ダイヤモンドにもいろいろな種類がありますが、メレダイヤモンドをご存知ですか?
メレダイヤモンドとは、0.2カラット以下の小さなダイヤモンドの総称です。
ある時はメインの宝石のサイドに添えられた脇石として、またある時は華やかなパヴェデザインを彩る主役として。
そんな主役にも脇役にもなれる万能なメレダイヤモンドに注目してみました。
目次
メレダイヤモンドの定義は?
一般的に、0.2カラット以下のダイヤモンドをメレダイヤモンドと呼びますが、実は厳密な決まりがあるわけではありません。
プロの間でも0.1カラット以下、0.3カラット以下など意見が分かれるようです。
日本では婚約指輪として使われるダイヤモンドが0.2カラット以上のものが多いため、それ以下のダイヤモンドをメレダイヤモンドと呼んでいます。
「メレ」の語源は、フランス語の「ごった返す」が転じて「小粒石」となりました。
昔はびっしりと敷き詰めた宝石という意味でメレと呼んでいたものが、小さな宝石を指す言葉として変化していったのです。
また多くのメレダイヤモンドは、インドで加工されています。
メレダイヤモンドと鑑定書
メレダイヤモンドにも鑑定書を付けようと思えば付けることはできますが、通常、鑑定書は付けません。
小さなダイヤモンドのひとつひとつに鑑定書を付けていては、とても高額になってしまい現実的ではないからです。
ただ、高品質のダイヤモンドを使っている証として、大きめのメレダイヤモンドのひとつひとつに鑑定書を付けることはあります。
たとえば、0.3カラットのメレダイヤモンドを数粒使った指輪の場合などですね。
メレダイヤモンドのカット
メレダイヤモンドのカットには、シングルカットとフルカットがあります。
17面にカットされるシングルカットは、メレダイヤモンドが一番きれいに輝くと言われています。
フルカットは、58面のファセットがあるラウンドブリリアントカット。
面が多いので光が多く反射して、小さなメレダイヤモンドでは、少しぼやけた印象になります。
メレダイヤモンドを使ったジュエリー
メレダイヤモンドを使ったジュエリーには、どんなものがあるでしょうか?
パヴェデザイン
「パヴェ」とはフランス語で「石畳」を意味します。
びっしりと敷き詰められたダイヤモンドは、あらゆる方向から光を受けて輝きます。
とても華やかで、人気のあるデザインです。
取り巻きリング
メインの宝石を取り巻くように、メレダイヤモンドをあしらったデザインです。
メレダイヤモンドがメインの宝石を引き立て、豪華になります。
エタニティリング
同じカット、同じサイズのメレダイヤモンドが、ぐるっと一周取り巻いているデザインの指輪です。
途切れることなく並んだデザインで、「永遠」を表すエタニティリングは、結婚指輪に使われることも多いです。
修理はできるの?
サイズ直し
エタニティリングなどは、サイズ直しが難しく、できない場合もあります。
購入店で相談してみましょう。
メレダイヤモンドが外れたら?
外れたダイヤモンドがあれば、お店に持って行くと石留めをしてもらえます。
失くしてしまった場合は、実費でメレダイヤモンドを購入し、入れてもらうことができます。
脇役?主役?メレダイヤモンド
ときには主役の宝石を引き立てる脇役として。
ときには華やかでまばゆい輝きを無数に放つ主役として。
メレダイヤモンドは、どちらにもなり得る名女優といったところでしょうか。
指輪だけでなくピアス、ネックレスなどにも使用され、メレダイヤモンドがあることで、ジュエリーにより一層輝きが増し、ファッションのバリエーションも広がります。
ジュエリーを選ぶ時は、ぜひ、メレダイヤモンドにも注目してみてくださいね。
カラッツ編集部 監修