ダイヤモンドの価値を決める「鑑定書」
鑑定書があるとないとでは大違い!
ダイヤモンドは、グレードがひとつ違うだけで、価値やお値段が大きく変わってきます。
「鑑定書ってそんなに大事なの?」
「どうやって見るのかわからない!」
「なんだか難しそうだな…」
という方も、ポイントを押さえれば大丈夫です!
「鑑定書ってどんなもの?」ということから、「4Cって聞いたことがあるけど、それはなに?」ということまで、ひとつひとつ解明していきましょう!
目次
鑑定書とは?
「鑑定書」とは、ダイヤモンドだけに発行することができる、いわゆる宝石のレポートで、逆に言うとダイヤモンド以外の石にはつけることができません。
要するに、どんな石にも「鑑別書」を発行することはできますが、「鑑定書」はダイヤモンドだけ。
どういうことかというと、「鑑別書」は、石の種類と天然石か否かを証明することはできますが、その石の価値までは測ることができないのです。
そして、ダイヤモンドの品質を評価する「鑑定書」は、GIA(アメリカ宝石学協会)の定めた「4C」が世界共通の基準となっています。
4Cとは?
鑑定書は4C(カラット、カラー、クラリティ、カット)について、複数の鑑定士が鑑定した結果が記されます。
カラット、カラー、クラリティ、カット、4つの頭文字の「C」を取って、「4C」です。
では、4つの「C」をひとつひとつご説明していきましょう。
Carat(カラット):ダイヤモンドの重さ
ダイヤモンドの重さの単位を「カラット」または「キャラット」と言い、「ct」と表記します。
1.00ctは0.2g。
語源は「イナゴマメ」のギリシア語名「ceration」で、「イナゴマメ何粒分の重さか」というのが起源だと言われています。
Color(カラー):ダイヤモンドの色
ダイヤモンドの色の段階を、アルファベット一文字で表すのが「カラー」です。
D~Zまでのカラーがあり、Zに近いほど黄味や茶色が濃くなります。逆にDカラーは「最も無色透明」という意味です。
Zより色が濃いものや、希少価値の高いピンクダイヤモンド、ブルーダイヤモンドなどは「fancy」という、ファンシーカラーとしての評価が付きます。
Clarity(クラリティ):内包物やキズ・欠けなど
多くのダイヤモンドには、「インクルージョン」と呼ばれる内包物や、表面にキズや欠けなどの「特徴」があります。
鑑定士が10倍のルーペを使って、外部と内部の特徴の数、大きさ、レリーフ、性質、それらの位置の判定をします。
クラリティ評価は、まず大きく6つのグレードに分けられ、そこからさらに細分化し、全部で11のグレードに分けられます。
FL(フローレス)
表面も内側もまったく特徴がない
IF(インターナリーフローレス)
表面に極めて軽微な特徴を持つが内側はまったくない
VVS1(ブイブイエスワン)
VVS2(ブイブイエスツー)
内側に極めて軽微な特徴を持つ
VS1(ブイエスワン)
VS2(ブイエスツー)
内側に軽微な特徴を持つ
SI1(エスアイワン)
SI2(エスアイツー)
内側に目視で発見できる程度の特徴を持つ。小さなカケがありえる。
I1(アイワン)
I2(アイツー)
I3(アイスリー)
内側に目視で容易に発見できる特徴を持つ。カケがありえる。
Cut(カット):カッティングの仕上がり
ダイヤモンドの最大の魅力である「輝き」を存分に引き出してくれるのが「カット」です。
ダイヤモンドの最もポピュラーなカットである「ラウンドブリリアントカット」のみに、カット評価が付きます。
カット評価の条件
次の3つの条件をクリアしたものが、カット評価に進むことができます。
①ラウンドブリリアントカットのもの
②クラリティがFL~I3以内
③カラー評価がD~Z以内
カットのグレード
「プロポーション」と「フィニッシュ」という二つのポイントをもとに、5段階のカット評価が決まります。
Excellent(エクセレント)最も理想的な形
Very Good(ベリーグッド):理想的な形
Good(グッド):良い形
Fair(フェア):適正な形
Poor(プアー):見劣りする形
まとめ
ダイヤモンドのついた婚約指輪を購入した方ならきっと、鑑定書をお持ちの方も多いと思いますが、じっくりとご覧になったことはありますか?
しまい込んでしまってあまり見ることはない、という方も少なくないのではありませんか?
(私もつい、そういえば私の鑑定書はどこへ行ったのだろう…と気になってしまいました。。。)
たまには鑑定書を出して、眺めてみるのもイイかもしれません。
「私のダイヤはどんなダイヤなのかな?」と知ることができて、さらに愛着がわくと思いますよ♪
これからダイヤモンドを選ぶ方も、これを読んでポイントを押さえたら、4Cにも注目しながら選んでみてくださいね。
カラッツ編集部 監修