2021年12月、カラッツ公式SNSおよびKARATZ Gem Magazineのバナーなどで呼びかけ、
「誕生石にまつわる意識調査」を実施させて頂きました。
調査期間中、偶然にも63年ぶりの誕生石改訂のニュースが飛び込んでくるなど、タイムリーな状況下のなか、なんと568名の皆さまよりご回答いただきました。
ご協力頂いた皆さま、本当に有難うございました!!
誕生石をお知りになったのはいつ頃か、ご自分の誕生石についてどう思うか、誕生石はあった方が良いか、もし変えられるとしたらどの宝石に変えたいか、ご自分の誕生石があしらわれた何かをお持ちか、などの質問に対し、多数の意見を聞くことができました。
意外な結果から、納得の回答まで
気になる皆さまの本音について早速ご紹介していきましょう!
調査概要
調査形態 : インターネット調査 調査期間 : 2021年12月10日~26日 有効回答数 : 568名 調査対象 : KARATZ公式SNSおよびKARATZ Gem Magazineの閲覧者 年 代 : 10代~60代 男女比 : 男性6%、女性90%、未回答:4% |
今回の調査は、主にカラッツ公式SNSおよびカラッツGem Magazineの閲覧者の方が対象となっており、元々宝石に興味のある方が多かったことが推測されます。
そのためもあってか、「ご自分の誕生石をご存知ですか」という質問に対しては、98.9%の方が「知っている」と回答。意識の高さが窺われました。
なお、今回の調査において、各月の誕生石は下記の通りとさせて頂きました。
知った時期、認知経路、他の月について
まずは、ご自分の誕生石が何かを知った時期について伺ったところ
中学生以前という方が78.1%と圧倒的に多い結果となり、正直少し驚きました。
選択肢として、それ以上細かく入れていなかったため詳細は不明ですが、次の認知経路についての自由回答の中で「小学生の時に図鑑で読んだ」などの回答も多かったため、実際は小学生の時に知ったという方が多いのかもしれません。
イベントなどで宝石好きさんとお会いし、宝石を好きになったきっかけや時期について伺うと、
「子供の頃から道端や川原などに落ちている石を拾っていた」
「子供の頃から宝石店のチラシを見るのが好きだった」
という方が多くいらっしゃいます。
この結果からも、宝石好きさんの多くは子供の頃から石や鉱物、宝石にまつわることに興味を抱いている方が多いことが分かる、面白い結果になったと思います。
次に認知経路です。
覚えていない(28.5%)を除くと、
雑誌(22.2%)、家族(16.0%)、ジュエリー、アクセサリー、パワーストーンなどを扱っているお店(12.8%)というのが多かった回答です。
では、他の月の誕生石はというと、
約3割の方が「全部知っている」と回答されました。
ご自分の誕生石について
次にご自分の誕生石について、正直どう思っているか、について色々伺ってみました!
国ごとに定められた誕生石、自分で変えたり選んだりはできませんが、それについて皆さんがどう思っているかの本音を見てみたいと思います。
約6.5割の方が「好き」と回答。「好きなものと嫌いなものがある」(14.3%)も入れると8割の方がご自分の誕生石に対して好意的な感情を持っていることが分かりました。
ちなみに、ご自分の誕生石を好きな理由とあまり好きではない理由を伺ったところ、
好きな理由としては、「色が好きだから」(33.9%)「宝石として好きだから」(25.1%)「自分の誕生石だから」(19.8%)
あまり好きではない理由としては、「色が好きではないから」(34.4%)「宝石として地味だから」(16.9%)「宝石としてあまり好きではないから」(14.9%)が多い結果となりました。
主に色や宝石としての価値、好みなどが大きく関係しているといえますが、好きな理由の3番目に、「自分の誕生石だから」という回答がきていることを考えると、自分に紐づくものとして愛着を覚える方も多いことが覗い知れます。
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ここで気になったのが、「好き」と回答した方が多い月と「あまり好きではない」と回答した方が多い月がそれぞれどうなっているか、というところ。
それぞれのランキング上位3位を見てみると・・・
「好き」と回答した方が最も多かったのは
9月(誕生石:サファイア)
なんと、90.6%の方が「好き」と回答されているだけではなく「あまり好きではない」「好きなものと嫌いなものがある」と回答された方は0%と、ご自分の誕生石に愛着をもっている方が圧倒的に多いことが分かりました。
2位は1月(誕生石:ガーネット)、3位は10月(誕生石:オパール、トルマリン)となり、いずれも色や種類が多い宝石が選ばれている月ということが見えますね。
一方、「あまり好きではない」と回答した方が多かった月については
2月(誕生石:アメジスト)、11月(誕生石:トパーズ、シトリン)が同率1位、3位が7月(誕生石:ルビー)となりました。
こちらは逆に、色や種類が少ない宝石が選ばれている月が多いようです。
選択肢が多ければその分好みに合う色合いや特徴をもったものが見つけやすいため、愛着もわきやすいのかもしれませんね。
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ただ、この結果、表を見ていただくと分かりますが、選択肢が「好き」「あまり好きではない」「好きなものと嫌いなものがある」「特に何も思わない」となっています。
ということは、2月や7月のように、そもそも誕生石が一石しかない月と3月(誕生石:アクアマリン、珊瑚、ブラッドストーン)のように複数石選ばれている月で回答がブレやすいことが分かります。
そこで、「好きなものと嫌いなものがある」と回答された方の数字を「好き」「あまり好きではない」の両方にそれぞれ加えてみることにしました。
すると、結果はこう変わりました!!
「好き」「好きなものと嫌いなものがある」の合算値で多かった月は、1位は変わらず9月(誕生石:サファイア)でしたが、2位は1月(ガーネット)と同率で3月(アクアマリン、珊瑚、ブラッドストーン)が入りました!
一方、「あまり好きではない」「好きなものと嫌いなものがある」の合算値で多かった月は、
1位:8月(誕生石:ペリドット、サードオニキス、スピネル)、2位:11月(誕生石:トパーズ、シトリン)、3位:6月(誕生石:ムーンストーン、真珠、アレキサンドライト)となりました。
勿論、これは数値の移動で出した結果に過ぎず、純粋な結果とは言い難い部分もありますが、良かったら参考にしてみて下さい。
誕生石はあった方が良い?
自分で変えることも選ぶこともできない誕生石、あった方が良いのでしょうか。
これについては、「あった方が良い」と回答された方が67.3%と多い結果となりました。
せっかくなので、これについても少し深堀りし、ご自分の誕生石が好きか否かと紐付けたらどうなるか調べてみることにしました。
すると・・・
ご自分の誕生石は「あまり好きではない」と回答された方でも、その内の61.2%の方は「誕生石はあった方が良い」と回答されていることが分かりました。
「好きなものと嫌いなものがある」と回答した方も55.6%と高めだったことから、ご自分の誕生石に対してネガティブな気持ちを持っていても、誕生石はあった方が良いと思っている方が多いことが分かりました。
ちなみに、「あった方が良いと思う」「なくても良いと思う」それぞれの理由としてはコチラ!
どちらもなるほど!と思う理由でした。
もし自分の誕生石が変えられるとしたら?
実際は変えることも選ぶこともできない誕生石ではありますが、もし変えることができたなら、どの宝石が良いか、という妄想じみた質問もしてみました。
それに対する、皆さまの回答はコチラ!
これまた面白い結果が得られたのではないでしょうか!?
タンザナイト、サファイアの上位は予想していたものの、個人的にはアレキサンドライトが意外と意外でした。(少し日本語オカシイですが・・・)
これらの宝石が選ばれた理由の3番目に「色や種類が多いから」とありますが、タンザナイトとアレキサンドライトはこれには当てはまらないと思いますので、「宝石として好き」「色が好き」という理由の方が強かったということかと思います。
その他の回答で多かったのは、スフェーン、フローライト、アイオライトなどでした。
冒頭でお伝えしたとおり、この調査の期間中に誕生石改訂のニュースが走りましたので、スフェーン(新7月の誕生石)やアイオライト(新3月の誕生石)については、もしかしたら多少その影響もあったかもしれませんね!?
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ここでもう一つ、特筆すべきは、右下にシレッと入っている「特にない(変えたくない)」と回答された方の月別内訳です。
上位は、1月(15.7%)、10月(12.7%)、5月(9.8%)となっています。
あれ、、「好き」が90.6%、「あまり好きではない」「好きなものと嫌いなものがある」が0%とご自分の誕生石を気に入っている方が圧倒的に多かった9月が8.8%・・・?
「好き」だけど、変えられるなら変えたいのでしょうか。。
ただこれについては、自由回答の中で「変えたい訳ではなくて増やしたい」とご記入頂いた方も多かったため、
もしかしたら数値からは見えない本音が隠されているのかもしれません。
誕生石の所有数について
最後に、誕生石の所有数ついても聞いてみました!
まずは、持っているかどうか。
さすがは宝石好きさんたちです。約8割の方が「持っている」と回答されました。
持っているものとしては、これも恐らく回答者に宝石好きさんが多い故かと思いますが、1位が「宝石ルース(裸石)」で61.4%でした。
続いて、「指輪」(52.8%)、「ネックレス・ペンダントトップ」(47.9%)という結果となりました。
もしこの調査がもう少し一般の方を対象としていら、もしかしたら宝石ルースより指輪やネックレスといったジュエリーの方が多い結果となったかもしれませんね!
入手方法も「自分で買った」という方が圧倒的に多い結果となりました!
続いて、誰かに貰ったことがあるかどうかは・・・
「ある」と回答された方が43.7%、「ない」と回答された方が51.8%。こちらは「ない」が少し多い結果となりましたね。
プレゼントされるものとしては、「ネックレス・ペンダントトップ」が最も多く44.8%、続いて「指輪」(37.5%)、「ピアス・イヤリング」(21.4%)となりました。
プレゼントとして選ばれやすいのは、やはりサイズなどを考える必要が少ないネックレスが多いのかもしれませんね!
中には結婚指輪として貰ったという方もいらっしゃいました。
逆に誰かにプレゼントしたことがあるかどうかは・・・
こちらも「ある」が40.7%、「ない」が55.3%と「ない」が少し多い結果となりました。
あげた相手は、友人が圧倒的に多く58.0%、次いで両親(28.6%)、兄弟(13.9%)でした。
友人に誕生石の何かをプレゼントしたことがある方が圧倒的に多かったのも、個人的には結構意外な結果でした。
そして、最後の質問!誕生石の何かをプレゼントされたいかどうか、という質問に対しては
それは、「貰えるなら貰いたい!」となるかもしれませんね。
欲しいものとしては、「ネックレス・ペンダントトップ」が最も多く30.8%、続いて「指輪」(23.4%)、「宝石ルース(裸石)」(21.0%)となりました。
1位と2位はプレゼントされたことがあるものと同じでしたが、3位が「宝石ルース(裸石)」となるあたりも宝石好きさんならではの結果だったかもしれませんね。
こちらもとても面白い結果が得られたと思います☆
最後に
ザッと結果を紹介して参りましたが、いかがでしたでしょうか。
個人的には予想と異なる結果も多く、とても面白い結果が得られたと思っております。
今後もカラッツGem Magazineでは『KARATZ・みんなのアンケート』として、皆さまの本音に触れられるような意識調査を実施できればと考えています。
また多くの方にご協力頂けたら嬉しく思います。
カラッツ編集部 監修