曇りのない鏡のように磨かれたK18のジュエリー、とても美しいですよね。
でも大切にしているジュエリーを久しぶりに使おうとしたら、地金が黒ずんでいたということはありませんか?
はじめはくすみがなく綺麗だったK18も使っている内に何らかの原因で変色してしまうことがあります。
でもあきらめるのは早いですよ!
もう使えないかな?と思っていたジュエリーでもちゃんと美しい輝きを取り戻すことができます。
変色の原因と簡単にできる、K18ジュエリーを美しく保つお手入れ方法をお伝えしましょう。
目次
K18とは?
一般的にK18や18金と呼ばれる金属は、ゴールドに別の金属を混ぜた合金です。
純度100%のゴールドはそのままだと柔らか過ぎるため、ジュエリーに加工する場合は耐久性や強度を上げるため他の金属を混ぜて使用する場合が殆どです。
いわゆる純金と呼ばれるものはK24で、ゴールドの割合が24分の22であればK22、24分の18であればK18、24分の14であればK14となり、数字が低くなるほど純度が下がります。
この混ぜ合わせる別の金属のことを割金と呼ぶのですが、K18の場合、75%がゴールドで25%が割金なります。
この割金として使う金属の種類や比率によって色や性質が変わります。
例えば、一般的に単にK18やK18YG(イエローゴールド)と呼ばれるものはシルバーや銅、PG(ピンクゴールド)もシルバーや銅、WG(ホワイトゴールド)はパラジウムなどを混ぜ合わせます。※メーカーや職人によって割金の種類や割合は異なります。
イエローゴールドとピンクゴールドの割金はいずれもシルバーと銅の場合が多いですが、イエローゴールドの場合、シルバーと銅の割合が50:50~60:40であることが多いのに対し、ピンクゴールドは銅の割合を増やすことでピンク色が強くなるといわれています。
この記事でお伝えするK18は主にK18イエローゴールドについてお話ししたいと思います。
K18(K18YG)が変色する原因は?
純度100%のゴールドは安定した金属であり、変色することはないといわれていますが、前項でお伝えしたとおり、K18(K18YG)はゴールドと別の金属を混ぜ合わせて作られた合金です。
K18(K18YG)が変色する原因はいくつか考えられますが、最も大きな原因と言われているものは、ジュエリーに付いた人の皮脂によるものです。
ジュエリーに付いて残った皮脂は、酸化して空気に触れることで変色してしまいます。
ジュエリーに皮脂を残さないこと、付いてしまった皮脂を落とすことで変色を防ぐことができます。
また、K18(K18YG)の割金として使われるシルバーや銅が変色を引き起こすとも考えられています。
シルバーは硫黄に反応して硫化する性質をもっているため、温泉や入浴剤の入ったお風呂に浸けることで変色する恐れがあるそうです。
また、銅も酸化する性質がありますので、空気中の酸素で少しずつ変色していく可能性もあります。
K18(K18YG)くらい純度が高いものについては影響が少ないとも聞きますので、過度に敏感になる必要はないと思いますが、そういった可能性があることを頭の片隅に覚えておくと良いかもしれません。
K18(K18YG)ジュエリーの変色を防ぐ方法
一日身に着けたジュエリーをしまう前に、軽く水洗いする、またはやわらかい布で拭く習慣をつけましょう。
このひと手間で変色を防ぐことができます。
宝石のついたジュエリーについては、なかには水濡れに弱い宝石もありますので、洗っても大丈夫な石かどうか、事前に調べてみてくださいね。
また、先程お伝えしたとおり、K18の割金に使われることの多いシルバーが硫化を起こす恐れがありますので、温泉やお風呂に入る際は外した方が良いと思います。
プールも薬品が使われている場合が多いため、念のため外した方が無難かもしれませんね。
もし変色してしまったら・・・?
ではついうっかりお手入れを忘れて変色してしまったら、もう元には戻らないのでしょうか?
ご安心ください、そんなことはありません。K18の美しい輝きを取り戻す方法をご紹介しますね。
※ただし、宝石のついたジュエリーについてはダメな方法もありますのでご注意ください。
専用のクロスで磨く
ジュエリーショップなどで、専用のクロス(磨き布)を購入することができます。K18だけでなくプラチナやシルバー製品、石を磨けるものもあるので、一枚用意しておくと重宝しますね。
中性洗剤で洗う
中性洗剤をぬるま湯で溶かし、ジュエリーを浸し5分ほど待ちます。しだいに汚れが浮いてきます。やわらかい布で水分を拭き取りましょう。
重曹で磨く
お掃除に万能な重曹は、金属を磨くプロ。もちろんK18の黒ずみを落とすこともできます。
まず、重曹を少量の水で溶き、のり状になるよう水の量を調整します。それを、磨きたい箇所に塗るように優しく磨きます。
汚れが落ちない時は、重曹をつけたまま数分置き、やわらかい布でこすりながら水で洗い流します。洗った後は水分をしっかり拭き取りましょう。
ジュエリーショップで磨いてもらう
自宅でのお手入れに自信がない方や汚れが目立つ場合は専門家にお任せすると良いでしょう。
状況に応じて超音波洗浄機など専用の機械を使うなど、キレイに仕上げてもらえると思います。
ジュエリーを購入したお店に持っていくと、サービスでキレイにしてくれることもあるそうですよ。
プレゼントなどほかのお店で購入したものであれば、できるかどうかまずは相談してみると良いではないでしょうか。
※ただし、宝石のついたジュエリーについてはダメな方法もありますのでご注意ください。
K18(K18YG)は金属アレルギーに強いって本当?
先にもお伝えしたとおり、ゴールドは安定性に優れており、金属アレルギーも起こしにくい金属と考えられています。
しかしながら、K18(K18YG)の割金として使われている金属の中にご自身がアレルギー反応を起こしやすいものが含まれていたら話は別です。
そのため、まずはご自身がどの金属に弱いかを病院で調べ、知ることが大切です。
また、アレルギー反応の出方や強さには個人差もあると思います。
一概にコレはOK、コレはダメと言えるものではありませんので、専門医に判断を仰ぐようにして下さいね。
K18ジュエリーをキレイに保つ保管方法
ジュエリーはぶつかることで傷つけ合ってしまう恐れがあります。
特に宝石がついているジュエリーで、硬度が異なる宝石を一緒に保管すると、ぶつかった際硬度の低い宝石の表面が傷つく可能性もあります。
そのため専用のジュエリーボックスや、仕切りのある小さな箱などに個別に収納することをオススメします。
もし箱が用意できなければ、小さなビニール袋にひとつずつ保管しても大丈夫ですよ。
そして、とにかく保管する前に必ず汚れを落とすことが、K18を綺麗に保つ秘訣です。
最後に
疲れて帰宅して「面倒だな~」と感じることもあるかもしれませんが、ひと手間かけることで、ジュエリーの輝きが長持ちしますので、頑張ってみて下さいね。
では、今一度おさらいしてみましょう。
K18(K18YG)が変色する原因は
1.皮脂汚れ 2.割金に使われている金属の性質によるもの
K18(K18YG)が変色するのを防ぐ方法は
1.使用後に簡単なお手入れをしてからしまう 2.温泉、お風呂、プールに入る時は外す
もしK18(K18YG)が変色してしまったら
1.専用のクロスで磨く 2.中性洗剤で洗う 3.重曹で磨く 4.ジュエリーショップで磨いてもらう
です。
良いものは丁寧にお手入れをしながら使えば長く楽しめます。ぜひお手元のジュエリーと上手に長く付き合ってみてくださいね!
カラッツ編集部 監修