宝石の国 スリランカの魅力 -Part2-|オススメの宝石土産と注意したいこと

宝石の国スリランカの魅力、引き続き読んで頂き有難うございます。

Part2宝石関連でオススメのお土産品買い物する時に注意したいことについてお話したいと思います。

前回もお伝えしていますが、私が最後にスリランカで暮らしたのは2006年頃と少し時間が経っているため、今と状況が異なることも多いかもしれませんがどうぞご了承下さい。

Part2も楽しんで読んで頂けたら嬉しいです。

スリランカで宝石を買うなら

私がスリランカに住んでいた頃、買い方によってはかなり安く高品質の宝石を手に入れることができました。

何年も暮らすうちに馴染みの宝石店が幾つかできて、私好みの宝石を時間をかけて探してくれるようになったものです。

宝石を買うとき私は、あらかじめ予算を決めておきました。

いくつかの宝石店を回ってその予算で買えるものを比べたり数カ月かけて条件に合うルースを探してもらったりして、時間をかけて良いと思ったものを選ぶようにしていました。

老舗の大きな宝石店など、昔の値段がついているままのものがあったりするので、それも狙っていましたね。

店員さんと親しくなると、そういう古いストックを見せてもらえたりします。

あの頃は内戦がまだ続いていて観光客も少なく、宝石を安く手に入れることができていたのですが、平和になった現在は観光客が増え、また中国資本も入ってきたので、宝石の値段もかなり上がっているという話を聞きました。

日本との値段の差はどれくらい?

スリランカと日本の宝石の価格差はどれくらいなのでしょうか。

クォリティは一つずつ異なりますし、カットなどによっても変わってくるので単純に比較できる訳ではないのですが、日本に帰ってきた後、宝石店や展示会でスリランカでよく見ていた宝石がかなりの高価格で売られているのを見てとても驚いたことがありました。

例えば、色が薄かったり、逆に濃すぎてインクブルーになっているようなサファイアダイヤモンドと共にプラチナリングにセッティングされているものが日本では数十万円で売られていました。

そのグレードのサファイアの場合、ルースであればスリランカでは1~2万円で買えたと思います。

勿論、ジュエリーへの加工費ダイヤモンドプラチナの地金代などを考えれば価格が高くなるのは当然ではありますが、スリランカでの感覚に慣れてしまったせいかそれでも少し高いように感じました。

特に驚いたのが、スリランカではジュエリーには向かないとされかなり安価で売っていた硬度の低い宝石ジュエリー加工され日本で高値で流通していたことです。

スリランカでは、プレシャス(貴石)セミプレシャス(半貴石)で価値がハッキリと分かれており、価格にも雲泥の差がありました。

プレシャスストーンは主に硬度の高いものや希少価値のあるものでした。

日本では、セミプレシャスの宝石たちでもプレシャス並みの値段がついているものを多く見かけます。

物の価値は需要供給によって左右されますから、国によって価値や価格が変わることは致し方ないことではありますが、最初は少し戸惑ってしまったたことを覚えています。

ジュエリーデザインはどんな感じ?

現在スリランカで流通しているジュエリーは、随分モダンライトな感じのデザインが増えたようですが、従来のスリランカのジュエリーは留め金がガッチリしていて、とてもシッカリした感じのデザインが多いです。

宝石が外れない事が重要視されていますし、硬度の高い宝石を使うことを勧められます。

ある時、ベビーピンクのキラキラしたクンツァイトでリングを作りたいと馴染みの宝石店で相談したところ

柔らかい半貴石だからアクセサリーに向かないよ。傷ついて曇ってしまうし、石が外れやすいから、お金が勿体ない。やめておいた方がいいよ」

とアドバイスされました。

硬度の低い宝石よりも硬度の高い宝石のほうが高価であることが多いので、売上のために高い宝石を勧められるのかな!?と考えたこともあるのですが、せっかくお金を掛けてジュエリーにするなら長くしっかり使えるものを、という親切心も入っていたと今では思います。

実は、スリランカでは18金は財産価値が低いとされていて、ジュエリーは主に22金23金で作られます。

あまりにもキンキラしているので、当初はスリランカデザインのジュエリーが好きではなかったのですが、だんだん好きになっていき、今では華奢で繊細なデザインの方が苦手になってしまいました。

スリランカではゴールドを使ったジュエリーが好まれています。

プラチナはとても高くなってしまうので、シルバーカラーのジュエリーを作る時はホワイトゴールドが使われることが多いです。

Photo by : Phuong D. Nguyen / Shutterstock.com

ホワイトゴールドはプラチナより暖かい色合いという印象があります。

シルバーアクセサリーもあるのですが、セットされる宝石は硬度が低くて安いものに限られていました。

すぐに変色してしまうシルバーはスリランカではあまり好まれておらず、観光客がお土産に購入するという感じでしたね。

プラチナはスリランカではかなり高いのですが、宝石をしっかり留めるには最適とされていて、例えばアレキサンドライトのような高価な宝石にはプラチナの方が良いとされていました。

プラチナのジュエリーを作るなら、スリランカよりも日本のほうが上手だし安いスリランカでルースを買って日本で加工したほうがいいよ。」

と馴染みの宝石店員からアドバイスされたことがありましたよ。

素晴らしいカッティング技術

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スリランカにはマダガスカルを初めとした世界各国から原石が集まって来ます。

これは、スリランカのカッティング技術の高さ故からで、昔ながらの手動切削機を今でも使っているところもあって、その作業の地道さには感動してしまいます。

スリランカのカッティング技術の高さは、GIA(米国宝石学会)が認める程だそうですよ!

原石の重量をできるだけ維持しながら、一番良い色を引き出したり、スターなどの光学効果最適な位置で現れるように調節する技術が優れているのだそうですよ。

スリランカのお土産 これがおススメ!

Photo by : Phuong D. Nguyen / Shutterstock.com

スリランカにはエキゾチックな手工芸品やスパイス、紅茶など、楽しいお土産品がたくさんありますが、宝石旅の思い出には、やはり宝石のお土産が良いですよね~。

観光地には半貴石を使ったシルバージュエリーお手頃価格で並べられています。

忘れてならないのは値段交渉。必ずするようにしましょう。

適正価格の手工芸品は政府の土産店で

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スリランカ政府ラクサラ(Laksala)というお店を出しています。

私が居た頃には、コロンボ駅の近くにあるフォート地区に、3階建てのラクサラがありました。

そこには、政府が各地の職人に作らせている手工芸品が数多く並んでいます。

デザインはともかく、適正価格なので安心です。

そこには宝石コーナーもあって、以前は数百円でガーネットやムーンストーンのシルバーリングなどを買うことができました。

今はもっと値段が高くなっているでしょうね・・・。

スリランカ産の宝石が各種売られていて、政府公認なので安心して買うことができますが、選択肢はあまり無い印象でした。

カタカナで「ラタサラ」と書き、ラクサラだと思って日本人が間違って入るように仕向けている土産物店もありましたよ。注意して下さいね。

ツアーではラクサラは紹介されないと聞きますので、自由時間があったら、ご自身で行ってみて下さいね。

お守りにナヴァラトナ

自分へのご褒美大切な人へのお土産に、身を守るパワーがあると信じられている、9つの宝石を使ったアクセサリーはいかがでしょうか。

9つの宝石という意味で、ナヴァラトナと呼ばれているもの。スリランカをはじめ、インドやタイなどでも使われています。

様々なグレードデザインのナヴァラトナがあるので、予算に応じたものを購入することができます。

シルバー製セミプレシャスストーンが9石使われたものが一番安価です。

9金18金22金のナヴァラトナもあり、石のグレードに応じて留め金のグレードも上がっていきます。

リングやペンダントトップ、ネックレス、イヤリング、ブレスレットなど、様々なタイプのナヴァラトナがあります。

通常ナヴァラトナは、中心となる石が一つあって、そのまわりを8石が囲むデザインです。

男性のリングに多いのは、9つの石が3列×3列に配置された幅の太いデザインです。

9つの宝石は惑星を表しているので、厳密にいうと石の配列自分のホロスコープ願いによって変わってくるのだとか。

ホロスコープによらない一般的なナヴァラトナも流通していて、それは太陽を表す石(ルビー)が中央で、その周りに、(真珠)・火星(珊瑚)・水星(エメラルド)・木星(イエローサファイア)・金星(ダイヤモンド)・土星(ブルーサファイア)・ラーフ(ヘソナイトガーネット)・ケートゥ(クリソベリルキャッツアイ)が囲みます。

それぞれの惑星を表す宝石には代用品もあって、例えば太陽を表すルビーの代用品として、ガーネットサンストーンなどの赤い石が使われます。

同様に、真珠の代わりにムーンストン珊瑚の代わりにピンクサファイアオレンジサファイアエメラルドの代わりにペリドットアベンチュリンなど、同じ色の石が使われています。

予算に応じて高価なものも安価なものもあって、身に着けている人の資産状況が把握できるような感じなのです。

お金持ちの指には見事な宝石たちが埋め込まれた、数十万円の価値があるナヴァラトナリングが光っているんですよ。

私はナヴァラトナの原石ネックレスと、9金の留め金で中央がピンクサファイアのペンダントトップを持っていますよ。

確か両方とも当時は3000円もしなかったと記憶しています。

ご注意ください

Photo by : Stefano Ember / Shutterstock.com

スリランカで宝石を買う時に、注意していただきたいことを、私なりにまとめてみました。

信頼関係と勉強が大事

私は長くスリランカに住んでいたことと、シンハラ語やタミル語が少々理解できること、スリランカ人の知り合いが沢山いる事などによって、観光客よりは安くて良い宝石を買うことができました。

それでも、行きつけのお店以外では高い宝石は怖くて買えませんでしたし、観光地には粗悪品を売っている人も見られ、悲しくなった事もありました。

光が当たっていない状態でも光の筋が出ている、見るからに合成とわかる石を天然のクリソベリルキャッツアイ偽って売っているのも見たことがあります。

スリランカ以外で宝石が採れるタイカンボジアなどでも数カ月暮らしましたが、宝石店で見せてもらうことはあっても、信頼関係ができていない状態で買うことはできませんでした。

やはり、お店の人との信頼関係はとても大事だと思います。

それと同時に、宝石について少し勉強して見る目を養ったり、よく分かっている人と一緒に見て回ることも大切だと思います。

しっかり確認して購入しましょう

コロンボの大きな老舗宝石店や、ツアーで立ち寄る宝石店は、値段が高めかもしれませんが品質には問題がないケースが多いと思います。

高価な宝石を買う時は鑑別書を依頼したり、万が一偽物だった場合の返金手続き方法や、宝石に施してある処理などを確認しましょう。

老舗の宝石店にもツアーで行く宝石店にも大抵は日本語ができるスタッフがいると思います。

ツアーガイドも日本語ができるので、間に入ってもらうのも良いでしょう。

私が知っているケースで、コロンボの老舗宝石店でブルーサファイアを購入した日本人が、帰国後に鑑定したら加熱サファイアと書いてあったということで偽物を買わされた!と怒り、返金を迫ったという一件がありました。

老舗宝石店の人は

非加熱だと言って売った訳ではないし、加熱処理は普通に行われていることで、加熱してあるからと言って偽物という訳ではないのだが・・」

と困っていましたが、結局は返金に応じていました。

ツアーガイドが用事で日本に行った時にそのお客さんと待ち合わせて返金したそうで、とても時間と手間が掛かって大変そうでした。

でも、ちゃんとこうして返金にも応じてくれるんだなー、と、老舗宝石店を見直したものです。

値段交渉はしっかり

宝石店はイスラム教徒の人が多いです。

古くからアラブの商人がスリランカ宝石の貿易に携わっていた影響でしょうか。

スリランカのイスラム教徒は、タミル語で話をしています。

次に多いのはシンハラ人の宝石店です。シンハラ語を使っています。

どちらの店も、英語はもちろん様々な言語に対応するスタッフがおり、もちろん日本語も通じていました

宝石にはタグが付いていますが、私たちには分からない暗号のようなものが書いてあって、本当の値段は分かりにくくなっています。

色んな店を回るうちに、大体の相場も分かってきます。上手く値段交渉をすれば、言い値の3分の14分の1にすることもできましたよ。

「いくら?」と聞いて「いくらだと買う?」なんて返されることもよくありました。

値段交渉は冷たいジュースでも飲みながら、楽しく笑顔で行いましょう

ホロスコープと宝石の関係


スリランカ占星術を誰もが信じています

国の重要な行事結婚式などの日取りはもちろん、お正月の日時も毎年占星術によって決められているのです。

誰もが生まれてすぐに星占いのホロスコープが作られて、それにより名前のイニシャルなど様々なことが決められます。

ホロスコープには各人の健康や幸せのために適した宝石名も書いてあります。

近年は観光客相手にホロスコープを作る占星術師も居るそうで、宝石店に連れて行かれるケースもあるのだとか。

最初から宝石を買うつもりならばそうしたサービスも神秘的で楽しいのですが、思いがけず宝石を買わされそうになって嫌な気分になった、という感想も多いと聞きます。

スリランカでホロスコープを作る時は、気を付けて下さいね。

最後に

スリランカの宝石旅について駆け足でご紹介しましたが、いかがでしょうか。

他にも見所が沢山あって、選ぶのに迷ってしまいました・・・。

スリランカは、宝石好きにはたまらない楽園ですよ!

セレンディピティ溢れるスリランカで、素敵な宝石との出会いがありますように。

※筆者がスリランカで暮らした頃の経験を元に書いていますので、現在の状況と異なる部分があるかもしれません。ご了承下さい。

カラッツ編集部 監修