硬度7 アメシスト | (宝石の国) 28キャラを宝石屋が全力で解説する

宝石の国 アメシスト

出典元:TVアニメ『宝石の国』公式サイト

宝石の国の中で、みんなの愛されキャラクターとして登場したのが双子のアメシスト。のんびりやのエイティー・フォーとおっとりタイプのサーティー・スリーです。(この2人、髪型が可愛いですよね)

二人とも宝石の国の中で剣の凄腕として活躍しますが、そもそもこの二人の名前、ちょっと変わってると思いませんか?

この答えは宝石の国の第二巻、191ページにバッチリ載っています。えっ?見てもわからない?

わかりました。では今回も「硬度7、宝石の国のアメシスト」の特徴を宝石屋が全力で解説します!

アメシストの歴史

アメシストリング
スウェーデンのシルビア王妃のティアラにも使われているアメシスト(アメジストとも呼ばれます)。

アメシストは紀元前8世紀のエジプト時代にもネックレスが発見されるなど、宝石として古い歴史を持っています。

今でこそ宝石の中では値段もリーズナブルなアメシストですが、19世紀にブラジルで広大な鉱山が発見されるまでは、エメラルドやルビーのようにとても高価な宝石だったそうです。

アメシストは水晶の仲間

アメシストの和名は「紫水晶」。

日本の宮城県や鳥取県でも産出されます。

そう、前述したようにアメシストは現在では比較的手に入りやすい石

宝石の国の中で、双子のアメシストが月人に粉々にされたあと、比較的すぐに復活できたのも、アメシストが大量に採掘できる石だからかもしれません。

しかしこのアメシスト、取扱いには注意が必要です。アメシストは美しい紫色と、大きな石でもインクルージョンが少なめで透明度が高いことが特徴ですが、欠点はお日様の光に弱いこと。

天然のアメシストを日当たりの良い窓辺に長期間置いておくと、美しい紫色が褪せてしまう危険があるのです。

アメシストの特徴

アメシスト
昔私が百貨店の宝石売り場で働いていた時、年配のお客様が海外で購入されたというアメシストを持ち込まれたことがあります。

そのアメシストは加工されていない原石のアメシスト。ペンダントに加工したいという相談でしたが、「買った時は濃い紫色だったのになんだか色が変わってしまった。もしかして偽物では?」と悩んでいました。

しかしおそらくそれはアメシストのもつ紫外線による退色効果のせい。特に直射日光には注意したほうが良いでしょう。

色が変わるアメシスト

ちなみに余談ですが、アメシストを加熱すると色が変わりシトリン(黄水晶)になります。そしてアメシストとシトリンが混ざった石はアメトリンと呼ばれます。

天然のアメトリンは南アメリカのボリビアにあるアナヒ鉱山でしか産出されません。そのためマニアの中では珍重されているようです。

宝石の国のアメシストの双子の名前の意味は

出典:『楽しい鉱物図鑑』堀秀道 草思社 より

これはいうまでもなく数字の「84」と「33」のこと。アメシストでこの数字を持っているのは「ハート水晶」のみ。それでは、本題。宝石の国の中で、最も変わったネーミング、アメシストの双子の「エイティー・フォー」と「サーティー・スリー」の名前の意味を解説しましょう。

日本生まれの双子の水晶

ハートの形が可愛らしいこの水晶の正式名は「日本式双晶」と呼ばれてます。この水晶は2つの水晶が84度33分の角度で接合し、ハートの形を作っています。

宝石の国の双子のアメシストの名前の由来はこの角度からきているのでしょう。ちなみに76度26分で接合しているエステレル双晶という双子の水晶もいますから、そのうち宝石の国に登場するかもしれませんね!?

双子の水晶は、この接合の仕方によって 「ブラジル式」「ドフィーネ式 」など数種類の水晶に分類されます。

最後に

アメシスト ルース クローバーカット

いかがですか。水晶の中でも歴史の古いアメシスト。

比較的大きく、カットの珍しいルースなども多いので、ジュエリーとしてだけでなくルースのままでも楽しめる宝石だと思います。

ぜひ一度手にとってみて下さいね。

カラッツ編集部 監修