シンハライト|ブラウンペリドットだと思われていた歴史とは?

シンハライト ルース

ブラウン系の色合いが美しいシンハライト。

実は長らく “ブラウン系のペリドット” として扱われていた宝石です。

スリランカを代表する宝石の一つでもある、シンハライト。

今回はそんなシンハライトの、特徴や魅力についてお話ししたいと思います!

シンハライトとは?

シンハライト ルース

冒頭でもお話しした通り、長い間ブラウンペリドットとして扱われていたシンハライト。

別の鉱物だと判明したのは20世紀に入ってからだといわれています。

では、鉱物としての基本情報を見ていきましょう。

鉱物としての基本情報

英名Sinhalite
和名シンハラ石
分類硼酸塩鉱物
結晶系斜方晶系
化学組成MgAlBO4
モース硬度6.5
比重3.48 – 3.50
屈折率1.67 – 1.71

特徴

濃淡の違うイエローやグリーン、ピンクなどが感じられる、ブラウン系の色合いが印象的なシンハライト。

タンザナイト、ブラジリアナイトと共に20世紀に発見された三大宝石として知られています。

流通量が少ないことから一般的な知名度は低く、希少石としてコレクターに支持されている宝石の一つですね。

角度を変えると色が変わる多色性(三色性)をもち、文字の上に置くと線が二重に見えるダブリングも見られます。

モース硬度が6.5あり、ガーネットやタンザナイトと同じくらいの硬度で、ジュエリーとしても楽しめる宝石です。

褐色、ブラウンピンク、黄緑、褐緑、オレンジなど。

ピンク系のシンハライトは、タンザニアから多く採れるといわれています。

産地

スリランカ、カナダ、タンザニア、アメリカ、ミャンマー、ロシアなど。

宝石品質のものは、スリランカやミャンマーから産出されることが多いそうです。

原石の形

火山砕屑が地表に降下して堆積した、苦灰岩が元になったスカルン鉱物のうちの一つとして産出するシンハライト。

小さな小石、礫状で砂礫から産出することが多く、原石の形はペリドットに良く似た、数多くの面が見られる短柱状といわれています。

名前の意味

シンハライト ルース
主要産地の一つである、スリランカの旧名セイロンから由来して名付けられたといわれています。

セイロンはサンスクリット語でシンハラ(Shinhala)と呼ばれていたそうです。

シンハライトの歴史 ペリドットとの関係

シンハライト ペリドット ルース

画像:左-シンハライト 右-ペリドット

前述したように、シンハライトは長年 ブラウンペリドット だと思われていました。

しかし1900年に入った頃、ペリドットとは光学上のデータが一致しないことに疑問をもった学者が結晶構造を深く分析した結果、新鉱物であることが解明されたといわれています。

そして1952年にシンハライトと名付けられ別の宝石として扱われるようになったそうです。

実際この2つの鉱物には似たような鉱物的特徴が幾つか見られるそうなので、今のように鑑別技術が発展していなかった時代には混同されてもおかしくなかったのかもしれませんね。

シンハライトの価値基準

シンハライト ルース

シンハライトらしい、ブラウンがかったイエローからグリーン系で、鮮やかで明るめの色合いが好まれる傾向にあるといわれます。

一般的に

●色の鮮やかさ
●透明度、インクルージョンやキズの少なさ
●カットの美しさ
●大きさ

で価値評価されます。

最後に

シンハライト ルース

ブラウン系の色合いのシックな魅力をもつ宝石、シンハライト。

カラーバリエーションはそれ程多くないものの、ピンク系のものもあり、独特な魅力のある宝石ではないかと思います。

コレクターに愛されている希少石というのも納得ですね!

市場に出回ること自体が少ないこともあり、ジュエリーを探すのは難しいかもしれませんが、研磨されたルースなら見つかることもあるかも?

見つけたら是非注目してみてくださいね♪

カラッツ編集部 監修