ブルーからバイオレットの魅惑的な美しさをもつタンザナイト。
近年12月の誕生石に選ばれたこともあり、知名度・人気ともに上昇している宝石です。
でも実際に欲しい!と思っても、何を基準に選べば良いか分からないという方もいるのではないでしょうか。
もし価値基準や選び方のポイントなどが分かったら、少しは探しやすいかもしれないですよね。
ということで今回は、タンザナイトの価値基準や市場価格、それから原石、ルース、ジュエリーそれぞれでの選び方のポイントなどをお話ししたいと思います!
▼タンザナイトについての全般的なお話は下記記事で詳しくご紹介しています。
目次
タンザナイトの価値基準
タンザナイトはブルー~バイオレットのゾイサイトのことを指します。
色の濃淡が殆どの価値を占めるといわれるタンザナイト。
色が濃く鮮やかなもの程価値高く扱われるといい、ブルー味が強い程評価が上がる傾向にあるそうです。
また、タンザナイトの特徴の一つである、多色性がはっきり見られるかどうかも価値に影響します。
上の画像のようなタンザナイトは、高品質で、透明度も高く、色も申し分のないハイクオリティなタンザナイトです。この状態で多色性も楽しめるとなるとさらに価値が上がります。
他には、透明度(インクルージョンなどの有無)、カットの美しさなどでも評価されます。
タンザナイトは比較的大きい原石が採れやすいことから、カラット数が大きくなっても、1ctあたりの金額はさほど変わらないといわれています。
タンザナイトの価格相場
タンザナイトの価格相場は、色の濃淡やインクルージョン、カラット数などによって異なりますが、クォリティによってはルースであれば、数千円から手に入れることが可能です。
比較的色が濃く、カットも綺麗なルースで数万円~十万円位、青味が強くトップクォリティのもので5ct以上あると、ルースだけでも数十万円以上する印象です。
ジュエリーになると、それに加工費、地金代、脇石の宝石代、ブランド価値などが加わります。
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タンザナイトを選ぶ時のポイント
一般的な価値基準にそった選び方としては下記の3点
●色の濃いもの
●透明度が高いもの
●インクルージョン(内包物)が少ないもの
をポイントにすると良いでしょう。
先にも説明したとおり、タンザナイトは比較的大粒のものが採掘されやすい宝石です。
例えば、全く同じ条件のパパラチアサファイアで1ct と5ctのものを比べると、その価格差は約20倍程度といわれますが、タンザナイトだと、その差約7倍程度だったりするそうです。
つまり、大粒のタンザナイトはコスパが良いとも言えるので、大粒の宝石が好きな方は狙いどころかもしれません。
では、ルース、ジュエリー、原石別でのポイントについてもご紹介していきましょう。
ルース
ルースを購入する場合、ルースのままコレクションするのかジュエリーにセッティングして楽しみたいかによっても選ぶポイントが変わると思います。
それぞれについて、ご紹介しましょう。
ルースのまま楽しみたい場合
宝石を色々な角度から見て楽しめるのもルースの良さの一つですよね。
もちろん原石も大きいものでなければ、360度回して見ることはできますが、カットによって引き出される美しさもあります。
資産価値として選びたい場合は、先に説明したような価値基準の中で選ぶのが良いと思いますが、コレクションに入れたい場合は、自分好みの色かどうかも重要なポイントです。
タンザナイトの場合、地色だけでなく角度を変えた時の色味も大切ですね。
また、カットで楽しむ方法もあります。
光の中でキラキラさせながら360度回して、色の移り変わりやカットの美しさを堪能できるのもルースならでは。
ラウンドカットやオーバルなどオーソドックスな形も良いですが、トリリアント(トライアングル)やペアシェイプなども異なる輝き方をして素敵ですよ♪
疲れた夜、部屋の明かりにルースを照らしながらクルクル回して色の移り変わりをボーッと眺めるなんていうのも贅沢な時間かもしれませんね!
ジュエリー加工して身につけて楽しみたい場合
ジュエリーに加工する前提でルースを購入されたい場合、加工後の見え方を想像しながら選ぶのもポイントです。
例えば、地金の上でも色や透明感がキレイに見えるか、肌の上にのせた時に映える色味かどうかなどですね。
インクルージョンやクラック、キズ欠けの位置なども重要です。
目立つところにインクルージョンなどがあると、リングなど自分の目に触れやすいものは特に気になる可能性があります。
またクラックなども入っている位置や大きさによって、加工する過程で割れてしまう恐れがありますので注意が必要です。
逆に多少気になるキズやインクルージョンなどがあっても、位置によっては爪で隠れて目立たなくなる可能性もあります。
キズ欠けや目立つインクルージョンがあるためにリーズナブルに販売されているものを上手く探して賢く買うのもテクニックですね!
ジュエリー
有名ブランドやお店によっては、同じデザインのものを大量生産していることも多いため、石の個性を見ることは難しいと思います。
宝石そのものより、デザインや価格などを重視して選ぶのが良いと思います。
何かトラブルが起こった時に対応してもらえるアフターサービスの有無や行きやすい場所にお店があることもポイントですね。
また、ブランドにこだわるかどうかも好みによるところだと思います。
例えば高級ブランドのものは、ブランド価値の分だけ値段は高くなりますが、一定以上の品質保証が付いている場合も多いため安心感はあります。
高級ブランドの定番商品であれば、身につけた時に他人から気づかれやすく、ステイタスが上がったり、売りたいと思った時に、高値が付く可能性もあります。
一方ノンブランドや個人デザイナーのものになると、少量生産だったり、一点モノもあると思いますので、より個性的なものを探しやすいでしょう。
石にこだわりをもっているお店であれば、石で選ぶ楽しさもきっとありますね。
価格もイロイロだと思いますので、掘り出し物に出会えるかもしれません。
ブランド、ノンブランド、それぞれに良さがありますので、基本的にはお好みだと思いますが、もしプレゼントとして選ぶ場合でセンスに自信がない方は、有名ブランドで探す方が無難かもしれませんね☆
原石
タンザナイトはガラス光沢をもつ結晶の形で産出され、カットが施されていない状態でも光沢感があり多色性も楽しめます。
カットされたルースとはまた違う魅力を放つからか、コレクターの間でも非常に人気が高い印象です。
産出された状態に近い形だからこそ、原石の方がより個性や特別感を感じやすいことも人気の理由かもしれませんね!
個性が強い原石だからこそ、自分好みの色合いや形で選ぶのがオススメです。
また、原石の方が多色性が分かりやすい部分もありますので、ハッキリと色が変わるものを選ぶのも良いと思います。
小さい原石であれば、光の中で360度クルクル回して多色性を楽しむのも良いですね!
出会った瞬間目が離せなくなるような、そんな原石に出会えたらステキだと思います。
ジュエリーの種類によって、楽しみ方や選び方のポイントの違いはある?
ジュエリーの種類によっても多少楽しみ方や選び方は異なると思います。
タンザナイトはモース硬度が6-7と特別低い訳ではありませんが、特定方向からの衝撃に弱い性質(劈開性)をもちますので、強い衝撃を与えると傷ついたり欠けたりする恐れがあります。
ぶつける可能性が高いリングの場合は特に注意が必要です。
またタンザナイトよりモース硬度が高い宝石と一緒に保管すると、傷つけられてしまう可能性もありますので、箱や小袋に個別に入れるなどケアしてあげて下さいね。
他にもポイントがありますので、項目を分けてお話していきましょう!
タンザナイトリングの楽しみ方と選び方
リングは、恐らく最も自分の目に触れやすいジュエリーといえるのではないでしょうか。
パソコンや物を書いている時にも自然に目に入りやすいため、仕事の途中でも目を癒してくれるはずです。
大きいサイズが採れやすいタンザナイトですので、色、カット、多色性などが分かりやすい大きさのものも比較的多く出回っています。
地色や多色性を手元で気軽に楽しめるリングこそ、 大きめサイズ がオススメです。
ご自分の好きな色合いであれば尚のこと、疲れた目を一層癒してくれそうです★
但し、先にお伝えしたとおり、強い衝撃を与えると欠けたり割れたりしてしまうリスクがありますので、十分に気を付けて下さいね。
タンザナイトネックレスの楽しみ方と選び方
長さによって自分の目には触れにくいネックレスやペンダント。
逆に他人の目には触れやすいジュエリーです。
また洋服の上から付けたり、襟ぐりの広い服に合わせたりと、洋服とのコーデも考えながら身につけたいアイテムでもありますね。
どんな洋服に合わせたいかなど想像しながら選ぶのも楽しいと思います♪
また、他人の目に触れやすいからこそ、人に自慢したくなるようなルースやデザインのものを選んでみるのも良いと思います。
色が濃かったり大きめタンザナイトのネックレスなら、さり気なく他人の目に止まり自慢できちゃうかもしれませんね!
チェーンの長さによっては、身につけている時にぶつける心配が少ないためリングよりは安心ですが、外した時は逆にぶつけやすいため注意してあげて下さいね。
タンザナイトピアス・イヤリングの楽しみ方と選び方
耳元を飾るアイテムであるピアスやイヤリングは、髪の毛に隠れやすく人目には触れにくいジュエリーです。
さり気なくオシャレを楽しむには、スタッドタイプがオススメですが、揺れるタイプの方が他人の目は引きつけやすいかもしれません。
髪の毛が短い方や結んでいる時は、濃い色のタンザナイトなら上手に主張してくれそうです。
他人の目や光に触れにくいということは逆に言えば、多少のキズや目立ったインクルージョンがあったり、カットが甘くても気になりにくいとも言えます。
色や大きさ、デザインなどを中心に選ぶのも良いですね!
ピアスやイヤリングも身につけている時にぶつける心配が少ないアイテムですね!
最後に
いかがでしたでしょうか。
12月の誕生石に選ばれ、益々人気も注目度も上がっているタンザナイト。
ご自分用としてだけではなく、恋人や大切な方へのプレゼントに考えている方も多いと思います。
プレゼントする場合は相手の好みも大切ですので、色味やデザインの好みなども把握できるとより素敵な贈り物になると思います。
ブルー寄りからパープル寄りのものまで色幅がありますし、多色性の見え方も差があります。
取り扱い店舗も比較的多い宝石ですから、色々なショップを覗いて比べてみるのも良いと思います。
素敵なタンザナイトに出会えますように!
カラッツ編集部 監修