スフェーンの価値基準と選び方のポイント|ルースとジュエリーで変わる?

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ギラギラした輝きが印象的なスフェーン

ダイヤモンドより強いファイアを現し、ゴージャスな煌めきが楽しめる宝石です。

ファセット稜線などが二重に見えるダブリング効果や見る角度によって色が変わる多色性が強いこともスフェーンに妖艶な魅力を加えている要因かもしれません。

スフェーンは、2021年12月、全国宝石卸商協同組合によって7月の誕生石追加され話題となりました。

新しい誕生石をぜひ手に入れたいと、探している方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、スフェーンを購入する際の参考となるよう、価値基準市場価格選ぶポイントなどについてお話したいと思います。

スフェーン ルース3

スフェーンの強い輝きのヒミツと人気の理由

スフェーンの価値基準

スフェーン ルース

スフェーンの価値は、まず色が濃く鮮やかなもの程良いとされています。

レッド、ピンク、褐色など多くの色合いがありますが、イエローイエローグリーンオレンジなどが人気が高い傾向にあり、最も人気があるのはグリーンです。

加えて、透明度の高いもの、強いファイアが見られること、カッティングのバランスが良く照りがあることなども、評価の対象となります。

カラット数大きいほど価値が上がります。5ct以上は特に希少とされていて、高く評価されているようです。

また、クロムを含み濃いグリーンを呈するクロムスフェーンには、より高い価値が認められています。

スフェーンの市場価格

スフェーン

スフェーンは品質によって価格差があります。

クォリティサイズによっては、ルースであれば数千円から手に入れることも可能でしょう。

1ct以上あるものは、ルースだけでも数万円以上する傾向にあります。

色が鮮やかでカラット数が大きく、高い透明度と強いファイア、はっきりした多色性、そしてグリーン系の色合いをもつ、最高品質のスフェーンは希少性が高く、ルースの価格で数十万円それ以上になることもあります。

スフェーンを選ぶ時のポイント

スフェーン ルース ジュエリー 原石

スフェーンを選ぶ時、先ほど述べた「価値基準」以外で、気を付ける点はあるのでしょうか。

実は、ルースジュエリー原石など、形態によって選ぶポイントに違いがあります。

ルースを買うにしても、その目的によって着眼点を変えた方が良いのですよ。

予算の範囲でより良いスフェーンを選ぶために、良かったら参考にしてみて下さい。

資産目的として

スフェーンの硬度がもっと高ければ、ダイヤモンドやサファイア、ルビーなどのように資産価値のある宝石になったかも知れませんが、残念ながらスフェーンの硬度は5~5.5と低く、かつ、流通量も限られているため、資産として持つには向かない宝石です。

ご自身で楽しむために購入することをオススメします。

ルース

スフェーン ルース2

スフェーンは、ルースの状態で流通していることが多い印象です。

どのような基準で選べば良いのでしょうか。

宝石のルースは、そのままコレクションし楽しむためか、ジュエリーアクセサリー加工することを前提に選ぶ場合が多いのではないかと思います。

そこで、ルースのまま楽しむ場合と、ジュエリー加工を目的にした場合、それぞれの選び方について解説したいと思います。

ルースのまま楽しみたい場合

宝石を直に楽しむなら、ルースが一番適しているのではないでしょうか。

掌に載せて手触りを確かめたり、光にかざしてを楽しんだり、コレクションとして陳列したり。

ルース自体を楽しむためにスフェーンを購入する場合は、価値基準だけが全てではないと思います。

お好みの色や形直感でピンとくるもの、触っていて何だかしっくりくるものという選び方も良いでしょう。

通常は敬遠されがちなインクルージョンも、ルースだけを楽しみたい場合には個性的な味わいになることも。

また、スフェーン最大の魅力は何と言っても光の中でギラギラ輝くファイアです。

光を当てた時ファイア、そして見る角度によって色が変わって見える多色性の色や見え方もスフェーンを選ぶ時の大事なポイントになります。

自分好みの色と輝き方をする子が見つけられたら、ルースならではの楽しみ方を十分に堪能できることでしょう。

太陽光ペンライトでの見え方の違い角度での色の移り方など、光の中で360度クルクル回してぜひその輝きを楽しんでみて下さい。

ジュエリー加工して楽しみたい場合

次に、ジュエリー加工する前提でルースを選ぶ場合のポイントを見てみましょう。

まず、できるだけフェイス(テーブル面)が大きくて高さのないものを選ぶこと。

同じカラット数のルースでもフェイスの大きさは様々から見て大きく感じるルースを選んだ方が、ジュエリー加工した時の見映えが良くなる、と昔スリランカでアドバイスされたことがありますよ。

次に、色は少々薄めでも大丈夫です。ジュエリーに加工する際、留め金で石を囲むことになるのですが、ルースの状態よりも暗く見えることが多いといいます。

逆に、濃い色のルースだと思ったよりも暗くなる可能性も高いため注意して下さいね。

また、インクルージョンについては、ルースの端の方など場所によっては留め金で隠れるため、気にする必要がない場合があります。

しかも、それがあることで価格が安くなることも多いため、想定より少ない予算でジュエリーが作れる可能性もありますよ。

但し、中にフラクチャーが入っていたり、キズが目立つものはなるべく選ばない方が良いと思います。スフェーンはモース硬度が低めな上に特定方向からの衝撃に弱い劈開という性質をもちます。

ジュエリー加工の途中で割れてしまう可能性も十分に考えられる宝石ですので、購入前にお店の人に相談してみることも大切だと思います。

ジュエリー

スフェーン リング

ダイヤモンドよりも強いファイアを放つスフェーンは、ジュエリーにセットされた時も素晴らしい存在感を示してくれるでしょう。

しかし、スフェーンは硬度が低いため、カッティングや加工が難しい上に、摩耗しやすい宝石です。

最近はリングペンダントなども見かけるようになりましたが、身につける時は強くぶつけたり硬い床に落としたりしないよう充分に注意して下さい。

スフェーンに限ったことではありませんが、宝石がセットされたジュエリーを選ぶときのポイントは、まず石が留め金から浮いたり動いたりせず、しっかり固定されていること。

不安定な状態のままでは外れやすくなりますし、知らない間落としてなくしたり、硬い床に落として傷つけてしまう可能性もあります。

ジュエリーの留め金チェーンなど、地金の色も様々です。スフェーンのご自身の肌色に合ったものを選ぶと良いでしょう。

原石

スフェーン 原石

最近、レアストーンを取り扱う実店舗オンラインショップミネラルショーなどで、様々な色や形のスフェーン原石を見かけるようになりました。

スフェーンの特徴であるクサビ形双晶の結晶さざれ石など、様々な形の原石が売られているようです。

原石の場合、鑑別書なども付かず、資産としての価値はより低くなるため、価値基準よりお好みや予算に応じて選んで良いと思います。

また、中には母岩ごと切り取った状態で流通することもあります。母岩から覗く結晶には、地球内部を切り取ったかのような神秘さを感じます。

母岩にはスフェーン以外の鉱物がついていることもあって楽しいのですが、崩れやすいものや、先が尖った箇所もあるので、指を傷つけないように注意しましょう。

最後に

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ダイヤモンドよりも強く輝く魅惑の宝石、スフェーン価値選び方について紹介しました。

私はスリランカでギラギラのイエロースフェーンを見たことがあるのですが、あまりのまばゆさに「本当に天然石なの?」と何度も確認するほど驚いたことを覚えています。

冒頭でも触れたように、昨年2021年に日本における7月の誕生石追加されたこともあり、今後ますます需要が高まり、流通も増えることが期待できますね。

7月生まれの方は、ルビー以外選択肢が増えて、喜んでいらっしゃるのではないでしょうか。

ぜひ長く愛着がもてるスフェーンを見つけて、ゴージャスな輝きを堪能して下さい☆

カラッツ編集部 監修