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ヒスイハンターになれる?探し方と石の見分け方

ヒスイリング

近年、再びヒスイに注目が集まるようになり、川や海岸ではヒスイを採る人も増えているようです。

現役ヒスイハンターに実際にインタビューした「ヒスイの探し方と見分け方」について、ご紹介していきます。

日本の国石に認定

翡翠 ヒスイ ジェダイト ジュエリー

桜と菊が日本の国花だといわれているように、国歌や国旗など「国を象徴するもの」として定められているものが他にも幾つかあります。

国を代表する宝石、国石(こくせき)もその一つです。(普段あまり使われていないので馴染みは薄いかもしれませんが。。)

この国石、もともと日本の場合は曖昧で、長らく「ヒスイか水晶」といわれてきました。

ところが、2016年になって日本鉱物化学会が改めてヒスイを日本の国石に選定すると、一気にヒスイ人気が上がったということです。

日本におけるヒスイの主な産地

ジェード
比較的広範囲に渡っていますが、もっとも有名なのは新潟県糸魚川市姫川流域です。

その他は富山県の境海岸(翡翠海岸という名前が付いています)や兵庫県養父市なども有名です。

そんな身近にヒスイがあるのだとしたら、どうやって採れるのでしょうか?

他の石とどうやって見分けたらいいのか?等、気になりますね。

では実際にヒスイハンター歴20年の方にお話を聞いたので、ご紹介していきましょう。

ヒスイハンター歴20年のセミプロに直撃インタビュー!

ヒスイ原石
実は筆者の元・会社同僚です。もともと石に詳しいなぁと感じていたものの、まさかヒスイハンター歴20年だとは!知り合って10年くらい経ちますが、初めて知りました!(笑)

そんな彼女に実際のヒスイ採りについて、根掘り葉掘り聞いてみました。

Q1.どこでヒスイを採ってるの?

やはり、主な産地としても有名な新潟県糸魚川市周辺の海岸によく行くそうです。

富山県内の親不知海岸や越中宮崎の翡翠海岸にも何度か足を運んだことがあるそうです。

ただ、国石に選定されてからはブームに乗ってやって来たと思われる「にわかさん」が多いそう。

そういう方々はまさかの、ヒールのある靴でヒスイ探しにやってきたりするのだとか!

現在では、川でのヒスイ採りは禁止されているところが多いので、もっぱら海岸沿いでのヒスイ探索のようです。

Q2.ヒスイ採りにどのくらいの時間をかけているの?

干潟

Photo by : gg-foto / Shutterstock.com

ヒスイを採るのに適した時間帯があるのかと思いこんだ筆者の素朴な質問です。

その答えは「体力の続く限り、午前中から夕方まで」ヒスイを探し続けるそうです。

これは本当に体力勝負、ということですね。

探し方は「ひたすら下を向いて波打ち際を歩く」とのことです。「にわかさん」みたいな方々が興味本位で参加するには、あまりにしんどそうですね。

ちなみにプロと呼ばれるヒスイハンターの人々は、海岸よりも海中の方が大きなものが採れるため、潜って採ることもあるのだとか。

あえて台風の直後を狙って採りに行く人も多いようですが、帰ってこない人が何人もいるのが現状だそう。

ヒスイに夢中になれるのは、あくまで命あってこそです。くれぐれも危険なハンティングはしないようにしましょう。

Q3.ヒスイとその他の石の見分け方は?

素人がヒスイ採りに突然混じっても、見分け方がわからなければ何のために行っているのかわからなくなってしまいますね。

ちなみに筆者はヒスイを採ったことがない、まったくのド素人です。そんな私みたいなド素人でもわかる他の石との判別方法とは、

  • 他の石より角ばっている
  • 「味の素」みたいな白い結晶が見える
  • 他の石より重い
  • 良く採れる色は白、緑、紫、青、黒

というのがヒスイの特徴だそうです。

味の素」というワードはどうもヒスイハンターの方がよく使う表現なのかもしれません。白い結晶のようなものというのがわかりやすいですね。

川で採れるヒスイよりも海で採れるヒスイのほうが磨かれてキレイになっているので、わかりやすいとのことです。

これは海岸に流れつくまでにヒスイ以外の要素が波によって削られるために石が角ばるということのようです。

ヒスイと間違えやすい石

ヒスイではない石もたくさんあるそうで、特に間違えやすいのが石英、ロディン石、曹長石等だそうです。ご注意ください。

判別が難しい時は・・・

糸魚川市が運営している「フォッサマグナミュージアム」という博物館があります。

ヒスイハンター歴20年もの長い経験を持つ筆者の友人でも、判別が難しい石がたまにあるようです。

海岸で採っている常連さんらしき人に教えてもらうこともあるそうですが、もっとも確実なのはフォッサマグナミュージアムの学芸員さんに見てもらい、簡易鑑別をしてもらうことだそう。

ヒスイについての色々な情報も学芸員さんから教えてもらったりしているのだとか。

ちなみに私の友人はその学芸員さんに「ヒスイハンターのセミプロ」というお墨付きを頂いたそうです!素晴らしい!!このフォッサマグナミュージアムのHPではヒスイの特徴についても記載してあるのでぜひのぞいてみてくださいね。

※参考URL
フォッサマグナミュージアム公式ホームページ

おわりに

ヒスイブレスレット
現役セミプロヒスイハンターにインタビューしたリアルな情報、いかがでしたでしょうか。

筆者自身も初めて聞いたことが多かったので、楽しみながら執筆できました。

ちなみにちょっとヒスイ採りに行ってみようかな、と思われた方に。

現在ではヒスイ採取禁止エリアが増えているようです。

現地の方にご迷惑をかけないように、まずは念入りに情報収集してから行くことをおすすめしています。まずは楽しむことが第一のヒスイ探しを試してみましょう。

カラッツ編集部 監修