ハイアライトオパールは、ブラックライトを当てるとグリーンの蛍光色を見せるオパールの変種の一つです。
オパールの中で希少な種類であるハイアライトオパールに、さらに珍しい、青色の種類があることご存知でしょうか。
その名も「ブルーハイアライトオパール」。
一体どんな宝石なのでしょうか。
こちらでは、ハイアライトオパールの基本情報から珍しいブルーハイアライトオパールの話まで色々お伝えできればと思います。
ハイアライトオパール(ハイアライト)とは?
まずはハイアライトオパールについてご紹介しますね。
ハイアライトオパールは、無色~黄緑色でガラス光沢を見せる透明なオパールです。
オパール特有の遊色効果を見せない、「コモンオパール」に分類されます。
宝石品質のものの産出量は少なく、希少性が高い宝石です。
特徴
ハイアライトオパールの中には、生成中に天然のウランを含んで結晶となったものもあるといわれています。
ウランを含有するハイアライトオパールにブラックライトを当てるとグリーンの蛍光色を見せるという特徴をもちます。
紫外線によって暗闇の中でネオン感のある鮮やかなグリーンに輝き、その姿は大変ドラマティックな印象を受けます。
色
ハイアライトオパールの結晶は、一般的に透明から半透明をしています。
色は通常、カラーレス、ライトイエロー、ライトブルー、ライトグリーンなどです。
名前の意味
ハイアライトオパールという名前はギリシャ語でガラスという意味をもつ「Hualos」に由来とすると伝わります。
また、ミュラーズオパールやグラスオパールと呼ばれることもあるようです。
和名では「玉滴石(ぎょくてきせき、たまだれいし)」と呼ばれています。
現在ハイアライトオパールというのは正式な宝石名ではないため、鑑別書には記載されないことが多いようです。
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ブルーハイアライトオパールとは
ここからはブルーハイアライトオパールのお話に入りましょう!
米国オレゴン州にあるオパール鉱山は「オパール・ビュート(Opal Butte)」として知られる有名なオパールの産地です。
この土地では良質のオパールを数多く産出しており、ブルーハイアライトオパールもその一つです。
オパール・ビュートは1892年頃には既にオパールの産地としてコレクターに知られていたようですが、実際に採掘が始まったのは1987年に入ってからといわれています。
ブルーハイアライトのほとんどは、オレンジ色のゾーニングを含んでいますが、この場所では採掘開始とともに300~500gのフローレスで青いハイアライトオパールが何石も発見されたそうです。
(にも関わらず、この中で公的に姿を現したのはたった1石のみだったそうです。)
オレゴン産のブルーハイアライトの中で最も評価が高いのは、明るくてはっきりとしたブルーを発色するもので、ファセットカットや彫刻に向いているとされます。
これらにファセットを施すと、地色は明るいブルーをしたままですが、パビリオンからは黄色い反射光を放つのだそうです。
ブルーハイアライトオパールの産地
ハイアライトオパールは、オパールの主要産地であるオーストラリアをはじめ、ハンガリー、メキシコなどで産出しています。
ブルーハイアライトオパールについては、上記で述べた米国オレゴン州のオパール・ビュートが主要な産地として有名です。
なおオパールは産地特定ができない宝石です。
ブルーハイアライトオパールの価値基準
ハイアライトオパールは産出量が少なく、オパールの中で希少性が高いといわれる種類です。
そして美しい青色を発色するブルーハイアライトオパールは更に産出量が少ないことから高く評価されているといいます。
透明感に優れ、ブルーが鮮やかなほど評価も高くなります。
最後に
ブラックライトを照射すると鮮やかなグリーンの蛍光色を見せる不思議な宝石ハイアライトオパール。
無色や黄色が多い中で、爽やかな青色をしたブルーハイアライトオパールはより神秘的な魅力があるようにも思えます。
いつかどこかで巡り会えたら嬉しいです♪
カラッツ編集部 監修