ロイヤルブルーサファイアという種類をご存知でしょうか。
ブルーサファイアにはいくつかの種類がありますが、ロイヤルブルーサファイアはその中でも最も価値が高いと評価されているものの一つです。
噂には聞いたことがあるけれど、ロイヤルブルーサファイアとはどんな種類なのかはっきり分からない・・・。
そんな方のために、ブルーサファイアの種類からロイヤルブルーサファイアの人気の秘密まで、詳しくご紹介していきますね。
ブルーサファイアの種類
サファイアという名前を聞いて、まず多くの方が思い浮かべるのはきっと深い青色をした宝石ですよね。
ほかにもピンクや黄色や無色など、豊富なカラーバリエーションを持つサファイアですが、最も人気が高いのはやはり一般的に知られているブルーサファイアです。
そして、そんなブルーサファイアの中でも、最も価値が高いとされている種類のひとつが『ロイヤルブルーサファイア』です。
それではまずはブルーサファイアの種類を色の視点で比較してみましょう。
コーンフラワーブルー
コーンフラワー(矢車草)の花に似た美しい青色を発色する、最高級品質のブルーサファイアです。
パキスタンとインドの国境にあるカシミール産のものが有名です。
ロイヤルブルー
深みのある青色を発色するブルーサファイアで、コーンフラワーブルーと肩を並べるほど高く評価されている品質です。
カワセミのブルー
上記の2つのサファイアより少し淡い青色で紫がかっており、高い透明度を持ちます。
ソフトブルー
鮮明なうえに濃くて深い青色を発色するタイプのものです。
ロイヤルブルーサファイアとは
上記の比較でもお分かりのように、ロイヤルブルーサファイアはコーンフラワーブルーと並ぶ最高級品質です。
では二つを更に詳しく比較してみましょう。
まず、コーンフラワーブルーは、カシミール地域のモノが有名ですが、この土地は宝石品質のものが枯渇し、現在は閉山されています。したがって現在市場に出回っているものは過去に採掘されたものが多く、それ故に高い価値が付けられています。
次に、ロイヤルブルーサファイアです。ロイヤルブルーサファイアは中間の深い青色から強くて濃い青色まであり、高い透明感を持つのが特徴的です。
しかしながら元々モゴック地方での産出量は多い方ではなく、こちらも採掘量は極めて少ないため、過去に採掘されたものがグルグルと回っている状況です。
英国王室のロイヤルジュエリー
さて、ロイヤルブルーサファイアは、英国王室と深いかかわりがあるのをご存知でしょうか?
まず1840年に、ヴィクトリア女王が結婚式前日に、アルバート王子からロイヤルブルーサファイアがセッティングされたブローチを贈られています。
ブローチはその後エリザベス女王へと受け継がれました。
また、ダイアナ妃は婚約指輪にロイヤルブルーサファイアのリングを選んでいます。
ダイアナ妃の死後、指輪はウイリアム王子からキャサリン妃へ婚約指輪として受け継がれたのは有名な話ですよね。
さらに最近では、エリザベス女王の即位65周年を記念して、ロイヤルブルーサファイアを使用した見事なブローチが制作されています。
ロイヤルブルーサファイアを使用したこれらすべての王室ジュエリーを制作したのは、イギリス王室御用達ジュエラーである『ハウス・オブ・ガラード』です。
現在では、ロイヤルブルーサファイアは英国王室を代表する宝石として定着しており、婚約指輪にサファイアを選ぶカップルも激増していると聞きます。
最後に
ひとくちにブルーサファイアといっても、青の色合いは産地や不純物の含有率などによって異なります。
そんな中でも特に美しく希少な存在がロイヤルブルーサファイアという種類です。
現在は産出量が限られているものの、英国王室にも長きに渡り愛され続けている高貴な宝石。
こういった理由も、ロイヤルブルーサファイアの人気をより高めているのかもしれません。
カラッツ編集部 監修