2018年にブレイク!? 「グランディディエライト」という宝石知ってますか??
私は宝石のなかでもレアストーンが好きなので、カットされて美しいものであれば、ほとんどの宝石の名前が分かります。
ところが、あるときミネラルショーで見たことも聞いたこともない青く光る宝石をみかけたのです。それが、グランディディエライトでした。
そこで、今回は最近登場してきた、このレアすぎる宝石について取り上げてみます。
限りなくレアなグランディディエライト
グランディディエライトは希少な宝石です。
水色から深緑までの色合いがあるようで、透明度の高いものは本当に希少だといわれています。
以前は濁ったものしか採れず、宝石品質のものは最近になって出始めたとか。
- これまでに発掘された原石は800kg(うち、透明度の高い箇所は60g)
- 宝石品質で1ct超えは珍しい
このデータを見ても、その希少さは十分伝わるでしょう。
しかし、その魅力は希少さだけではありません。
モース硬度7.5という丈夫さにもあります。
希少な宝石はなぜかモース硬度が低く、耐久性に欠けるものが多いなか、グランディディエライトはジュエリーにも最適な宝石なのです。
ジュエリーにも加工され、価格が上がっている
宝石として眺めるだけでなく、ジュエリーとしても楽しむことができるグランディディエライト。
まだ、一般的に広まっているとはいいがたいレアなものではありますが、その人気はだんだんと上がってきています。
貴重な宝石品質のグランディディエライトが発掘されるというマダガスカルでは、その希少性から国が原石の輸出を制限しているという噂が流されるほどです(デマだという話も聞きます)。
それだけ、今注目の宝石だということでしょう。
グランディディエライトの選び方
透明度の高い、いわゆる“宝石”と呼べるものが少ないため、どの色に一番価値があるのかといったことについては、定かではありません。
ただ、どの宝石でもいえるのは、「色が濃い」「輝きが強い」「美しいもの」であるということ。
最近は、透明度の低いグランディディエライトも多く出回っていますが、それはコレクションとしては良いかもしれませんが、ジュエリーとしての利用は難しいと思います。
透明度の高いものは数がとにかく少ないため、出回りはじめた今のうちに手に入れておくというのも良いのではないでしょうか。
青緑の宝石はパライバトルマリンなど、人気のあるものが多くなります。
グランディディエライトは硬度が高くジュエリーとしても比較的扱いやすい宝石。
時間が経つにつれ、どんどん値上がりしていくのではないかと個人的に予想しています。
気になるグランディディエライトの価格
ものすごくレアなうえに、今までそれほど出回っていなかったグランディディエライトの価格は非常に不安定な印象です。
もちろん、透明度が高いものが高価になっているのは当たり前ですが、大きなものであれば、そこまで品質が高くなくても、価格が上がっているように感じられます。
特にネットオークションなどでは顕著にそういった傾向があります。
ジュエリーであれば、ダイヤモンドとプラチナで作られたものが10万円前後で売られているようです(インターネットでは、ネックレス8万円、リング12万円ほど)。
ルースに関してはかなりの価格差があり、宝石品質で比べた場合に、0.1ctが1万円前後というものもあれば、0.2ctで3万円を超えているというものもあります。
一般的な百貨店などではまず見かけませんが、そちらに流通する頃には値段が跳ねあがっていそうですね。
結局、どんなグランディディエライトを選べばいい?
ある業者の方に聞いたところ、「色が濃いものの方が高い」という風には言っていました。
また、別の業者の方は「初期のパライバトルマリンと近い色が高い」と言っていたので、よりブルーに近く、色の濃いネオン感のあるものがトップカラーということになりそうです。
もし、購入を検討されているのであれば、薄い水色や濃い緑のものよりは、青みの強いものを選んでおくのが無難なのかもしれません。
カラッツ編集部 監修