さて、クイズです!
世界で一番大きいダイヤモンドはどんなダイヤモンドでしょうか?
以前にもご紹介したことかあるので、お分かりになる方もいらっしゃるかもしれませんね。
今回はカラー別に「世界一大きいダイヤモンド」をまとめてみました。
番外編として「世界一??なダイヤモンド」もあります♪
巨大なダイヤモンドの魅力に、どっぷりとハマってくださいね☆
世界一大きいダイヤモンド
では、早速冒頭でクイズに出した世界一大きい、世界最大のダイヤモンドからいきましょう!
現在、世界最大のダイヤモンドといわれているのは、「カリナンダイヤモンド」です。
カリナンダイヤモンドは、採掘された際、原石が3106ct(621.1g)という巨大なダイヤモンドだったそうです。
1905年に南アフリカのカリナン鉱山で発見されたことから、カリナンと名付けられたといいます。
その原石は南アフリカのトランスバール政府が買取りましたが、当時イギリスの支配下にあったことから政府は、カリナンを英国王エドワード7世に、誕生日祝いとして献上することにしました。
その後、カリナンを献上されたエドワード7世はその巨大な原石を大きな9個と小さな96個にカットするよう命令しました。
カットされたカリナンは王笏や王冠などに配され、現在もロンドン塔に保管されています。
世界一大きいブルーダイヤモンド
出典元:https://www.smithsonianmag.com/
次に、世界一大きいブルーダイヤモンドをご紹介します。
現在世界最大のブルーダイヤモンドとして知られているのは、「ホープダイヤモンド」です。
ホープダイヤモンドも色んな逸話があり有名なためご存じの方も多いでしょうか。
ホープダイヤモンドは、45.52ct(9.1g)のブルーダイヤモンドです。
9世紀頃のインドのデカン高原で発見されたと伝わります。
1660年にフランス人宝石商タヴェルニエが112ctのホープを購入。
この後カットされ多くの人達の手に渡りますが、所有者達が相次いで不幸な事故や死に見舞われたことから、「呪いの宝石」として有名になりました。
最後の所有者ハリー・ウインストンがスミソニアン博物館に寄贈し、現在も所蔵しています。
アンティーク・クッションカットが施され、クラリティはVS1。
紫外線照射をすると、1分以上赤く発光するという特徴をもつそうです。
世界一大きいレッドダイヤモンド
出典元:https://www.naturallycolored.com/
次は世界最大のレッドダイヤモンド「ムサイエフレッド」です。
「ムサイエフレッド」は、5.11ct(1022g)という大きさのファンシーレッド・ダイヤモンドです。
そう聞くだけで華やかさがうかがえる気がしますね。
1990年にブラジルのアバエテ川で、農夫によって発見されたといわれています。
発見当時の原石は13.9ct(2.78g)だったそうです。
後にアメリカのダイヤモンドディーラー、ウイリアム・ゴールドバーグが購入し、5.11ctのトリリアントカットにしました。
その後、2001年にイスラエルのムサイエフ・ジュエラーが800万ドル(約9億8千万円)で購入し、現在も所有しています。
このことから、「ムサイエフレッド」と呼ばれるようになりました。
2003年には、スミソニアン博物館で開催されたダイヤモンド展示会で一般公開されています。
世界一大きいピンクダイヤモンド
世界一大きいダイヤモンド、最後はピンクダイヤモンドです。
その名も「ピンクスター」、響きが可愛いですね。
「ピンクスター」は、59.60ct(11.920g)の大きさをした、ファンシー・ビビッド・ピンクダイヤモンドです。
ビビッドピンクとして評価されたダイヤモンドでは世界最大といわれています。
1999年に南アフリカでデビアスによって採掘されたもので、原石は132.5ctという巨大なサイズだったそうです。
イスラエルのダイヤモンドカッター、スタインメッツがカットを担当。
カットの方向などの調査や研究をした結果、20ヵ月の歳月を経てミックス・オバールカットが施されました。
2017年に開催されたサザビーズ香港の競売では、香港の宝飾企業「周大福」が、ピンクダイヤモンド史上最高額となる7120万ドル(約79億円)で落札しました。
番外編:世界一??のダイヤモンド
ココまでは、カラー別の世界一大きいダイヤモンドをご紹介してきましたが、最後にご紹介するのは、「世界一古い」といわれているダイヤモンド「コ・イヌールダイヤモンド」についてです。
「コ・イヌールダイヤモンド」は記録が残っている中で、世界最古のダイヤモンドとして知られています。
インドのゴルコンダ地方で発見され、シークやムガル帝国の君主やマハラジャなどに所有されてきました。
後にインドがイギリスの支配下になり、英国王室へと献上されました。
英国王冠の前部に嵌められ、クラウンジュエルとして現在もロンドン塔で厳重に保管、一般公開もされています。
コ・イヌールの現在の大きさは、105.602ct(3.6㎝×3.2㎝×1.3㎝)です。
カット前の大きさは186ctと伝わりますが、原石の大きさや発見年などは不明です。
コ・イヌールという名前は、ペルシア語の「クーへ・ヌール(光の山)」という言葉を由来とします。
過去数々の国の君主たちの手を渡り、現在の英国王室が手にするまで、一度も価格を問われるような状況が記録に残っていないこともあり、価格は不明です。
が、もし値段が付くとしたら、天文学的数字になるかもしれませんね。
それにしても英国王室は世界のお宝の宝庫ですね。
最後に
いかがでしたでしょうか、世界最大のダイヤモンドたち。
有名なダイヤモンドは歴史が古く、さまざまな人たちに所有されてきた伝説もいくつか伝わります。
世界最大のダイヤモンドたちは、サイズはもちろんですが、価格から歴史や伝説までもが、想像を絶するほどの豪華なものばかりですね。
想像するだけで溜息が出るようなお話でした。
カラッツ編集部 監修