普通がイヤなあなたへ!! 5種類のちょっとマニアックなダイヤモンドのカット方法

ダイヤモンドカット種類

ダイヤモンドといえば、ラウンドカット。

それも、ラウンドブリリアントカットというのが一般的です。

でも、宝石のカットにはいろいろな形があって、どれも違った美しさがあるもの。

今回は、「普通のラウンドカットじゃ物足りない!」という方に向けて、ダイヤモンドの少しマニアックなカットをご紹介したいと思います。

ダイヤモンドカットの基本的な考え方

ダイヤモンド
ダイヤモンドには鑑定書に明記される4Cという評価基準があります。

これは、カラー(color)、クラリティ(clarity)、カラット(carat)、カット(cut)の4つの観点からダイヤモンドを評価するもの。

しかしこの4Cの「カット」評価ラウンドブリリアントカットのみに適用されます。

つまり他のカットの場合は、鑑別書に記載されません。

一般的にラウンドブリリアントカット以外のものは「ファンシーカット」と呼ばれています。

ファンシーカットにはいろいろな形があります。幾つか代表的なものをご紹介しましょう。

▶ダイヤモンド4Cの「カット」についての詳細はコチラ

ハートシェイプカット(ハート・シェープ・ブリリアント・カット)

ハートシェイプ
ハートシェイプカットは名前からも分かると思いますが、ハートの形をしたキュートなカット

原石の形によっては、縦長になったり、横長になったりと、同じハート形でも印象が変わるのも良いですよね。

ちなみに個人的には、横長のハート型が好きです。

ダイヤモンドは永遠の愛の象徴といわれますが、ハート型になることによってさらに「愛」の形が分かりやすくなる気がします。

周りをメレダイヤで囲んだりするよりも、一粒石のデザインにした方がハートの形の際立つ可愛らしいジュエリーになるのではないでしょうか。

クォードリリオン・カット(プリンセス・カット)

プリンセスカット
プリンセスカットは、とにかく名前がいいですよね。

カットされた宝石は割と角が丸いイメージですが、こちらはキリリととがった四角い形

正方形のものが一番に頭に浮かびますが、長方形のものもあります。

伝統ある印象のカットなので、クラシカルなデザインのジュエリーに使われることが多いカットというイメージがあります。

ラウンドブリリアントカットはダイヤモンドが最高に輝くカットといわれていますが、プリンセスカットもその名に恥じないほどの気品ある輝きを見せます。

ファンシーカットのなかでは、人気が高いカットといえるでしょう。

ペアシェイプカット(ティアドロップ・カット)

ディアドロップ・カット
ペアシェイプカットは丸い形の先端がとがった独特な形です。

涙やナシの形に似ていることから、ティアドロップ、ペアといった名前が付けられています。

ジュエリーには使用しにくい形かもしれませんが、非常に可愛らしいカットで個人的には好きですね。

リングよりはペンダントで目にすることの多い印象があります。

独特なしずく型はカットだけでもデザイン性のある雰囲気をもちます。

スプリット・ファセット・マーキーズ・カット(マーキスカット)

マーキスカット
脇石として使われることの多いカットが、マーキスカット。

楕円形の両端がとがった瞳のようにも見える印象的なカットです。

形だけ見ると、使いにくそうに感じられますが、意外といろいろなデザインで活躍しているのを見かけます。

メインとして花びらのように4つ配置することもできますし、メインに別の宝石を使い、周りに葉をイメージしたマーキスカットのダイヤモンドを配置していることもあります。

シュッとした形なので、指を美しく見せるという効果も期待できますね。

オーバル・ブリリアント・カット(オーバルカット)

オーバルカット
色石では一番ポピュラーなのが、このオーバルカットではないでしょうか。

ラウンドブリリアントカットに近い輝きを誇るカットです。

完全に丸い形であるラウンドよりも、オーバルの方が指を細く見せてくれるという効果があります。

こちらも、ラウンドに近いものから、かなり細長い楕円形まで、いろいろなタイプがありますが、せっかくだから細長いものにチャレンジしてみてもよいかもしれませんね。

カラッツ編集部 監修

ABOUT US

趣味で20年以上レアストーン寄りの宝石やジュエリーを収集しています。メキシコのウォーターオパールからはじまり、既に50種類以上のルースを所持しています。王道(?)のグランディディエライトやレッドベリルをはじめ、コーネルピンやペツォッタイトといった誰も知らないような希少石も大好物。宝石を太陽光に当てたり、ブラックライトで照らしたりしてマニアックに宝石を楽しんでいます。