毎年秋になると、紅葉や夕日など、自然が魅せてくれる色彩豊かな風景に日本の四季は本当に美しいなと再認識させられます。素敵ですよね。
せっかくなので、まるで色鮮やかなパレットのような秋色の景色に合った宝石を身につけて出かけてみませんか?
秋の季節をより楽しむことができるかもしれませんよ♪
という訳で今回は、秋をイメージさせるオレンジやレッド系の宝石を10種類ご紹介したいと思います!
アンダリュサイト
「多色性の王様」とも称されるアンダリュサイト(アンダルサイト)は、見る角度によってさまざまな色が楽しめる強い多色性をもつ宝石です。
めまぐるしいほどに変化する色合いがまるで色が躍っているように見えることから、その多色性のことを「アンダルサイトダンス」と呼ぶこともあるそうです。
産出量が少ないといわれる稀少石の一つではありますが、モース硬度は7.5ありますので、日常的に身につけるジュエリーとして充分な硬度があるといえます。
高品質のアンダリュサイトと高いカット技術が合わさることで実現するといわれる「アンダルサイトダンス」。
秋らしいアースカラーのお洋服にもきっと似合うと思います。
※アンダリュサイトについてもっと詳しく知りたい場合はコチラ!
インペリアルトパーズ
シェリーカラーといわれるオレンジ系の色合いが人気のインペリアルトパーズ。
トパーズは水酸基を含んだ「OHタイプ」とフッ素を含んだ「Fタイプ」の2種類に分かれ、インペリアルトパーズはOHタイプ。
色が鮮やかなものほど評価が高くなる傾向があり、最も価値が高いとされるのは赤みの強いものといわれています。
ピンク色のインペリアルトパーズもあり、こちらも人気がありますね。
モース硬度は8で、比較的傷がつきにくいため、ネックレスにしてもリングにしても日常的に身につけるジュエリーとして適しているといえます。
インクルージョンが少ない石としても有名で透明度が高いものも多いため、美しい色合いのものは本当にキレイに輝きます。
その色と輝きはきっと紅葉の美しさにも負けないハズです☆
※インペリアルトパーズについてもっと詳しく知りたい場合はコチラ!
シトリン
諸説ありますが、フランス語でレモンを意味する“citron/シトロン”から由来し名付けられたという、クォーツの仲間シトリン。
市場に多く出回っており、目にする機会が多い宝石の一つですが、実は現在市場に出回るシトリンの多くはアメジストを加熱処理したものだといわれています。
未処理のシトリンは多く産出されない希少石なのだとか。
モース硬度は7。
強くぶつけたりしないように気をつける必要はありますが、日常的に身につけるジュエリーとして十分に楽しめる宝石です。
シトリンのイエロー系の色合いは、秋色に染まったイチョウの葉っぱのよう。
秋の装いにもきっとぴったりフィットすることでしょう♪
※シトリンについてもっと詳しく知りたい場合はコチラ!
琥珀
ハチミツのようなイエローやライトブラウンの宝石、琥珀は天然の樹脂が化石になったもの。
虫や植物、トカゲやカエルなどが取り込まれたものもあり、これらは何も入っていない通常の琥珀よりも約3倍~約10倍程度高い価値がつけられることもあるといわれています。
しかしプラスチックやガラスなどの偽物も多く出回っていると聞きますので注意が必要です。
モース硬度は2、人の爪と同じくらいの硬さで表面に傷が付きやすいので、取り扱いに注意が必要ですが、軽量ですのでブローチにむいています。
秋の花である菊を思わせるような、美しい色合いですね。
※琥珀についてもっと詳しく知りたい場合はコチラ!
スペサルティンガーネット
まるで果実のようなオレンジ系の色合いの強い宝石、スぺサルティンガーネット(スペサタイトガーネット)。
スぺサルティンガーネットの中でイエロー味のあるオレンジ色のものは、マンダリンガーネットと呼ばれ価値高く扱われます。
またガーネットは、未処理でも美しい色合いが楽しめるものが多いことでも知られています。
モース硬度は7.5で、こちらも比較的硬度の高い宝石。
傷が付きにくくネックレスやリングなど日常的に身につけられるジュエリーも多いですね。
みかんやオレンジをイメージさせるような可愛らしく鮮やかな色合いのものも多いので、秋らしいブラウン系のお洋服にも映えます。
※スぺサルティンガーネットについてもっと詳しく知りたい場合はコチラ!
ブラウンダイヤモンド
ダイヤモンドというと透明な宝石を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実はたくさんの色合いが存在します。
その中の一つ、ブラウンカラーをもつものがブラウンダイヤモンドです。
一般的にダイヤモンドはイエローやブラウンの色味があると価値が下がることも多いのですが、発色の美しいものはカラーダイヤモンドとしての価値が上がり、高額になるものもあります。
ブラウンダイヤモンドの中でも「コニャックダイヤ」と呼ばれるものは高く評価されています。
ブラウンダイヤモンドを多く扱っているブランドというと「LE VIAN」や「カシケイ」が有名です。
モース硬度は宝石として最大の10あり傷はつきにくいのですが、劈開(へきかい)と呼ばれる衝撃に弱く欠けやすい性質があるためぶつけたりしないように注意しましょう。
木の実のような、チョコレートのような色合いが、秋らしい温かみを感じさせますね!
※ブラウンダイヤモンドについてもっと詳しく知りたい場合はコチラ!
ブラウンジルコン
世界最古の宝石といわれるジルコン。
ダイヤモンドの人工石であるキュービックジルコニアをジルコニアと省略して呼ぶことから間違えられがちですが、れっきとした天然の宝石です。
屈折率がダイヤモンドと近く、同じような分散光を放つことからダイヤモンドの代替石として利用されてきた歴史もありますが、逆にいえばそれ程魅力ある宝石ということ。
さまざまな色合いが存在する中で人気が高いのはブルージルコンですが、ブラウンジルコンも落ち着いた色合いの中に、強い輝きと照りが楽しめる美しい宝石です。
モース硬度は7.5ありますので、様々なジュエリーとして気軽に身につけられますね。
落ち着いたブラウンのものを選べば大人っぽいシックな装いにも似合う、秋にぴったりな宝石です♪
※ブラウンジルコンについてもっと詳しく知りたい場合はコチラ!
スピネル
ルビーやサファイアなどのコランダムグループの宝石と混同されていた歴史をもつ宝石スピネル。
スピネルもガーネットと同じように未処理でも美しい色合いが楽しめるものが多い宝石の一つです。
そして様々な色合いがある中で最も知名度があり評価されるのは、レッドスピネル。
高品質のものはまさにルビーのような色合いで肉眼では区別がつかないほどです。
モース硬度は8ですから、リングもネックレスも安心して身につけられます。
鮮やかなで艶やかなレッドスピネルは、秋に実をつけるバラの実“ローズヒップ”を思わせ、落ち着いた色合いにアクセントを加えてくれるハズ☆
華やかな装いにも合わせやすい宝石といえますので、フォーマルな場所にも連れて行ってあげてくださいね。
※スピネルについてもっと詳しく知りたい場合はコチラ!
アレキサンドライト
希少性の高さから高価な宝石の一つとして挙げられるアレキサンドライト。
この宝石の一番の特徴であり魅力はなんといっても変色性。
“アレキサンドライト効果”とも呼ばれるそれは、光源によってカラーチェンジする光学効果のこと。
太陽光の下ではブルーグリーン、白熱灯の下では鮮やかなレッドや赤紫色に変化し、パーティーシーンでも活躍する魅力あふれた宝石です。
モース硬度は8.5で、こちらもあらゆるジュエリーとして身につけやすい宝石ですね。
ブルーグリーンから赤紫に変化する色合いが紅葉をイメージさせ、ドラマチックな秋の一日を演出してくれるかも?
※アレキサンドライトについてもっと詳しく知りたい場合はコチラ!
ムーンストーン
インドでは月の光が固まって宝石になったといわれるムーンストーンは、まるで月の光のようにぼんやりとした光を放つ 「シーン」や「アデュラレッセンス」 といわれる効果が特徴です。
オレンジ色をした オレンジムーンストーン と呼ばれる種類もあり、こちらは秋の果実、 柿を連想させる ような可愛らしく美味しそうな色合い♪
モース硬度は6.5で、ナイフや釘程度の硬さのもので傷がつくのでジュエリーとして身につける場合は 固いところに落としたりぶつけたりしないよう気を付けましょう 。
ススキのような柔らかくミルキーな光は、秋色の装いに可愛らしさを添えてくれるでしょう。
※ムーンストーンについてもっと詳しく知りたい場合はコチラ!
まとめ
今回は秋の雰囲気に似合う宝石を10種類、ご紹介しました。
シックで落ち着いた色合いのお洋服を引き立ててくれる宝石たちを参考に、秋のジュエリーを選んでみるのも素敵ですよね♪
お気に入りの宝石が見つかりますように。
カラッツ編集部 監修