決定版 ダイヤモンドのクラリティの基礎 徹底解説

ダイヤモンド1

決定版 ダイヤモンドのクラリティの基礎 徹底解説

ダイヤモンドの鑑定書に記載されている、クラリティグレード。透明度を鑑定するクラリティは、何を基準に評価されるのでしょうか。

こちらでは、ダイヤモンドのクラリティの基礎知識を、わかりやすく徹底解剖していきます。

1 クラリティグレードの種類と説明

ダイヤモンド輝き

FL/IF

最高級ランク。内包物やキズが全く見られず完璧です。

●FL フローレス

10倍拡大鏡で見て、内外部にキズやインクルージョンが見つかりません。

●IF インターナリ―フローレス

10倍拡大鏡で内包物が見つかりませんが、熟練鑑定士がようやく発見するかどうか、という程度の微小の傷があります。

VVS1/VVS2

内包物がほとんど無く、ごくわずかに見つかる程度です。

●VVS1 ベリーベリースライトリーインクルーデッド1

熟練鑑定士が10倍拡大鏡で見ても発見が困難な程度の、微小の内包物があります。

●VVS2 ベリーベリースライトリ―インクルーデッド2

熟練鑑定士が10倍拡大鏡で見て発見が困難な程度の内包物が、VVS1よりも多いものです。

VS1/VS2

ほんのわずかの、微小な内包物があります。

●VS1 ベリースライトリ―インクルーデッド1

鑑定士が10倍拡大鏡で見てようやく発見できる、微細で見えにくい程度の内包物があります。

●VS2 ベリースライトリ―インクルーデッド2

鑑定士が10倍拡大鏡で見て確認できる、微細な内包物があります。

SI1/SI2

わずかな内包物があります。

●SI1 スライトリ―インクルーデッド1

一般の人が10倍拡大鏡で見て、内包物を普通に確認できます。肉眼でよく見ると確認できる場合もあります。

●SI2 スライトリ―インクルーデッド2

肉眼でしっかり見ると、内包物やキズを発見できます。

I1/I2/I3

内包物が見られるもの。

●I1 肉眼で簡単にキズや欠けを発見できます。

●I2 I1よりも大きな内包物やキズを肉眼で発見できます。

●I3 I2よりもさらに大きな内包物やキズが確認できます。

2 ランク別に見るインクルージョンの種類と数

ダイヤモンド2

FL/IF

インクルージョンが全く見られません。IFでは外部にルーペで見つけにくいキズがあるのみです。

VVS1/VVS2

肉眼では全く見えない程度の、小さなピンポイントや曇りのインクルージョンがある程度です。

VS1/VS2

鑑定士がルーペで何とか確認できる程度ですが、小さな結晶や羽状、曇り、針状のインクルージョンがあります。

SI1/SI2

ルーペで確認できる、小さな結晶やピンポイント、羽状のインクルージョンがあります。SI2ではガードル近くに暗い色の結晶が見られます。 

I1/I2/I3

肉眼で内包物が確認でき、テーブル側に多くのインクルージョンがあります。外見や耐久性に影響が出る、不完全な品質です。

I1では羽状や結晶、へき開があり、I2ではその数が増えます。I3になると暗い色の結晶や曇り、ひげ状などのインクルージョンが多くなります。

3 市場に出回っている一般的なクラリティ

ジュエリーショップ

Photo by : Sorbis / Shutterstock.com

FL/IF

最高品質で希少価値が高いためほとんど市場に出回っておらず、もし見つかっても驚く様な価格が付けられています。

VVS1/VVS2

一般的に市場に出回っています。ルーペで見てもインクルージョンを見つけるのが困難で、最高ランクに近い品質です。

VS1/VS2

一般的に多く出回っています。インクルージョンを見つけるのは困難なので、VVS1/VVS2より予算を落としたい方におすすめです。

SI1/SI2

市場に多く出回っています。VS1/VS2と比較してインクルージョンは多くなりますが、肉眼では見えない程度です。

I1/I2/I3

見た目の美しさが損なわれるので、鑑定書のつかない安価なアクセサリーなどに多く使用されています。 

4 ジュエリー別のおすすめクラリティ

ダイヤモンドリング

4-1 リング

婚約・結婚指輪にはVVS1/VVS2か、VS1/VS2がおすすめです。普段使いでも指先では目立つので、最低でもSI1/SI2以上のものにしましょう。

4-2 ネックレス

SI1/SI2以上のものを選びましょう。カラット数が大きいものは、高ランクの方が輝きが綺麗です。

4-3 ピアス

こちらもSI1/SI2以上のものを選びます。お顔の両側で輝くピアスは、できるだけ高ランクのものがおすすめです。

まとめ

ダイヤモンドジュエリー
クラリティはダイヤモンドの見た目や強度に影響します。ダイヤモンドを選ばれるときは、実物と鑑定書をしっかりと確認するようにして下さいね。

カラッツ編集部 監修