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憧れの職業 ジュエリーデザイナーへの道

ジュエリーデザイン

憧れの職業 ジュエリーデザイナーへの道

女性の憧れ、ジュエリー。「自分がデザインしたジュエリーを形にしてみたい」そう思われる方も少なくないのではないでしょうか?

華やかに見えるジュエリーデザインの世界。実は意外にも、過酷で狭き門であります。

そんなジュエリーデザイナーの仕事について、お伝えします。

ジュエリーデザイナーってどんな仕事をするの?

ジュエリーデザイン2
「ジュエリーって宝石のことでしょう?ジュエリーデザイナーって、石のカットをデザインするの?」と思う人も多いのですが、それは研磨士の仕事

ジュエリーとは、指輪、イヤリング、ピアス、ネックレス、ブレスレットなど、貴金属と宝石を使った装身具のこと。

それらのジュエリーのデザインをするのがジュエリーデザイナーの仕事です。

与えられたテーマや予算のもと、デザインを起こし、ジュエリー職人にイメージを伝え、商品を作り上げていきます。

どこでどんな勉強をするの?

ジュエリー制作
ジュエリー専門学校美術系の大学で、デザイン技術、貴金属や宝石の知識、マーケティング、ジュエリー制作技術などを学びます。

ジュエリーに関する専門知識が必要不可欠なため、美術大学を卒業してからジュエリー専門学校に入学する人も多いです。

卒業後の道は?

宝石店
卒業してすぐにジュエリーデザイナーになれるわけではありません。

多くの場合は、ジュエリーメーカーに就職し、ジュエリーに関するさまざまな業務をこなしながら業界の動向を学び、技術とセンスを磨きながらデザインの仕事をします。

宝石や貴金属の知識加工技術、確かなデッサン力、デザイン画を3Dにイメージする能力オリジナリティなど、多くのことを求められるのがジュエリーデザイナーです。

企業のデザイナーとフリーランスデザイナー

ジュエリーデザイナー
ジュエリーデザイナーになったからと言って、自分の好きなジュエリーをデザインできるわけではありません。

企業のデザイナーなら、トレンドを考慮した企業が求めるデザインをすることが大切です。

企業や百貨店で経験を積み、フリーランスとして独立するジュエリーデザイナーもいます。

フリーランスのジュエリーデザイナーは、お客様のリクエストを聞き、デザインをして、ジュエリー職人とタッグを組んで作品を作り上げます。

日本を代表するジュエリーデザイナー

ジュエリー

次に日本が世界に誇るジュエリーデザイナーの方達をご紹介しましょう。
彼らはどんな道を歩み、どんな作品を作られているのでしょうか?

石川暢子さん

1963年、東京藝術大学2年の時に、アルバイトとしてジュエリーデザインに携わり、ジュエラーとしての道を決意。

1980年代、ノブコイシカワブランドを立ち上げ、ジュエリー業界を牽引。

国際ジュエリーアート展の審査員を務めるなど、国際的にも活躍しました。

古来から伝わる日本の技術と、現代の技法とを融合し、表情豊かに表現することを追い続けました。

岩倉康二さん

1952年、東京美術学校工芸科彫金部(現在の東京藝術大学)を卒業し、MIKIMOTO真珠工場に就職。

その後、ジュエリー制作を始め、「岩倉精密鋳造研究所」「日本ジュエリー協会」を創立。

1980年にはモナコのグレース王妃にジュエリーを献上する栄誉を得ました。

伝統技法を駆使し「色の魔術師」と呼ばれる岩倉ジュエリー。繊細で華やかな岩倉ジュエリーは、長い間愛され続けています。

梶 光夫さん

時計・宝石・貴金属を扱う時計店の長男として生まれ、18歳で歌手デビュー。

引退後、28歳でアメリカG.I.A(米国宝石学会)に留学し、国際的な宝石の資格G.G.(グラジュエイトジェモロジスト)の称号を取得。

帰国し宝石鑑定家として活動を始め、39歳で「エマーユジュエリー」を発表してからは本格的にジュエリーデザイナーとしての活動を始めました。

「クラシック&モダン」をテーマに、100年後も愛され輝き続けるジュエリーを追い求めています。

木内賢二さん

大阪芸術大学卒業、1978年インターナショナルパールデザインコンテスト入選。

国内外の数々のコンテストに入選し、2000年には日本代表として、アントワープダイヤモンドミュージアムに作品が出品されるなどの、輝かしい経歴をお持ちです。

ひとつの作品にひとつのメッセージを明確に表現するというコンセプトのもと、作品が作られています。

世代を超え、色褪せないデザインが人気の秘密です。

村松 司さん

山梨県立宝石美術専門学校研究科修了甲府市内のジュエリーメーカーに就職し、金属加工の職人となります。

その後、工房ムラマツ開業。国内外の多くの美術館・展示会に作品を出展しています。

村松さんの作品は「自然界」をテーマにしているものが多く、植物や昆虫など多くの自然界のモチーフが登場します。

独自の世界観を築き上げ、金属加工、宝石加工を含めた全工程をひとりでこなすムラマツジュエリーは、スイスで開かれた展示会でも絶賛され、その名を更に広めたとされます。

まとめ

ジュエリーをつけた女性
華やかに見えて地道な努力が必要な、ジュエリーデザイナーの仕事をご紹介しました。

身に着けた技術や知識は一生もの。大変だけど好きだから続けられると言えるかもしれません。

ジュエリーが大好きという方にとって、とてもやりがいがある職業ですね。

カラッツ編集部 監修