プリンセスのような女性に向けて作られたという、ダイヤモンドのカット方法をご存知ですか?
その名もプリンセスカットと呼ばれダイヤモンドのカット方法として人気のある手法の一つです。
プリンセスの名にふさわしく、その細かな手工は繊細でいて、かつ強い輝きを放ち、その美しさは世界中の人々を魅了し続けてきました。
こちらでは、そんなプリンセスカットダイヤモンドの魅力をたっぷりお伝えしていきます。
プリンセスカットって、どんなカット?
プリンセスカットは、四角にカットされ、美しいモザイクのような模様に見えることがその大きな特徴の一つです。
原石の厚みを生かした手法で、ほかのカットに比べて研磨によるロスが少ないため、ダイヤモンドの素材を最大限に楽しめるデザインとなっています。
例えば、1.5カラットのダイヤモンドの原石があったとします。
この原石から、最も多く流通しているラウンドブリリアントカットに研磨すると、0.7カラット位になります。
しかしそれをプリンセスカットにすると、1カラット位の大きさに加工することができるのです。
特に小さいダイヤモンドを並べて使うようなデザインの場合、他のカットに比べ角が四角いため、無駄な隙間を作ることなく並べることができます。
また厚みがある分、非常に細かく繊細で、カットの数も多くなりますが、その細かなカットによりモザイクのような独特な反射を生み出し、落ち着いた気品のある輝きを放つことができるのです。
そしてこれこそがプリンセスカットダイヤモンド最大の魅力と言えるでしょう。
プリンセスカットの歴史とその名前の由来
ダイヤモンドのカットの歴史から見て、プリンセスカットは比較的新しく、1970年頃に登場しました。
ネーミングの由来は、繊細で美しいカットから「プリンセスのような気品のある女性にふさわしい」と開発者が語ったことからきているそうです。
プリンセスカットは、20世紀に発明されたダイヤモンドのカット方法の中で、最も成功したものと言われており、「プリンセス=お姫様」という素敵な名前とともにあっという間に世界中に広まりました。
プリンセスカットダイヤモンドの婚約指輪
輝きが強いのに、面が広く落ち着いた雰囲気を持つプリンセスカットダイヤモンドは、婚約指輪としてもとても人気があります。
プリンセスのような女性のための、美しさと繊細さ、そして気品をも持ち合わせたデザイン、さらにそのネーミングからしても婚約者に贈る指輪として最適と言えるかもしれませんね。
これから婚約指輪を探そうという方は、候補に入れてみてはいかがでしょうか。
欠けやすいというデメリットも
いいことづくめのように思えるプリンセスカットダイヤモンドですが、実はほかのカットに比べて欠けやすいというデメリットもあります。
細かいカットのため、どうしてもエッジが欠けやすくなってしまうという訳ですね。
ですので、プリンセスカットダイヤモンドのジュエリーを身に着けている時は、ぶつけないように特に気を付けましょう。
また、石を留める爪が曲がったり、緩んでしまっていると、ダイヤモンドがずれて欠けてしまう原因にもなるので、定期的に購入したお店でチェックしてもらった方が良いでしょう。
プリンセスカットの選び方
厚みを生かした美しいデザインは、普段使いのピアスや指輪に適しています。
落ち着いた雰囲気のある小粒のプリンセスカットダイヤモンドは、マリッジリングにもぴったりです。
しかしダイヤモンドを選ぶ時に重要なポイントとなる4C(カラー、クラリティ、カット、カラット)のうちのカット評価はラウンドブリリアントカットにしかつきません。
では、プリンセスカットの場合はどういう基準で選べばいいのでしょうか?
プリセスカットダイヤモンドの美しさの決め手は、シンメトリー(左右対称性)とポリッシュ(表面の仕上げ)にあります。
なので、プリンセスカットのダイヤモンドを購入する時には、この2点に注目してみてくださいね。
いかがですか。魅力がいっぱいつまったプリンセスカットのダイヤモンド。
ダイヤモンドの輝きを楽しむのに、ひとつは持っておきたいものです。
カラッツ編集部 監修