婚約指輪(エンゲージリング)は幸せの象徴ともいえますよね。
私も、十数年前キラキラと輝く一粒ダイヤの婚約指輪を買ってもらった時には、いつまでも眺めていたものでした(わけあって、ネックレスにリフォームしましたが)。
ひと昔前は「給料3カ月分」が相場とされていた婚約指輪ですが、最近はどのようなトレンドになっているのでしょうか。
婚約指輪を買うときの考え方
最近の婚約指輪は30万円が平均金額だといわれています。
では、30万円を握りしめてジュエリーショップに行けばいい物が買えるのかというと、そういうものではありません。
3年ほど前、親友から婚約指輪を買ってもらうんだけど、どういうのがいいんだろうという相談を受けたことがありました。
そのときに、私は「何を重要視するのかによる」という回答をしました。
婚約指輪を選ぶときには、予算が無限でない限りは優先順位を決めておかなくてはならないと思います。
購入したあとで後悔しないように、最低限のポイントを押さえておきましょう。
地金を何にするのか
以前は、婚約指輪といえば地金はプラチナというのが一般的でした。身につけるシーンとしても、結婚までの婚約期間と、結婚後は冠婚葬祭などの特別なときに結婚指輪と重ね付けをするという人が多かったのではないでしょうか。
でも、婚約指輪は高価なものです。記念品のように箱にしまっておく期間が長いのはもったいないですよね。
そこで、近ごろ人気が出始めているのがK18の婚約指輪です。同じK18でも、ホワイトゴールド、ゴールド、シャンパンゴールド、ピンクゴールドといった種類があります。
地金を肌なじみのよいゴールド系の色にすれば、プラチナの指輪よりも普段使いしやすくなるのでおすすめです。
プラチナの特別感を選ぶか、日常使いしやすいゴールドを選ぶかは2人で話し合うとよいかもしれませんね。
ちなみにプラチナには硬いという特徴があるため、エンゲージリングとしては縁起がいいという一面があるからか、8割以上のカップルが今もプラチナを選んでいるそうです。
【参考資料】婚約指輪はプラチナじゃないといけない?
▶http://eikajapan.com/propose-konyakuyubiwa/180108-2/
ダイヤモンドの4Cのどこに重点をおくか
地金を決めたら次はダイヤモンドです。
ダイヤの品質には4C(carat(重量)、color(色)、clarity(透明度)、cut(プロポーション))という基準があり、非常に選びやすくなっているのです。
4Cの詳細については、こちらの記事が参考になります。
▶「ダイヤモンドの基礎知識。「4C」って?」
もちろん、全部のCが完璧なものが最高級となり、最も美しいのは間違いありません。
でも、そんなダイヤモンドはもちろん、お値段も最上級。
限られた予算のなかで、大きさをとるか、美しさをとるかを決めなくてはなりません。
一般的にはデザインしやすく、使い勝手もよく、比較的綺麗なダイヤモンドが選べるという点で、0.3ctほどの重さのダイヤモンドが多く選ばれています。
個人的には、4Cのうちのcutとclarityが大切かなと思います。
肉眼で見えるようなしみやゴミのような内包物はない方がいいし、カットがよければキラキラとよく輝いてくれるからですね。
ただし、年齢が上がると、小さなダイヤモンドでは恥ずかしいという人もいるかもしれません。その場合はcaratを重要視してもよいかもしれません。
使いやすさと特別感のどちらを選ぶか
私も最近知ったのですが、最近は一粒ダイヤのリングよりも、普段使いできるエタニティリングを選ぶ女性も増えているそうです。
エタニティリングというのは、周囲をぐるりとダイヤモンドで囲んだタイプのリング。
もちろん、ダイヤモンドの数が多くなりますので、一つひとつの石は小さくなりますが、他のリングとの重ね付けにも向いていますので、活躍の場がとても多くなります。
一粒ダイヤという大げさなものはちょっと……と感じられる人はエタニティリングを検討してみてもよいかもしれませんね。
婚約指輪は多くの人にとって大きな買い物となるはず。
もちろん、ジュエリーショップのプロの店員さんに選んでもらうのが確実ではありますが、誠実な店員さんばかりとは限りません。
後からいろいろな情報を得て、後悔するということだけは避けたいですよね。
インターネット上にはいろいろな情報が溢れているので、取捨選択が大変かもしれませんが、「優先順位を決める」ということだけは覚えておいて損はないですよ。
カラッツ編集部 監修