合成シトリンは存在する!?偽物シトリンの見分け方2つ

シトリン

先日会社で「合成ルビーって聞いたことあるけど合成シトリンってあるのかな?」と話題になりました。

なかなか盛り上がった話題で、皆さんにお話しするネタになるんじゃないかと思いましたので、今回は偽物シトリンのことや、合成シトリンと天然シトリンの見分け方などをお話ししたいと思います!

※合成石自体が悪い訳ではありません。悪いのは業者が事実を隠して高額に売ることです。合成石ときちんと明記し販売されているものを消費者が納得して購入するのは問題ありませんので誤解なさらないようにして下さいね。

どこまでが偽物?

偽物

シトリンとはイエローからオレンジカラーの宝石で、鉱物種はクォーツ(和名:石英)です。

市場でよく見かけるシトリンですが、実は天然未処理のシトリンはかなり珍しく、現在殆ど市場には出回らないのだそうです。

ではよく見かけるシトリンは何かというと、ほとんどがアメジストに加熱処理を加えたものであるといわれています。

そうすると、それはシトリンの偽物なのではないか?と疑われる方もいるかもしれませんが、答えはノーです。

シトリンにおける加熱処理は一般的に行われているものですし、それによって天然でなくなる訳でもなければ、価値が著しく下がるということもありません

勿論、加熱処理を施したシトリンを天然未処理のものとして高額に販売していたら問題ですが、分かりやすく表記していればそれ自体には問題はないのです。

では、何をもって偽物とするのでしょう?

加熱処理について詳しくはこちらの記事へ

シトリンの偽物とは

いろいろ諸説ありそうですが、個人的には「偽って売ること」ではないかと思います。

何事もそうですが、事実を消費者に分かりやすく表記して販売する分には天然である、ないは関係ないと思います。

消費者が理解した上で納得して手にしている訳ですので、合成石でも模造石でも問題なく、それ相応に素敵に楽しめば良いと思うのです。

しかし問題は「天然のシトリンとして購入したのに鑑定してみたら違った」というパターンですよね・・・。

想像しただけで胸が張り裂けそうです。

合成シトリンって何?

クォーツは工業用としても広範囲で使われるため、合成石も多く作られ、それ故シトリンの合成石も存在するといわれています。

ではそもそも合成石とは何か、というと、合成石というのは、天然の宝石と同じ化学組成と結晶構造をもった石で、色や光沢だけでなく、硬度や密度に光の屈折率といった宝石の性質までも天然石と同じに作られます。

天然石と合成石の大きな違いは、自然で作られるか人工的に作られるかだけです。

工業目的に作られ、人工クォーツの多くが時計やコンピューターなどのエレクトロニクスの基幹部品、ビデオカメラやデジタルカメラの光学フィルターなど広範囲に渡って使用されています。

合成石は透明度はもちろん、カラーの濃度まで自由自在に作れてしまいます。

つまりは薄いイエローの合成シトリンも、濃いブラウンの合成シトリンも、材料と環境に費用さえあれば作りたいだけ作れるという訳です。

ただ誤解して頂きたくないのは、合成シトリン自体が悪い訳ではありません。合成シトリンとして明記して売っているものを消費者が納得して購入する分には問題ないのです。

しかし合成シトリンを天然のシトリンとして偽って売るのは話が別ですよね。それは許されることではありません。

偽物シトリンは合成シトリンだけではない

シトリン
偽物シトリンといわれるものには、合成石の他にも、錬り水晶(クォーツ)といわれる人工熔錬水晶に着色してシトリンとして販売しているものもあるといいます。

人工熔錬水晶はガラスとクォーツを溶かして固めたものです。クォーツの割合にもよりますが、殆どがガラスに近いものになります。

透明度が高く、色も濃厚なのに安いシトリンがあったら、人工熔錬水晶に着色したものの可能性が高いそうです。

ガラスに着色してシトリンとしているので、こちらに関しては質の悪い全くの偽物と言っても良いですね。

偽物シトリンの見分け方

鑑定
合成シトリンと練りシトリンの2種類の偽物シトリンの見分け方をご紹介します。

合成シトリンの場合

合成シトリンと天然シトリン(アメシストを加熱処理したシトリンも含む)の違いの一つはインクルージョン(内包物)があるかないかです。

天然石は殆どの場合、インクルージョンと言われる結晶状の異物が内包されています。

肉眼では見つけられなくとも、10倍ルーペを使うと見つかる場合が多いです。

天然でもトップクォリティのものはインクルージョンが見つけにくいものもあるため、インクルージョンの有無だけで判断するのは難しいですが、一つの指針にはなります。

ただし、中にはインクルージョンらしき異物がある合成シトリンも存在するといいます。

ただそれはまるで、パンくずのような、結晶になっていない異物です。

天然シトリンに内包される異物は、天然の鉱物ですので結晶化しています。

異物がパンくずのようで結晶になっていないものは、合成シトリンを疑っても良いかもしれませんね。

練りシトリンの場合

人工熔錬水晶の練り水晶に着色した偽物シトリンは、触ってみるとわかります。

ガラスのように生ぬるい感じがしたら、それは練り水晶に着色した偽物シトリンである可能性が高いです。

水晶は触るとひんやりするので、怪しいなと思ったらまずは素手で触ってみて下さい。

最後に

分かれ道
今回は合成シトリンや偽物シトリンについての話とその見分け方をご紹介しました。

偽物とわかった上で、納得のいった価格で購入して楽しむのはいいのですが、まるで天然のシトリンであるかのような高額で、偽物シトリンを手にしてしまうとショックですよね。

そんな悪徳業者がなくなってくれることが一番なのですが、自分でも対策出来るに越したことはありません。

今回の記事が少しでも参考になりますように♪

※合成石や模造石自体が悪い訳ではありません。悪いのは業者が事実を隠して高額に売ることです。事実をきちんと表記し販売されているものを消費者が納得して購入するのは問題ありませんので誤解なさらないようにして下さいね。

カラッツ編集部 監修