通販で宝石を買うならコレ!オススメの宝石3選~初級編~

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様々なものがオンラインで買える時代。望めば大概のものは手に入ると言っても過言ではないでしょう。

宝石も例外ではありません。一昔前なら、イベントや卸問屋街くらいでしか手に入らなかった宝石ルースも、ネットで簡単に買うことができます。

しかし、いざ買ってみよう!と思って、オンラインショップを覗いてみたら、色々な種類があり過ぎて、どれを選んで良いか迷ってしまう……なんてご経験ありませんか。

価格なんて気にしない!この宝石が欲しいから買っちゃう!

そんな方も中にはいらっしゃると思いますが、大半は「失敗せず買い物を楽しみたい」という気持ちの方が強いことでしょう。

特に最初の一歩を踏み出すのは勇気がいるもの。

カートに入れたものの悩み、悩んでいる間に、気がついたら売り切れていた・・なんてこともあるのではないでしょうか。

そこで今回は、「最初の一歩におすすめの宝石は?」「比較的失敗しにくいのはどれ?」というお悩みに対し、通販サイトでもよく買い物をする筆者が、オススメの宝石を3種類ご紹介します。

初めてのネット通販でオススメの宝石は

宝石

初心者の方にまずオススメしたい宝石たちは、

  • クォーツ系(アメジスト、シトリン、ローズクォーツ など)
  • アルマンディンガーネット
  • ブルートパーズ

この3種類です。

これらに共通して言えることは、

  1. 手ごろな価格のものが多い
  2. 流通量が多く、扱っているお店が多い
  3. 偽物が比較的少ない

ということ。

手ごろな価格のものが多いということは、万が一失敗しても痛手が少なく、チャレンジするハードルが低いということ。

扱っているお店が多ければ多いほど、リサーチや比較がしやすいため、相場感を掴んだり、流通しやすい色やクォリティが分かったり、口コミから評判の良いお店を探すこともできます。

また純粋に、流通量が多いということは選択肢が多いということなので、お好みのものを探しやすいともいえます。

それぞれ個別のおすすめポイントもありますので、ひとつずつご紹介していきましょう。

クォーツ系(アメジスト、シトリン、ローズクォーツ など)

クォーツ レモンクォーツ グリーンクォーツ ローズクォーツ ピンクアメジスト

まず最初にご紹介するのは、クォーツ系の宝石たちです。

クォーツと聞いて皆さんはまずどんな宝石を思い浮かべますか。

最も一般的な知名度が高いのは、カラーレスの水晶、ロッククリスタルでしょうか

さざれ石や数珠などでもよく目にします。

ほかにも

紫水晶の和名で知られる2月の誕生石「アメジスト(アメシスト)

商売繁盛のお守りとしても人気の高い黄水晶「シトリン

紅水晶とも呼ばれる愛らしいピンク色の「ローズクォーツ

シックな深い茶色が魅力の煙水晶「スモーキークォーツ」なども

比較的よく見かける種類ではないかと思います。

アメジスト シトリン ローズクォーツ スモーキークォーツ

そんなクォーツをオススメしたい最大の理由は、最初に挙げた、

  1. 手頃な価格帯のものが多いこと
  2. 流通量が多いこと
  3. 偽物が少ないこと

の3点ですが、特に価格についてが一番大きいかもしれません。

宝石の中には、同じ鉱物種でも色によって価値が大きく変化するものもあります。例えば、サファイアやトルマリンなどですね。

その点クォーツは、一部例外はあるものの、全般的に低価格のものが多い傾向にあります

複雑なカットが施されたものや著名な研磨職人の手に依るもの、高級ブランドが扱うものなど、付加価値により価格が上がるものもありますが、それでもルビーやサファイアに比べれば、手が出しやすい価格帯のものが多いです。

また、種類が多いというのもクォーツの魅力のひとつです。

先に上げた単色の宝石のほかにもクォーツには、

庭園のように見えるインクルージョンを含む「ガーデンクォーツ

成長途中でオイル(石油)を内包して出来上がった「オイルインクォーツ

草木を閉じ込めたかのような絵画感漂う「デンドリティッククォーツ」など

中に取り込むインクルージョンの違いなどで、独特の模様を成したり、地球の神秘が感じられる種類もあります

結晶の成長した痕跡を確認できる「ファントムクォーツ」も、独特の魅力で人気がありますよね。

ガーデンクォーツ オイルインクォーツ デンドリティッククォーツ ファントムクォーツ

インクルージョンはどんな宝石にも含まれるものですが、クォーツほど多くの物を取り込み、さまざまな表情を見せるものは他にはないように思います。

仮にあったとしても、美しさを兼ね備え、宝石として流通しているものは少ないですから、インクルージョンの世界の奥深さを知る上でも、クォーツはおすすめの宝石と言えます。

つまり、クォーツは、低価格帯でありながらさまざまな色や種類から選ぶことができ、扱っているお店も比較的多く、リサーチがしやすい宝石

という訳で、初めの一歩にふさわしい宝石と言えるのですね。

クォーツについて詳しくはこちらの記事も参考に

クォーツ 原石

クォーツ(水晶)にはどんな種類があるの?

▽カラッツSTOREのクォーツ▽

クォーツ系を買う際に気をつけたいこと

クォーツ系宝石には、比較的偽物が少ないとご紹介しましたが、全く無い訳ではありません。

クォーツの偽物として出回ることがあるのは、合成クォーツやガラスです

全般的に低価格帯で販売されている宝石のため、意図的に、というよりは、研磨や流通途中で偶発的に紛れてしまうことの方が多いようです。

ネット通販の場合、写真だけで判断しなくてはならず、肉眼で見るより更に見分けが難しいです。

価格相場との著しい食い違いはないか、写真に不自然な点はないかなどをポイントに、購入前によく確認すると良いでしょう

不安であれば、信頼のおけるショップで購入するのがやはり安全です。

信頼のおけるショップかどうかを見分けるには、実際に購入したことのある人のコメントを見たり、直接問い合わせてみた時の、対応の丁寧さや誠実さを見るのも良いと思います。

高価な宝石であれば、名の知れた鑑別機関の鑑別書が付属しているものやオプションで取れるものをおすすめしますが、クォーツのような低価格帯の宝石には鑑別書が付いていないのが一般的です

オプションで取ることはもちろん可能ですが、場合によっては鑑別書の方が高くなる可能性もありますので注意しましょう。

アルマンディンガーネット

アルマンディンガーネット ルース

次にご紹介するのは、アルマンディンガーネットです。

1月の誕生石として知られ、一般的に「赤い石」というイメージが強いガーネット。

アルマンディンガーネットは、まさにそのイメージどおりの色を持ち、恐らく最もよく知られている種類ではないかと思います

実はガーネットは、一つの宝石を指す名前ではなく、化学組成の近い鉱物のグループ名です。そのため様々な種類が存在し、赤色以外を呈するものも数多くあります。

例えば、鮮やかな緑色の「デマントイドガーネット」や、明るいオレンジ色の「マンダリンガーネット(スペサルティンガーネット)」、ワインレッドの「ロードライトガーネット」などですね。

中には光源の違いでカラーチェンジするものもあるんですよ。

デマントイドガーネット マンダリンガーネット ロードライトガーネット カラーチェンジガーネット

ガーネットは、色や種類によって希少性などが違い、価値も異なります

特にデマントイドガーネットやツァボライトなどグリーン系ガーネットは、希少性と人気の高さから高価格になりやすいため、初めてのネット通販には、少しハードルが高いかもしれません。

その点、ガーネットの中で最も流通量の多いアルマンディンガーネットなら、比較的お手頃なものが多いため、初心者向けといえます

取り扱っているショップも多く、色々見比べることができるので、相場感だけでなく、アルマンディンガーネットの特徴などが写真から把握できるのも◎。

見るべきポイントなども、数見ている内に分かってくることも多いと思います。

実際に買った人の口コミなども探せれば、それも良い参考になりますね。

アルマンディンガーネットについて詳しくはこちらの記事も参考に

アルマンディンガーネット ルース

アルマンディンガーネットの色は?ほかのガーネットとどう違うの?

▽カラッツSTOREのアルマンディンガーネット▽

アルマンディンガーネットを買う際に気をつけたいこと

アルマンディンガーネットは、基本的に偽物が少ない宝石と言えますが、ライトの種類によって色が明るく見え過ぎることがありますので注意が必要です。

写真が明るく感じすぎるものは、避けた方が良いかもしれません。

さまざまな角度や背景の違いでの写真を見たり、実際の購入者の声などを参考にすると良いでしょう

写真が少ない場合は、お店に問い合わせてみても良いと思います。

ブルートパーズ

ブルートパーズ ルース

初心者にオススメしたい3つ目の宝石は、ブルートパーズです。

流通量が多く、サイズや色など様々なものが出回っているため、お店比較や相場価格の把握がしやすい宝石です。

ブルートパーズには、主に3つの種類があります。

  • スカイブルートパーズ
  • スイスブルートパーズ
  • ロンドンブルートパーズ
スカイブルートパーズ スイスブルートパーズ ロンドンブルートパーズ

スイスやらロンドンやらという地名を見てしまうと、「産地かな?」なんて勘違いしそうですが、実はこれ、ブルートパーズの色の深さを表しているんです。

一番淡い色が「スカイブルー」。

一番深い色が「ロンドンブルー」です。

特にロンドンブルートパーズは「ロンドンの空の色」と説明されることも多く、紺色のような落ち着いた深みのある色合いを好む人も多いんだとか。

色味のバリエーションを楽しめるのはもちろん、トパーズはモース硬度8と高めで、ジュエリーとしても取り扱いがしやすい宝石です

クォーツ系やアルマンディンガーネットに比べると若干高額に感じるものもありますが、それでも気軽に楽しめる魅力は十分にありますよ。

ブルートパーズについて詳しくはこちらの記事も参考に

ブルートパーズ スカイブルートパーズ スイスブルートパーズ ロンドンブルートパーズ

ブルートパーズ|スカイ、スイス、ロンドン、一番価値が高いのは?

▽カラッツSTOREのブルートパーズ▽

ブルートパーズを買う際に気をつけたいこと

ブルートパーズも、基本的に偽物はあまり出回っていない印象を受けます。

しかしブルートパーズは、一般的に照射処理という処理が施されています

一般的に施されるものなので価値が著しく下がることはありませんが、処理石が気になる方は避けた方が良いでしょう

天然未処理のブルートパーズも存在しますが、今は殆ど採掘されないといわれており、出回った場合は、希少価値高く扱われること必至です。

照射処理が施されているからこそ色鮮やかなものが手頃な価格で手に入ると考えれば、考え方次第なのかな、と個人的には思います。

ただ、気をつけたい事例もありますよ。

それは、「コーティング処理がされたブルートパーズが『パライバブルートパーズ』という名称で流通していたことがある」というものです。

パライバブルートパーズ リング

コーティングはその名前のとおり、石の表面に色味を変える薬剤や金属などが塗布されているものを指し、これは石の価値に影響する処理のひとつです

素人がネットの写真だけで、コーティング処理を見破るのは簡単ではありませんが、いくつか見るべきポイントはあります。

  1. 石の表面にコーティングの剥がれが確認できる
  2. そもそも色合いがブルートパーズとしては不自然

などです。

パライバブルートパーズ リング 擦れ

もちろん、コーティング処理されていることがきちんと明記されていれば何の問題もありませんよ。

明記されていなかったり、分かりづらいところに小さく記されているだけ、という場合は意図的に騙そうとしている可能性が高いため注意が必要です。

不安な場合は、まずはいろいろなブルートパーズを見比べて、どんな色合いが「自然な色味」なのかを知るところから、始めてみるのが良いと思います

最後に

オンラインショッピング

今回は、宝石のネット通販初心者の方に向けて、オススメの宝石を3種類ご紹介しました。

失敗しにくいだけでなく、それぞれに魅力が高い宝石であることもオススメの理由です。

はじめの一歩は、魅力は多く、偽物が少ない、万が一失敗したとしても「勉強」と思える価格帯のものから始めるのが個人的にはおすすめです。

あと、購入前のリサーチも重要です

勢いだけで買うのではなく、購入者の口コミやSNSなどで色々情報を集めてから利用した方が、最初から満足のいく買い物になる可能性が高いと思います。

ネット通販で失敗しない買い物ができると、選択肢が大きく広がり、集める楽しさがより深まります。

事前準備ができたら、少しの勇気をもって、ぜひはじめの一歩を踏み出してみてくださいね。

カラッツ編集部 監修

ABOUT US

石集めにハマって十数年。最近はいろいろなルースを集めては休日に並べて楽しんでいます。好きな言葉は「インクルージョン」と「カラーチェンジ」。アウイナイトは永遠の推し。12月の誕生石が充実していることに感謝の気持ちを隠しきれない12月生まれです。