物じゃないだろうと、見た目で分かるかと思うのですが、この正体は実は「合成クォーツ」であることが多いです。
ただ鑑定士に確認したところ、2019年現在、国内ではこの偽物はあまり流通していないようなので、そこまで敏感に心配しすぎる必要は無さそうです。
アメトリンの価値の評価ポイント
購入する際に、より良いものを手に出来るよう評価ポイントをご紹介していきますね。
アメトリンの評価ポイントは3つ
①色味がきちんと分かれているか
アメシスト(アメジスト)とシトリンが同時に表れていることが魅力のアメトリンですから、パープルとイエローの色味がきちんと分かれているもの程、評価が高くなります。
パッと見た時、混じり合って見えたり何となく2色あるかな?と悩むものよりも、明確に2色が存在していると分かるアメトリンを選びましょう。
②色の彩度が高いか
暗めの濁った色合いのものよりも、透明度が高く、明るく鮮やかな色合いのものは評価が高くなります。
なるべく鮮やかなイエローとパープルが明確に存在しているアメトリンが選べると良いですね!
③カットが美しいか
産出量が安定しているアメトリンのため、挑戦的なカットの石も存在します。
画像のアメトリンは今人気急上昇中のファンタジーカット。
ですが、このように美しいカットが施されたアメトリンは、より高く評価されています。
アメトリンを買うなら
指輪ならARTIDA OUD(アルティーダ ウード)

アパレルで有名なサザビーリーグさんのやってらっしゃるARTIDA OUD(アルティーダ ウード)。
タイミングにも依りますがアメトリンのコレクションもあります。洗練されたデザインがさすがです。
指輪だけでなくペンダントも探したいならBizoux(ビズー)

ビズーさんのアメトリンコレクションはこちら。細身で繊細なデザインが魅力です。
実店舗もあるので、実際に見に行けるのも嬉しいですね。
困ったらGoogle Shopping

最後はGoogleショッピング検索。
楽天やメルカリ、Amazonなども含めて一気に検索できて、安い順などで並び替えもできるのが便利です。
技術の進歩によって簡単に手に入るようになった石だからこそ、気に入ったものを適正価格で手に入れたいですね。
最後に
一つの結晶の中に二色が存在する、不思議な宝石アメトリン。
これを自然が作り上げたというのは地球の神秘を感じます!
どちらかというと市場に出回る流通量は多めで、比較的手にしやすい石ですので、ぜひお好みのものを見つけてください。
大粒のものも多く、硬度も十分あるため個性的なカットが楽しめるのも魅力の一つです。
また大粒のものが多いので、リングやピアスだけではなくペンダントにも向いています。
カラッツ編集部 監修