アフリカ翡翠やトランスバール翡翠と言われるグリーンの宝石をご存知でしょうか?
実は翡翠とは名ばかりで、これらはハイドログロッシュラーガーネットと言われるガーネットの一種です。
色合いはもちろん、色ムラまで翡翠そっくりなため昔はハイドログロッシュラーガーネットが翡翠として誤って販売されていました。
せっかく気に入った翡翠を手にしたと思ったら、実はハイドログロッシュラーガーネットだった…
なんてことにならないように、今回は翡翠とハイドログロッシュラーガーネットの見分け方をお話ししたいと思います。
ハイドログロッシュラーガーネット(アフリカ翡翠)ってどんな宝石?
アフリカ翡翠と言われるハイドログロッシュラーガーネットは、ガーネットの1種でグリーンカラーが一般的ですが、ピンクカラーもあります。
ハイドログロシュラーとも呼び、主に南アフリカやカナダから産出されます。
ハイドロとは「水の」という意味です。その名の通り水分保有量が多く半透明から不透明の石で、国産鉱物のひとつです。
ハイドログロッシュラーガーネットの中でもグリーンが均一であるものは翡翠に酷似していて、しばしば翡翠と間違えられます。
また、ピンクカラーのハイドログロッシュラーガーネットはロードナイトに似ているものもあります。
どうやって見分ける?翡翠とアフリカ翡翠の違いとは
一番の違いは黒点があるかないかです。画像は全てハイドログロッシュラーガーネットです。
一見すると翡翠?と間違えそうなほど色味も似ていますね。
少し寄ってみました。
分かりますか?矢印の部分に小さな黒点があります。
こちらの画像でも黒点が確認できますね。
このようにグリーンの色合いが似ていても黒点があるものはハイドログロッシュラーガーネットです。
肉眼でも確認できますので、お持ちの翡翠が怪しい…と思ったなら確認してみてください。
※翡翠がどんな宝石が気になった方はこちらの記事もご参考ください。
▶︎ヒスイ?キツネ石?1番分かりやすい見分け方の解説記事
▶︎ヒスイハンターになれる?探し方と石の見分け方
おわりに
アフリカ翡翠やトランスバール翡翠と呼ばれるハイドログロッシュラーガーネット。
色味の近いものは、翡翠と間違えてしまうほど似ていますよね。
しかしハイドログロッシュラーガーネットは大量に市場に出回っていることから、翡翠と比べるとその価値は低くなっております。
おばあちゃんから貰った翡翠の指輪が実はハイドログロッシュラーガーネットだった!なんてことも珍しくありません。
翡翠には類似石が沢山ありますので、購入の際には「鑑別書付きの翡翠」をお勧めします。
カラッツ編集部 監修