自宅で出来る!本物?偽物?オパールの見分け方3つのポイント

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キラキラと幻想的な光、遊色効果を放つオパール。人気の高い宝石ですが、合成のオパールも多く出回っていて、それらはプロの目を悩ませるほど、本物と偽物の見分けがつかないものもあります。

偽物と言われるオパールには、「合成オパール」と「ダブレットオパール」があります。偽物が分かりにくいといわれるオパールですが、実はそれぞれ簡単な見分け方もあるのです。

今回は自宅でも出来る本物と偽物の見分け方の3つのポイントをご紹介します!

合成オパールとダブレットオパールって?

オパール2
偽物と言われるオパールは大きく「合成オパール」と「ダブレットオパール」に分けられます。

合成オパールとは、簡単に言うとゼロから人工的に作られたオパールのことです。実は合成オパールと天然のオパールの成分は全く同じ。ただ人工的に作られたものと、自然で生まれたものの違いだけです。

ダブレットオパールとは、遊色効果をもつ薄いオパールを別素材のものと接着剤で張り合わせたものです。

合成オパールとの違いは、ダブレットオパールは上の部分は天然オパールを使って作っていることです。張り合わせてはいるものの、表面に見えているのは宝石ですから、見分けるのが難しいといえます。

偽物?本物?オパールの見分け方

合成オパールの場合

合成オパールは表面から見ると、ブルーやグリーンの遊色効果が確認できます。
一見すると美しいオパールのように見えます。しかし、この色とりどりな斑がモザイク状に見えています。これは合成オパールの特徴の一つです。

また、合成オパールの場合はオパールの側面、横の部分から覗くと柱のように見える光が確認できます。

分かりますか?該当部分を赤く記してみます。
これを柱状構造といい、合成オパールには必ず見られる現象です。

ダブレットオパールの場合

「ダブル」の名前の通り異素材を張り合わせて作られるのが、ダブレットオパールです。

多くはボルダーオパールに似せたもので、上部は天然オパール下部は母岩やプラスチックなどの別素材を張り合わせています。

ダブレットオパールは模造石と言われ、宝石としての価値はありません。

但し、ダブレットオパールと消費者に分かりやすく明記し販売されているものは問題ありません

わざと分かりくく表記したり、事実を偽って天然オパールとして販売していることが問題なので誤解しないで下さいね。

ではダブレットオパールの見分け方です。

ダブレットオパールも横から見るとすぐにわかります。通常透明でない部分が透明になっているので、一目瞭然です。

プラスチックを使ったダブレットオパールであれば光を当てるとすぐにわかります。そもそも重さもなく非常に軽いので持った瞬間にわかります。

※こちらの記事も参考に
価値は100分の1?偽宝石の代表例「ダブレット」をまとめてみたよ

「ダブレット(張り合わせ)」宝石ってどんなもの?価値が100分の1の偽物って本当?

最後に

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このような偽物が出回るのは、美しい遊色効果がみられるオパールが希少であることが背景にあります。そしてオパールは人気の高い宝石です。愛される宝石である証と言っても過言ではないでしょう。

日常使いで偽物だとわかっていて楽しむのはよいのですが、悪徳な業者が合成石や模造石を「天然のオパール」として販売することもあります。素敵な宝石と出会うための、ほんの少しの知識として覚えてくださると嬉しいです。

カラッツ編集部 監修

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毎日200個以上の宝石に触れる仕事に就いています。タンザナイト、ベニトアイト、パパラチアサファイアなど多色性のある宝石が好み。宝石のことをあまり知らない方にも、分かりやすい記事作りを心掛けます。