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希少石の中の希少石!マスグラバイトって?

マスグラバイト

突然ですが、希少石としてコレクターに人気のある、ターフェアイトという宝石をご存知でしょうか?

発見されて間もない頃はスピネルと間違えられていたという、非常に入手困難な宝石なのですが、このターフェアイトの数十個の中から一つほど見つかるといわれている、さらに入手困難な宝石があります。

それが、マスグラバイト

今回は希少石の中の希少石といわれる、そんなマスグラバイトの特徴や魅力についてお話ししたいと思います!

マスグラバイトの特徴

マスグラバイト

見かけることさえ大変珍しいとされるマスグラバイト

オーストラリアのマスグレイブ山脈(Musgrave)で発見されたことから由来して、マスグラバイトと名付けられました。

モース硬度は8以上あり、強度も十分でジュエリーや宝飾品にもピッタリな宝石です。

しかし残念なことにマスグラバイトは、希少石として有名な「ターフェアイト」の中から数十個に一つ見つかる程度と言われるほどの希少さ。
その上さらに宝石にできる程の品質の高いものはごくごく稀にしか産出されないといわれています。

もしも見かけることがあればそれは本当に貴重なことかも、、、それくらい、マスグラバイトは希少性の高い、超レアストーンなのです。

クリア、淡いピンク、淡いバイオレットなど

産地

スリランカ、ミャンマー など

ターフェアイトとマスグラバイト

ターフェアイト マスグラバイト ルース 正面
ターフェアイトはスピネルと非常によく似た宝石で、この二つが別の鉱物であると判断されるようになったのは1900年代に入ってからです。

ターフェアイトとマスグラバイトはそれよりもさらに似ているため、少し前までは破壊検査でしかこの二つを区別することはできなかったといわれています。

しかし現在ではラマン分光法などの最先端技術を用いることにより非破壊検査も可能になったそうです。

上の画像は左側がターフェアイト、右側がマスグラバイトです。

違い、分かりますか?

最後に

マスグラバイト
希少性はターフェアイトの1000倍とまでいわれている超希少石マスグラバイト。

宝石の奥深さを思い知らされますね…。

毎日200個以上の宝石を目にする仕事をしていますが、マスグラバイトは一度もお目にかかったことはありません。

もしも目にすることがあれば、非常にラッキーですよ!

カラッツ編集部 監修

ABOUT US

毎日200個以上の宝石に触れる仕事に就いています。タンザナイト、ベニトアイト、パパラチアサファイアなど多色性のある宝石が好み。宝石のことをあまり知らない方にも、分かりやすい記事作りを心掛けます。