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宝石シトリンの名前の由来や意味って?偽物はあるの?

シトリン結晶

新鮮な果実のようにジューシーな黄色を見せるシトリンは、明るい陽射しのような輝きが魅力的な宝石です。

シトリンは英語でどのように綴るのでしょうか。名前の由来や意味は?

古来から人々に愛されてきたシトリンの特徴から、明るい黄金色の発色の秘密などを紐解いてみましょう。

シトリンとは

シトリンルース
シトリンは黄色や黄金色をしたフルーツのような新鮮な色合いの宝石です。石英(クオーツ)の一種で、和名では「黄水晶」と呼びます。

結晶中に鉄を含有することで、爽やかな黄色を発するようになります。

シトリンの性質

結晶系 三方晶系
化学組成 二酸化珪素
硬度 7
比重 2.65
屈折率 1.54-1.55
複屈折率 0.009
光沢 ガラス状

シトリンの英語の綴り

シトリンは英語で「Citrine」と綴ります。

シトリンはレモン果実のような新鮮な黄色をしていますよね。

このことから、フランス語で柑橘系の果物という意味の「Citrus(シトラス)」という言葉を由来として、「シトリン」と名付けられました。※諸説あり

シトリンの意味

シトリンは11月の誕生石です。
古来から「幸運を運ぶ石」として大切に扱われてきました。

宝石言葉は、商売繁盛、友愛、潔白、富などです。

黄金色の輝きが太陽を象徴すると言われ、生命力や勇気など活力を与えてくれると信じられてきました。

シトリンの特徴

処理が一切施されていない、天然のシトリンはもともと産出量の極めて限られた石でした。

現在市場に出回っているもののほとんどがアメシストを熱処理したものです。

シトリンの種類

シトリン種類

マデイラ

赤味のある濃いオレンジ系の黄色という、大変美しい色を呈します。

コクのある赤オレンジ色が、ポルトガルの「マデイラ・ワイン」に似ていることから「マデイラ」と呼ばれています。最も高い価値が付けられているシトリンの種類です。

アメトリン

アメシストの紫色とシトリンの黄色の2つのカラーを呈する「バイカラー」の鉱物です。

基本的には世界各地で採掘されるシトリンを「半分だけ」加熱することでつくられます。

詳しくはこちらをお読みください。

シトリンの偽物

シトリンルース2

上記でも説明しました通り、現在市場に出回っているシトリンはほぼ100%と言っても良いくらい、天然のアメシストを加熱処理して黄色くしたものです。

つまり、「加熱したアメシスト」が「シトリンの偽物」ということにはなりません。

じゃあシトリンの偽物とは何か?

シトリンの偽物は、ガラスや合成水晶、人工溶連水晶などです。

これらは天然の鉱物ではなく人工的に作られたものです。

ガラス製のものは触ってみると本物のような冷たさがなく、触れている内に生暖かさを感じます。

まさに「石」と「ガラス」の感触の違いなのです。

※ガラスや合成水晶、人工溶連水晶自体が悪い訳ではありません。悪いのは業者が事実を隠して高額に売ることです。事実をきちんと明記し販売されているものを消費者が納得して購入するのは問題ありません。

まとめ

シトリンルース3
シトリンの新鮮に輝く黄金色は見る人にいつも元気を与えてくれます。

太陽のように眩しく輝くシトリンの煌めき。

ちょっぴり落ち込んだ日にも、シトリンを見るだけで「明日も頑張ろう!」という元気をくれる素敵な宝石ですよね!

カラッツ編集部 監修