美しい紫色で神秘的な雰囲気漂うアメジスト(アメシスト)。
古来から世界中で愛されてきた長い歴史を持ちます。
2月の誕生石としても広く知られており、ジュエリーやアクセサリーはもちろん、ドーム状の原石が置物として売られている姿もよく目にします。
そんなアメジストについて、特徴や色、産地、意味、石言葉、言い伝え、価値基準、お手入れ方法など詳しくご紹介していきます。
この機会にぜひ深く知ってみてくださいね。
目次
アメジスト(アメシスト)とは?
濃く鮮やかな紫色をもつアメジスト(アメシスト)。
クォーツ(水晶)の一種で、紫色のクォーツのことを指します。
高潔さを象徴する、その深く鮮やかな色合いと輝きで、人々の生活に寄り添い癒やし続けてきました。
比較的耐久性が高く、ジュエリーやアクセサリーとしても日常的に楽しめます。
流通量が多く手頃な価格から手に入るため、気軽に楽しみやすいということもアメジストの魅力の一つではないでしょうか。
鉱物としての基本情報
アメジストの鉱物としての基本情報は以下のとおりです。
| 英名 | Amethyst(アメシスト) |
| 和名 | 紫水晶(むらさきずいしょう) |
| 鉱物名 | クォーツ |
| 分類 | 珪酸塩鉱物 |
| 結晶系 | 三方晶系 |
| 化学組成 | SiO2 |
| モース硬度 | 7 |
| 比重 | 2.65 – 2.7 |
| 屈折率 | 1.54 – 1.55 |
| 光沢 | ガラス光沢 |
特徴
アメジストは、和名を紫水晶といい、前述したように、紫色のクォーツ(水晶)のことを指します。
水晶と聞くと、魔女や占い師が未来を予見したりするのに使う、無色透明の丸玉を思い浮かべる方も多いかもしれませんね。
実際クォーツにそのような力があるかは分かりませんが、古くから強い力を持っていると信じられ重宝されてきたという言い伝えは残ります。
現在は流通量が多く、比較的安価に手に入る印象のあるアメジストですが、昔は、その色合いから身分の高い人だけが身に着けられるとされ、価値高く扱われていました。
19世紀に入りブラジルに大きな鉱床が見つかったことで流通量が増え、事情が大きく変わったとされます。
英語でAmethystと綴られ、正しくは「アメシスト」と『シ』は濁らないのですが、日本では、「アメジスト」と呼ばれるのが一般的です。
モース硬度7で特定方向からの衝撃に弱い劈開(へきかい)性もなく、ジュエリーやアクセサリーとしても比較的取り扱いしやすい、日常的に楽しめる宝石です。
アメジストが放つ存在感は、いい意味で緊張感があり、デザインに落ち着いた華やかさをもたらしてくれる宝石だと個人的には感じています。
アメジスト(アメシスト)の色
アメジスト(アメシスト)は、気品のある透き通った紫色が美しい宝石です。
古来、紫色は世界各国で身分の高い人だけが身につけることを許された色合いでした。
日本でも聖徳太子が定めた冠位十二階で最高位を表わす色とされ、重要視されていた時代がありましたね。
現代では、身分に関係なく身につけられ、親しまれている色合いですが、「紫色=高貴な色」という印象は今でも強く残っているように思います。
アメジストが紫色になる理由
クォーツが紫色になる理由は、微量の鉄イオンが結晶の中に混ざることが原因と考えられています。
アメジストは一般的に色帯(帯状の色ムラのこと。カラーゾーニングと呼ばれることもあります)を現すことが多いのですが、これは様々な要因が重なって出来上がると考えられています。
中には色帯のない深い紫色のアメジストも存在し、それらは価値高く扱われます。
色帯の有無は肉眼でも分かることが多いため、アメジストを選ぶ際はチェックしてみて下さいね。
白い紙などの上に、テーブル面(宝石上部の平らな部分)を下にして置いて見ると比較的分かりやすいですよ。
ひとえに紫色と言っても、ラベンダーのような淡い紫から赤みを帯びた濃い紫まで、さまざまな色調の紫が揃っています。
紫が濃すぎるものは、薄暗い場所で見ると黒く見えることがあります。
ルースからジュエリーに加工する場合、地金にのせるとワントーン暗くなることも多いため、色が濃いものは、出来上がりがルースで見た時より黒っぽい印象を受ける可能性があります。
加工前に空枠にのせて色を確かめるなどチェックしておくと安心ですよ。
アメジストの産地と原石の形
アメジスト(アメシスト)はどんなところで見つかるのでしょうか。アメジストの産地と原石の形についてご紹介します。
産地
アメジストは比較的産出量も多く、世界各地の鉱山で取れますが、最大の産地として有名なのはブラジルです。
その他にはザンビア、ナミビア、ウルグアイ、ロシアなどでも多く産出されています。
産地ごとに色の濃さやムラ、内包物など、異なる特徴が見られます。
色合いが濃く、品質の高いものはウルグアイ産に多いといわれます。
また、かつてブラジルのカシャライ鉱山で産出されたものも色合い濃く、最高品質のものが多いとされます。
残念ながらカシャライ鉱山は、数年で枯渇してしまい、現在は閉山しています。過去に採れたものが市場に出回ることはありますが、徐々に減っていくものと思われます。
カシャライ鉱山産のアメジストには、後に紹介する、光源によって色が変わるカラーシフトするものも多く、コレクター垂涎の宝石として人気が高いです。
原石の形
アメジストの原石は、大きく分けて2つのタイプがあります。
ひとつは、球状となっている石の内部に生成するタイプで、三角錐のアメジストがびっしり出来上がっている姿が見られます。
中心部は空洞状になっており、このようなものを異質晶洞と呼びます。
トゲトゲしたアメジストの結晶で覆われた半球状の石を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
宝石店のインテリアとして飾られていたりもしますよ。
私は、高さが1メートルはありそうな大きなサイズの原石を見たことありますが、迫力満点の美しさでした。
自然が作り出した造形美が、そのままインテリアになるなんて宝石好きにはたまりませんね!
もうひとつは、岩石の割れ目に入り込んで柱状に成長するタイプです。
結晶の先端は尖っていて六角柱状といわれます。
こちらは、色が淡く明るいものが多いそうです。
ポイントと呼ばれることもありますね。
アメジスト(アメシスト)の歴史と名前の意味
古くから採掘されてきたアメジスト(アメシスト)は、宝石としての歴史も長く、世界中に言い伝えが残っています。
ヨーロッパではなんと2万5千年前の遺跡からアメジストの装身具が発見されているそうですよ!
名前の由来も神話からきているとされるアメジストの歴史について、お話していきましょう。
アメジストの歴史・言い伝え
クォーツの中で最高級の宝石として、長く愛されてきたアメジスト。
身につけられる色が身分によって分けられていた時代、紫色のアメジストは位の高い人だけが身につけられる宝石でした。
キリスト教の司教や聖職者がつける指輪に多く使われることも広く知られていますね。
アメジストには、言い伝えも多く残されており、戦いの場で頭の回転が早くなると信じられていたこともあったといいます。
また、中国最古の薬学書には、アメジストを粉末にして服用すると不老長寿が叶うと記載されています。
昔は、アメジストに含まれる微量の鉄分が人体に何かしらの影響を与えると考えられていたのかもしれないですね。
長い歴史の中でアメジストは様々な形で多くの人を惹きつけていたことがわかります。
名前の意味
アメジストにまつわる言い伝えのなかで、おそらく最も有名なのは、その名の由来となった、酒の神バッカス(ギリシャ神話ではディオニュソス)にまつわる話ではないでしょうか。
バッカスの悪戯がきっかけで石へと変えられてしまった少女「amethyst(amethystos)」の名前が起源といわれており、バッカス・ストーンという異名ももちます。
その語源は、ギリシャ語で「酒に酔っていない」という意味の「amethystos」とされます。
古代では、アメジストには酒に酔わない力があると信じられたことから、アメジストを身に着けたり、アメジストを埋め込んだ聖杯やゴブレットが用いられたという言い伝えも残ります。
昔から世界で愛され、高貴な色とされるアメジストの語源がお酒とは、面白いですね。
2月の誕生石としてのアメジストと石言葉
日本では、アメジスト(アメシスト)は2月の誕生石です。
2月の誕生石は、長い間アメジストのみでしたが、2021年12月に全国宝石卸商協同組合により改訂され、クリソベリル・キャッツアイが追加されました。
2月と言えばバレンタインデーがありますが、由来となっているキリスト教司祭の聖バレンタインは、キューピッドの像が彫られたアメジストの指輪を身につけていたというエピソードもあるようですよ。
石言葉
アメジストの石言葉は「誠実」「心の平和」です。
心を穏やかにしてくれる落ち着いた色合いのアメジストに、ぴったりな石言葉ですね。
アメジストの仲間
アメジスト(アメシスト)が属するクォーツには、大変多くの種類があります。
色や透明度の違いだけでなく、スターやキャッツアイなどの光学効果が見られるものや中に別の鉱物を内包するものなど、実にバラエティに富んでいます。
クォーツは大きく分けると、単結晶と多結晶の2種類に分類されます。
単結晶は、結晶が目に見える大きさまで成長したもので主に透明~半透明をしています。
多結晶は目に見えないほどの小さな結晶が集まってできたもので、主に半透明~不透明です。
代表的なものは以下のとおりです。
〈単結晶〉
〈多結晶〉
アメジスト(アメシスト)とシトリンの関係
黄金色が美しいシトリンも、アメジスト(アメシスト)と同じクォーツの一種です。
実はこの2つ、特別な関係にあることはご存知でしょうか。
シトリンもアメジストと同じく微量の鉄イオンが入ることで発色すると考えられているのですが、アメジストの中の鉄イオンがマグマの熱により状態が変化すると、黄色に変わると考えられています。
しかし、天然未処理で美しい黄色を発色するシトリンは非常に珍しいとされ、現在市場に出回っている殆どはアメジストを人工的に加熱処理したものだといわれています。
ちなみに、アメジストは、加熱温度の違いなどで黄色以外にも緑色、ミルキー、カラーレスなど色々変化させることができます。
温度の変化で、色が変わって別の宝石になるなんて興味深いですよね。
アメトリン
アメジストとシトリンの両方を楽しめるユニークな宝石がアメトリンです。
前述したように、シトリンはアメジストが熱を受けて変化したものですが、アメトリンはその変化が途中で止まったためにできた偶然の産物ではないかと考えられています。
アメトリンは、ひとつの結晶の中でアメジストの紫色とシトリンの黄色が合体している不思議で可愛らしいバイカラーです。
宝石名もアメジストとシトリンの2つの名前を合わせたもので、分かりやすくイメージもつきやすいですよね。
アメジスト(アメシスト)の種類
画像:ゲーサイトインアメジスト
色の濃淡以外で、見た目や特徴の異なるアメジスト(アメシスト)があります。
いくつかご紹介します。
ファントムアメジスト
ファントムアメジストは、内部に層が見られるアメジストを指します。
結晶の成長過程で何かしらの環境の変化が起こり、成長が止まったり再開したりするなかで出来上がったものと考えられています。
紫色の層と白い層が重なっている部分は生成する際に取り込んだ鉱液に鉄を含んでいたか否かの違いなのだそう。
紫色のアメジストと白いクォーツが層になることで、内部には三角形や直線状の独特な模様ができます。
環境の変化に影響を受けながら成長していった証が模様になっているということですね。
そう考えると個性的な模様も神秘的な感じがしますよね。
ゲーサイトインアメジスト
ゲーサイトインアメジストは、針状のゲーサイト(針鉄鉱)が内包されているアメジストです。
ゲーサイトは鉄の水酸化鉱物で、クォーツとは別の鉱物です。
クォーツ以外の鉱物にインクルージョンとして入っていることも多くあります。
別々の鉱物が自然に組み合わさることで、見た目や雰囲気が変わるのも自然界でできるからこその宝石の面白さではないかと思います。
まったく同じ表情のインクルージョンはありませんので、ゲーサイトインアメジストに出会ったときには、ぜひじっくり観察してみてくださいね。
ゲーサイトと一緒に、同じ鉄の水酸化鉱物であるレピドクロサイト(鱗鉄鉱)が入っているものは、ライモナイトインアメジストやライモナイトインクォーツなどと呼ばれることもあります
また、生成環境によって、複数のクォーツの結晶が折り重なるように結合した状態で出来上がるものがあり、通称名で、エレスチャルアメジストやエレスチャルクォーツなどと呼ばれたりします。
ゲーサイトやレピドクロサイト、水、気泡などが入ることもあり、さらに深い神秘を感じる宝石です。
フラワーアメジスト
瑪瑙の周りにアメジストが出来上がった、珍しいタイプのアメジストです。
アメジストが生成する途中で偶然的に瑪瑙ができ、そこを囲むようにまたアメジストが成長してできたものと考えられています。
断面をスライスした状態で販売されることが多く、その見た目からフラワーアメジストと呼ばれています。
カラーシフトアメジスト
アメジストの中にも、光源によって色が変わって見えるものがあり、それらは、カラーシフトアメジスト(カラーシフトアメシスト)と呼ばれています。
アレキサンドライトのようにブルーグリーン系から赤紫色といった劇的に変わるのではなく、多くの場合は、落ち着いた紫色から少し赤味を帯びた艶やかな紫色に変わるものが多い印象です。
カラーチェンジとカラーシフトの違いは、カラーチェンジは、ブルーグリーンから赤紫色のように明らかに異なる色合いに変わるものに対し、カラーシフトは同系色の中で色が変わるものを指します。
ウルグアイ産やカシャライ産の、色が濃いアメジストに比較的多い印象です。
「カラーシフトアメジスト」として販売されていなくても、変わる場合があるため、濃い色合いのアメジストをお持ちの方は、試しにオレンジ系のライトで照らしてみても良いかもしれません。
新たな一面が見えるかもしれませんよ!?
グリーンアメジスト
最初に、アメジストは紫色の水晶(クォーツ)であるとご説明しました。
しかし世の中には「グリーンアメジスト」という名前で流通しているものもあります。
先ほど、シトリンはアメジストを加熱してできるもので、加熱温度の違いなどで黄色以外にも変化させることができる、とお話しました。
グリーンアメジストは、一般的に、アメジストを400~500℃加熱して緑色に変えたものを指します。
「プラシオライト」という通称名で出回ることもありますね。
いずれも正式名称ではないため、鑑別書の宝石名としては、グリーンクォーツとなり、AGL(日本の鑑別団体協議会)加盟の鑑別機関においては、備考欄などに、「別名、グリーンアメジストと呼ばれます」と書かれます。
ちなみに、アメジストではなく、ロッククリスタルに放射線照射と加熱処理を加えて緑色に発色するものもあり、これらは流通においても、グリーンクォーツと呼ばれます。
少しややこしいでしょうか。
まとめますと、
販売店では
●アメジストに加熱処理を加えたもの➾グリーンアメジスト(または、プラシオライト)
●ロッククリスタルに放射線照射と加熱処理を加えたもの➾グリーンクォーツ
と呼び分けられることも多いですが、鑑別書においては、いずれも「鉱物名:クォーツ 宝石名:グリーンクォーツ」となります。
ただし、鑑別で加熱による発色か照射による発色かはおおよそ見分けられ、加熱による発色と認められるものは、備考欄に「別名、グリーンアメジストと呼ばれます」と書かれるということです。
アメジスト(アメシスト)の価値基準と市場価格
ここまでに、アメジスト(アメシスト)にも色の違いや種類があることをお伝えしましたが、購入する際には宝石としての一般的な価値や価格についても知っておくと良いですよ。
個人的には、宝石との出会いは直感が大切だと思っていますが、初心者の方は価値基準や市場価格を元に選ぶのも良いと思います。
基準や相場を知っていれば、価値に見合わない価格で購入して後悔するという失敗も少ないことでしょう。
価値基準
アメジストは、一般的に色ムラのない濃く鮮やかな紫色、または赤みを帯びた深い紫色のものが高く評価されています。
なおかつ透明度の高いものですと、より希少価値が増します。
色と透明度の他には、キズやインクルージョンの有無、カットの美しさ、カラットの大きさなども評価のポイントです。
ちなみにアメジストは、幅広いカットが可能でジュエリーにも適した宝石といわれていますが、一般的には品質の高いものはファセットカット、それほど品質が高くないものはカボションカットやビーズにされることが多いです。
市場価格
アメジストは、産出量・流通量も多いため比較的手頃な価格で購入できます。
安価なルースの場合は、数百円から購入できることもありますが、市場に出ている全般的な価格は数千円程度のものが多い印象です。
高度なカットが施されているもの、著名な研磨職人やデザイナーが手掛けたもの、色ムラのない濃い色の最高品質であるものは、価格が上がり数万円以上するものもあります。
クォーツは概ね高価ではないものが多いですが、アメジストは割と価格が高いイメージです。
特に、カラーシフトアメジストは希少性の高さから、通常のアメジストよりも高値で販売されることが多いです。
どこで買える?
アメジストは、昔から変わらず人気を誇る宝石のひとつで市場への流通量も多くあります。
そのため、ルースでもジュエリーでも取り扱っているお店はたくさんあります。
ただ、ファントムアメジストやゲーサイトインアメジスト、カラーシフトアメジストなどは、希少性が上がり流通量も減るため、一般のジュエリーショップなどで見かけることは少ないでしょう。
一般的なアメジストよりは見つけにくくなりますが、レアストーンの扱いの多いオンラインショップやミネラルショーなどでは見かけたりしますので、興味のある方は探してみて下さい。
アメジスト(アメシスト)は退色する?お手入れ方法は?
ジュエリーとして古くから愛されているアメジスト(アメシスト)ですが、実は最大の魅力である美しい紫色を保つためには気をつけなければならない点があります。
お気に入りのアメジストを見つけても、間違った取り扱いにより台無しになってしまったら悲しいですよね。
そんなことにならないように、アメジストを取り扱う上で注意すべき点をお伝えしたいと思います。
アメジストの退色について
宝石の中には、紫外線によって美しい色が退色しやすいものがあります。
そのひとつがアメジストです。
アメジストの退色は、紫外線の影響により、色を作っている部分が壊れてしまうことが原因と考えられています。
それでは外でジュエリーを身につけてはいけないの?と心配になりますよね。
一般的には、数時間、外で過ごした程度で色褪せることは少ないそうですので、ジュエリーやアクセサリーとしてアメジストを使用する位であれば、それほど神経質にならなくても良いかと思います。
しかし、長期間に渡って直射日光にさらされるようなことがあると退色のおそれがありますので、保管場所には注意が必要です。
例えば、直射日光が当たりやすい窓辺に原石を飾ったり、ジュエリーを放置することは避け、日の当たらない場所やジュエリーボックスなどに入れて保管するようにしましょう。
お手入れで気をつけること
普段のお手入れは柔らかい布で優しく皮脂などの汚れを拭き取る程度で十分です。
汚れが目立つ場合は、中性洗剤や石けんを溶かしたぬるま湯の中で柔らかい歯ブラシなどを使って丁寧に磨いてください。
特に肌が接する部分は、化粧品が付いたり皮脂汚れが溜まったりしやすいです。裏側までキレイにすると宝石の輝きがもとに戻ります。
磨いた後は、しっかりと水分を拭き取りましょう。
適切なお手入れをして、美しいままのアメジストを長く楽しみたいですね!
最後に
今回は、昔も今も変わらず人気の高いアメジスト(アメシスト)をご紹介しました。
市場の価値基準などはありますが、色やインクルージョンの好みは人それぞれです。
アメジストは、多くのお店で取り扱われていますので、自分の感覚を信じて心ときめくルースやジュエリーをぜひ探してみてください。
カラッツ編集部 監修
<この記事の主な参考書籍・参考サイト>
◆『有名石から超希少石まで美しい写真でよくわかる 宝石図鑑』
著者:KARATZ 監修:小山慶一郎/発行:日本文芸社
◆『起源がわかる宝石大全』
著者:諏訪恭一、門馬綱一、西本昌司、宮脇律郎/発行:ナツメ社
◆『アヒマディ博士の宝石学』
著者:阿衣アヒマディ/発行:アーク出版
◆『ネイチャーガイド・シリーズ 宝石』
著者:ロナルド・ルイス・ボネウィッツ 訳:伊藤伸子/発行:科学同人
◆『岩石と宝石の大図鑑』
監修:ジェフリー・E・ポスト博士/著者:ロナルド・ルイス・ボネウィッツ 訳:青木正博/発行:誠文堂新光社 ほか
▽参考書籍・参考サイト一覧▽



























