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コーネルピンの魅力|人気色はブルーやグリーン

個人的にはコーネルピンは希少石の中では比較的有名な宝石の方ではないかと思いますが皆さんはいかがでしょうか。

1ct程度のものは市場にも比較的出回っており、目にする機会も少なくない気がします。

しかし実際には2ct以上の特に宝石品質といわれる品質の高いものは少なく、希少石の愛好家の方々にも人気がある宝石です。

今回はそんなコーネルピンの特徴や価格について、お話ししたいと思います!

コーネルピンとは?

コーネルピン

ブルーやグリーンカラーの宝石という印象が強いコーネルピンですが、実際の産出量としてはブラウンや渋いグリーンが多いといわれています。

鮮やかなブルーやエメラルドグリーンは人気も高く、そのため価値も高く扱われることが多いです。

特徴

グリーンの宝石の代表格であるエメラルドと同じく内包物の多い宝石ですが、コーネルピンにはエメラルドよりも強い多色性があり、これがコーネルピンの大きな特徴の一つでもあります。

また、グリーンのコーネルピンには“猫の目のように一条の光が浮かぶ”キャッツアイ効果(シャトヤンシー)が見られるものもあります。

ただし、ダイオプサイト・キャッツアイエンスタイト・キャッツアイなどと色合いが似ているので、購入の際にはご注意くださいね。

鉱物としては、1884年にグリーンランドのフィスカーネスで発見されたのが最初で、その時にコーネルピンという名前も付けられたそうですが、透明度のある、宝石にできるような品質の高いものが見つかったのはそこから30年も後の、1912年のマダガスカルだったといわれています。

モース硬度は6.5~7で、主に透明度の高いものはファセットカットに、キャッツアイ効果のあるものはカボションカットに研磨されることが多いとされます。

2方向に完全な劈開性があり柱状に割れやすいといわれています。

名前の意味

発見者である、デンマークの地質学者であり、探検家でもあるアンドレアス・N・コーネルプにちなんで名付けられたといわれています。

和名ではコルネルプ石やコルネップ石と呼ばれています。

産地

タンザニア、スリランカ、ミャンマー、ケニア、マダガスカル、インドなど。

近年、宝石品質と呼ばれるような質の高いものはタンザニアやマダガスカルから多く産出されているといわれています。

グリーン、ブルー、ブラウン、イエロー、クリア、ブラック、オレンジなど。

前述したとおり、グリーンのものの中にはキャッツアイ効果が見られるものもあります。

エメラルドグリーンやブルーのものが人気、価値ともに高いとされています。

多色性、蛍光性について

“見る角度を変えると違う色に見える”「多色性」があり、“紫外線に当てると蛍光する”「蛍光性」があるものも多いです。

多色性は三色見られることが多く、まるで魔法のようにブルーからパープル、グリーンやクリアなどとコロコロ色が変化するものも。

大粒であるほど多色性が美しく出るといわれています。

蛍光性については、ブラックライトなどの紫外線を当てると、ネオンのように眩い蛍光色を発します。※蛍光性をもたないものもあります。

画像のものは通常の光の下では淡いグリーンですが、紫外線を当てると眩い蛍光イエローに変化します。

自然のものとは思えないほど色の変化が楽しめたり、ぱっきりとした蛍光色が表れる不思議な宝石なので、多くの方が魅了されるのも無理ないですね。

コーネルピンの別名?亜種?プリズマティンとの違い


出典元:http://www.webmineral.com

コーネルピンの別名であるといわれたり、コーネルピンの亜種として位置づけられることもあるプリズマティンですが、酷似している鉱物ではあるものの、実はコーネルピンとは別の鉱物です。

コーネルピンとプリズマティンは何度か独立種だ、亜種だと行ったり来たりしていましたが、近年イオン・マイクロプローブ法による分析手法によって独立種であると再定義されました。

ですが、今だに図鑑でもコーネルピン(プリズマティン)とされた記載も多く残っていたりして、混乱を招いています。

最後に

ブルーやグリーンが人気のレアストーン、コーネルピン。

モース硬度6.5~7と少し低めですので、ジュエリーにする場合は取り扱いに注意して下さいね。

名前も可愛らしいので思わず愛着がわいてくるのは私だけでしょうか。

コーネルピン以外にも、ブルーやグリーン系の魅力あるレアストーンは沢山あります。
良かったらこちらの記事も参考にしてみてくださいね

カラッツ編集部 監修

ABOUT US

毎日200個以上の宝石に触れる仕事に就いています。タンザナイト、ベニトアイト、パパラチアサファイアなど多色性のある宝石が好み。宝石のことをあまり知らない方にも、分かりやすい記事作りを心掛けます。