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こんなにいっぱいある!意外とみんなが知らない青・緑系の宝石5選

blue stone

こんなにいっぱいある!意外とみんなが知らない青・緑系の宝石5選

最近は「宝石の国」という漫画作品のおかげで、有名になった希少石がいくつもあります。しかし、作中に登場していないレアな宝石は他にももっとたくさんあります。
そこで、今回は私のコレクションから、ほとんどの人が知らない「もっと評価されるべき」と思う青・緑系の宝石を5つピックアップしてご紹介します。

グランディディエライト


最近、少しずつ市場に姿を出し始めたのがグランディディエライト。グリニッシュブルーと呼ばれる青緑色が魅力的な宝石です。
なかなかクリアなルースはないのですが、透明感の高いものは、少しメタリックな輝きをもっています。多色性もあるので、角度を変えることで色が濃くなったり薄くなったりと、見る人を楽しませてくれます。多少割れやすいという欠点はありますが、硬度が7.5と高めなので、ジュエリーにもおすすめです。
インクルージョンを含みやすく、クラックの含まれるものがほとんどなので、購入する際にはしっかりと確認したほうがよいと思います。

▼別の記事で詳しくご紹介しています。
2018年にブレイク!? 「グランディディエライト」という宝石知ってますか??

ラズライト

自分のコレクションのなかにはあるものの、実はよく知らなかったのがラズライトという青い宝石。ラピスラズリの主成分(青金石)と同じ名前ですが、別物でこちらのラズライトは天藍石という和名になります。
正確にいうと、天藍石は頭文字がL、ラピスラズリの主成分の方は頭文字がRということで、アルファベッドでは違うのですが、日本語では区別が難しいんですよね。
硬度は5~6ということなので、アウイナイト程度でしょうか。少し傷つきやすい宝石といえますね。

エレメージェバイト


この宝石の一番ややこしいところは、名前がいっぱいあるというところ。エレメージェバイト、ジェレメジェバイト、ジェレメージェーバイト、エレメーエファイトと、見ているだけでもこんがらがってしまいそうです。ちなみに、和名はエレミア石。
ロシアの鉱物学者であるJeremeiev(イェレメイェフ)の名前から命名されたため、いろいろな読み方があるようですね。
一番メジャーそうなエレメージェバイトで私は呼んでいますが、ほかの名前で売られていることもあるので、何となくニュアンスで察しましょう。カラーレスや青、黄色といった色があるようで、硬度は6.5~7。割れやすさもないため、ジュエリーにも向いているのですが、何しろ希少すぎてなかなか見かけない宝石です。

コーネルピン

個人的に、「もっとも評価されるべき宝石!」と思っているのがこちらのコーネルピン。この宝石の一番の特徴は激しい多色性です。見る角度によって色が変わるので、本当にいつまでも眺めていられます。
こちらも、デンマークの地質学者アンドレアス・N・コーネルプの名前から名づけられました。和名はコルネルップ石と、ちょっと愉快な感じになります。
私が持っているのはなかでもかなり珍しいブルーコーネルピン。青、紫、緑、透明とくるくると表情を変えます。こちらはマダガスカル産です。バナジウムを含むグリーンのものや、キャッツアイ効果のあるものもあります。

サファーリン


サファーリン(サファリン)は、発見されたときにはサファイアと間違われたそうです。
ときどき見かけるのですが、ほとんどが黒っぽいブルー。墨汁のようなしっとりした黒色の宝石を透かして見ると、グレーっぽいブルーに光ります。
渋い色ではありますが、良く見るとブルーというのがちょっと魅力的。
ガーネットと似た成分で構成されているからか、硬度は7~8と高めなので、ジュエリーにも使えるとは思うのですが、何しろ滅多に見かけません。

今回ご紹介したのは、本当にレアストーン中のレアストーンばかり。探そうと思っても、なかなか見つからないかもしれません。
どれもそれぞれ魅力的な特徴をもつステキな宝石なので、もっと世の中にその美しさが広まるといいなあと思っています。

カラッツ編集部 監修

ABOUT US

趣味で20年以上レアストーン寄りの宝石やジュエリーを収集しています。メキシコのウォーターオパールからはじまり、既に50種類以上のルースを所持しています。王道(?)のグランディディエライトやレッドベリルをはじめ、コーネルピンやペツォッタイトといった誰も知らないような希少石も大好物。宝石を太陽光に当てたり、ブラックライトで照らしたりしてマニアックに宝石を楽しんでいます。