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トパーズは黄色だけじゃない?
トパーズは和名で黄玉(おうぎょく)と呼ばれることもあってか、「トパーズといえばイエロー」だと思われがちなのですが、実はたいへんカラーバリエーションが豊富な宝石です。ここではそんな豊富なカラーバリエーションを持つトパーズの中でも特に人気のある5色を厳選してご紹介していきます。
トパーズの種類
トパーズは大きく2種類のグループに分けることができます。1つは「OHタイプ」と呼ばれるもの、もうひとつは「Fタイプ」と呼ばれるものです。このグループの違いがカラーの違いに表れます。
OHタイプ
OHタイプに属するトパーズは、シェリー酒カラーの「インペリアルトパーズ」と「ピンクトパーズ」です。このグループの大きな特徴の一つは屈折率が高いことで、光に長時間さらされていても色褪せないといわれています。OHタイプの方が数が圧倒的に少ないです。
Fタイプ
ほとんどのトパーズはこちらのグループに属し、カラーで言うとシャンパンカラー(ブラウン)、無色、ブルーなどが当てはまります。Fタイプに属するトパーズは処理が行われていることが多いです。
トパーズの人気カラー 厳選5色はコレ!
インペリアルトパーズ
インペリアル(皇帝)トパーズという名称の通り、トパーズの中でもっとも市場価値が高く、人気もあるカラーです。シェリー酒を思わせるような絶妙な色合いで、主な産地はブラジルになります。通常のシェリーカラーよりややピンク味が強い色合いのものは「ピンクインペリアル」と呼ばれています。アフガニスタンで採れますが、天然のピンクインペリアルトパーズはあまりに流通量が少ないので、ほとんど見かけることはないでしょう。
ピンクトパーズ
ブラジル産のインペリアルトパーズに加熱処理を施したものが一般に市場で出回っているピンクトパーズです。色味はピンクサファイアやピンクダイヤモンドに似ていますが、ピンクトパーズは、それらに比べて手に入れやすいお値段と、大きめのカラットのものも多いという理由から、人気が高いカラーです。
ブルートパーズ
ブルートパーズと一言でいっても、ブルーのカラーバリエーションもざっくり5種類ほどあります。ブルートパーズは基本的に照射処理を施してあるカラーです。
数は圧倒的に少ないのですが、アクアマリンに似た色合いの天然ブルートパーズの他、「スカイブルートパーズ」、「スイスブルートパーズ」「ロンドンブルートパーズ」「ロシアンブルートパーズ」などがあります。
このうち「ロシアンブルートパーズ」は濃い青色の天然ブルートパーズで希少性が高いです。スイスブルーやスカイブルーも突き抜けたような明るい水色でキレイなのですが、個人的にはロンドンブルートパーズの落ち着いた品のある色味が好きですね。
シャンパントパーズ
Fタイプに属するブラウン系カラーを総称してシャンパンカラーと呼んでいます。主な産地はブラジル、ロシア、タイなどです。シャンパントパーズはほんのりと色がついているかいないかくらいの無色に近いものから、ライトブラウンまで幅広いカラーバリエーションがあります。
ミスティックトパーズ
多くのブルートパーズは無色のトパーズに放射線をあてることでその色合いを出していますが、ミスティックトパーズは同じ照射処理でも方法がやや異なります。
その方法とは、ブルートパーズが放射線を当てて作られるのに対し、ミスティックトパーズはチタニウム照射によって処理を行います。これによって赤紫色とグリーンをメインカラーにした、まるでオーロラのような幻想的な色彩を楽しめるカラーになるのです。
トパーズは無限のカラーバリエーション
トパーズの様々なカラーバリエーションをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
色んな色を楽しめるトパーズの魅力を少しでも知っていただき、「トパーズ=黄色オンリー」のイメージが少しでも払拭できたら嬉しく思います!
カラッツ編集部 監修