まるで柑橘系の果物のような、明るく爽やかな印象を与えてくれるオレンジ色の宝石たち。
ビタミンカラーの代表格ともいえるオレンジ色の輝きに、元気なパワーを感じる方も多いのではないでしょうか。
そんなオレンジ色の宝石たちですが、パッと思い浮かぶのはどんな宝石ですか?
例えば、インペリアルトパーズ、ファイアオパール、カーネリアン、マンダリンガーネットなどでしょうか。
しかしそれ以外にも、数多くあるのです。
今回はそんなオレンジ系の宝石の中から10個ピックアップしてご紹介しましょう。
番外編もあるのでお楽しみに!
目次
オレンジ系の宝石について
身につけているだけでポジティブな印象を与えてくれそうなオレンジ色の宝石。
ジュエリーボックスの中で見つけた時、私は何となくテンションが上がる感じがします。
オレンジと一口に言っても、宝石によって輝き方が違いますし、明度や色相など異なりますので印象も様々です。
ジューシーで鮮やかなオレンジから、シックで優しい印象のオレンジまで色々あるので、自分好みの色調を見つけるのも楽しいと思います♪
では、早速オレンジ系宝石の世界へご案内しましょう。
1.オレンジダイヤモンド
カラーレスが有名なダイヤモンドですが、実は様々な色を呈し、色によっては非常に高い価値が付けられます。
色をもつダイヤモンドをファンシーカラーダイヤモンドと呼び、オレンジダイヤモンドもその一つです。
ダイヤモンドならではの硬度と煌めきに、元気印のオレンジカラーがプラス。
この無敵の輝きは、オレンジ宝石界の王者と言っても過言ではないでしょう!・・きっと。
オレンジダイヤモンドには、イエローに近い明るいものから、濃いオレンジまで色幅があります。
ファンシーカラーダイヤモンドの中で比較的稀少性が高いとされるオレンジダイヤモンド。
過去に有名オークションで数十億円の高値が付いたものもあるそうですよ。
もしも予算や好みに合ったものに偶然出会えたら、一期一会と心得て、大切にしたいものですね。
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オレンジダイヤモンドについて、もっと詳しく知りたい方は下記記事もご参照ください。
2.インペリアルトパーズ
様々な色がある事で有名なトパーズですが、トパーズの中で価値が高いとされるのがインペリアルトパーズです。
トパーズは、フッ素を含むFタイプと水酸基を含むOHタイプの大きく2つに分かれ、OHタイプのものがインペリアルトパーズと呼ばれます。
インペリアルトパーズにはイエロー、オレンジ、ピンク、レッド、パーティーカラーなどの色がありますが、代表的な色とされるのがシェリーカラーといわれる黄褐色~ブラウンとオレンジの中間のような色合いのものです。
シェリー酒の色に似ていることからシェリーカラーと呼ばれるようですよ。
濁りが無くて透明度の高い、シェリーカラーに輝くインペリアルトパーズは格別な美しさと言えるでしょう!
インペリアルトパーズは、その名前も圧倒的。「皇帝の」とか「最高峰の」という意味が込められているそうですよ。
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インペリアルトパーズについて、もっと詳しく知りたい方は下記記事もご参照ください。
3.スペサルティンガーネット(マンダリンガーネット)
レッドの宝石という印象が深いガーネットですが、実は多くの色合いをもちます。
オレンジ色のものも幾つかあり、スペサルティンガーネット(スペサタイトガーネットとも呼ばれます)もその一つ。
アルミニウム系ガーネットの一種です。
そして、スペサルティンガーネットの中でくすみの少ない鮮やかなオレンジ色をしたものを特別にマンダリンガーネットと呼び、稀少価値高く扱われます。
見た目だけでなく、名前も可愛らしいなんて、思わず自慢したくなってしまいますね!
しかし実はこのマンダリンガーネットという名称は、いわゆるコマーシャルネーム、流通名のようなものなので、鑑別書にはスペサルティンガーネットとだけ記される場合が多いそうです。
まるで果実のマンダリンオレンジを思わせる、甘くてジューシーな色合いがとても印象的な美しい宝石です☆
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スペサルティンガーネットとマンダリンガーネットについて、もっと詳しく知りたい方は下記記事もご参照ください。
4.ヘソナイトガーネット
ガーネットの中からもうひとつ、ヘソナイトガーネットもご紹介しましょう。
まるでメープルシロップを溶かしたような、甘くて優しい雰囲気をもつヘソナイトガーネット。
スペサルティンガーネットとはまた少し違う魅力が溢れる宝石です。
ヘソナイトガーネットは、糖蜜状組織(トリークル)と呼ばれる、色むらのようなインクルージョンが特徴です。
これが、同じオレンジ色のスペサルティンガーネット(マンダリンガーネット)と見分けるポイントの一つにもなっています。
糖蜜状組織とは、水の中にハチミツやシロップを流し込んだ時にできる、あのモヤモヤとした不均一な印象をもつ組織のこと。
そんなインクルージョンをもつヘソナイトガーネットは、甘くてかわいいスイートな宝石と言えるかもしれませんね!
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ヘソナイトガーネットについて、もっと詳しく知りたい方は下記記事もご参照ください。
5.ファイアオパール
ローマ時代から愛されていたオパールにもオレンジ色のものがあります。
地色がレッドからオレンジのもので、ファイアオパールと呼ばれています。
その色合いは、まさに火を連想させる力強さがありますね。
ファイアオパールは、メキシコで産出されることが多いと聞きます。
そのせいか太陽を思わせるような明るさと陽気な雰囲気を感じてしまうのは私だけでしょうか。
ペンライトを当てると赤や緑などオパール独特の遊色を楽しむことができるものもありますよ。
とても幻想的でうっとりしてしまいます。
遊色が見られないファイアオパールもありますが、それはそれで地色の美しさが際立って別の魅力があります。
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ファイアオパールについて、もっと詳しく知りたい方は下記記事もご参照ください。
6.スファレライト
ダイヤモンドの約4倍に近い分散率でギラギラ輝くレアストーン、スファレライト。
濃いブラウンやブラックのものが多いといわれますが、イエロー、オレンジ、グリーンなどの宝石品質のものも稀に産出されるといいます。
その中でもオレンジ色のスファレライトは、華やかでとても魅力的な煌めきを見せます。
分散率が高いためファイアが見られることも特徴で、イエロー、ブラウン、オレンジ、レッド、グリーンといったさまざまな色が走る様は本当にゴージャスです。
こんなに素敵なスファレライトですが、硬度が3.5と低く6つの方向に割れる劈開(へきかい)の性質があるので、残念ながらジュエリーとしては不向きなようです、残念。
大事に取り扱いましょう。
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スファレライトについて、もっと詳しく知りたい方は下記記事もご参照ください。
7.クリノヒューマイト
クリノヒューマイトという宝石をご存知でしょうか。
1980年代の終わりごろから宝石として注目されるようになった、比較的新しいレアストーンの一つです。
オレンジ、イエロー、レッドなどが産出されますが、中でもゴールデンオレンジカラーに人気があります。
金色がかったオレンジの輝きは、見ているだけでリッチな気分になれますよね。
インクルージョンが入りやすい性質があるため、透明度が高く宝石品質のクリノヒューマイトは、珍しくて貴重なのですよ。
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クリノヒューマイトについて、もっと詳しく知りたい方は下記記事もご参照ください。
8.トリプライト
3方向に劈開する性質をもつトリプライト。
その特徴から「3つの願いが叶う」と信じられたこともある、とてもロマンティックなレアストーンです。
和名もトリプル石。
オレンジからサーモンピンクの色合いがとても美しいトリプライトですが、割れやすいため加工が難しく、カットが施されたものは稀少なんだとか。
ジュエリーとしてではなく、コレクターストーンとして市場に出ることが多いのだそうですよ。
もしトリプライトに出会えたら、3つの願いを思わず唱えたくなってしまいそうです!
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トリプライトについて、もっと詳しく知りたい方は下記記事もご参照ください。
9.アンダリュサイト
見る角度によって色が変わって見える多色性が強いことで有名なアンダリュサイト。
多色性の王様と呼ばれることもあるそうですよ。
見る角度によって、ブラウン、グリーン、オレンジなどに比較的ハッキリと色が変わって見えるものが多いのだとか。
ひとつの宝石の中で何色も楽しむことができるなんて、とても不思議で面白いですよね!
めまぐるしく変化する様はダンスにも例えられていて、「アンダルサイトダンス」と表現されることもあるそうですよ!
タンザナイトやアイオライトなど多色性の強い宝石は他にもありますが、アンダリュサイトはその代表格と言っても良いでしょう。
宝石品質なものは産出量が少ないと聞きますので、出会った時は色の変化の素晴らしさを存分に楽しんで下さいね!
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アンダリュサイトについて、もっと詳しく知りたい方は下記記事もご参考ください。
10.カーネリアン
オレンジ色で優しい風合いの宝石、カーネリアン。
先に紹介した9つの宝石とはまた異なる魅力をもつ宝石といえるのではないでしょうか。
加熱や染色されているものも多いと聞きますが、無処理のカーネリアンは赤みがかったオレンジ色をしているものが多いそうです。
なんと、あのナポレオンが愛した宝石という逸話も残っているそうですよ!
カーネリアンに彫刻を施した八角形の印章をいつも身に着けていたのだとか。
ナポレオンが肌身離さず持っていた宝石なんて、何となくロマンを感じてしまいます!
表面がツルンと丸いカボッションカットで流通しているカーネリアンは、まるでオレンジキャンディのよう。
甘くて美味しそうです♪
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カーネリアンについて、もっと詳しく知りたい方は下記記事もご参考ください。
番外編:パパラチアサファイア
それでは最後に番外編として、蓮の花の色に例えられているパパラチアサファイアをご紹介しましょう。
ピンクとオレンジが混ざったようなパパラチア独特の色合いは、一度見たら頭から離れない魅力があります。
ファンシーカラーサファイアには様々な色がありますが、その中でも別格として取り扱われているのが、優美な色合いをもつこのパパラチアサファイア。
パパラチアサファイアにはピンク寄りからオレンジ寄りまで色幅があり、人によって好みが分かれるところでもあります。
ピンクとオレンジが絶妙にミックスされた魅惑的な色合いのパパラチアサファイア。
いつか手に入れたいと憧れる人も多いのではないでしょうか。
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パパラチアサファイアについて、もっと詳しく知りたい方は下記記事もご参考ください。
最後に
オレンジ色の宝石たちをご紹介しましたが、いかがでしたか?
オレンジ色の宝石は他にも、シトリン、オレンジスピネル、オレンジトルマリン、オレンジフローライト、サードオニキス、ジョーハチドーライト、バストネサイトなどがあって、どれも可愛らしい魅力にあふれています。
見るだけで元気になれそうなビタミンカラーのオレンジ色の宝石たちは、身につけている人だけでなく、まわりもパッと明るくしてくれる、そんな魅力も持ち合わせている気がします。
日常使いでも特別な日でも、装いを引き立てるような個性を発揮してくれそうです!
脆いことからジュエリーには向かないコレクター向けのレアストーンもありますが、その輝きに様々なパワーを感じる方も多いのではないでしょうか。
オレンジ系宝石の世界って、奥深いですねぇ~!
カラッツ編集部 監修