ミネラルショーやオンラインショップなどで手軽に宝石を手に入れられる時代。
指輪やネックレスなどに加工される前のルースから手に入れる方も少なくないと思います。
私もその1人で、最初はルースのまま楽しんで、少し経ったら、ジュエリーやアクセサリーに加工して楽しみたい、と思うことがしばしばあります。
以前から、自分で空枠などを買ってきて、アクセサリーを作ることは多かったのですが、最近教えて頂き、興味を覚えたのが「マクラメ編み」。
紐を編んでいくことでアクセサリーが作れるため、貴金属などの空枠を使うより宝石を傷つける心配が少なく、安心して作れます。
更に調べていくと、マクラメ編みは手で編んでいくものなので特別に道具を購入する必要がない上に、使う紐も値段が張るものではないという手軽さ♪
仮に挫折しても、痛みは少なそうなので挑戦してみようと思いました。(笑)
まずは、私のようなマクラメ初心者にとってもチャレンジしやすい、宝石を包むフレーム編みでネックレス作りに挑戦してみました♪
用意するものや作りやすいルースの形、注意する点なども併せてご紹介できればと思います!
目次
用意するもの
先程、紐以外は必要ないと申し上げましたが、あった方が便利な道具もありますのでご紹介します。
殆どが、ご自宅にあるものや100円ショップなどで手軽に手に入るものばかりです♪
用意するものとは、
●紐
●宝石
●クリップ
●ハサミ
●コルクボード(または台)
●メジャー
●ライター
です。
「えっ?!これだけ?」
そう、これだけです。
これだけで、実際私はペンダントトップを作ることができました。
ただ、編んでみて思ったのは、紐を固定させるための道具であるクリップは、ゆるゆると動かないよう強力に挟めるものが良いということ。
ココが編みやすさを決めるポイントではないかと思います。
紐について
紐は、基本的には何でも良いのですが、マクラメアクセサリーには、ワックスコードというワックスが塗られた紐が適していると思います。
固定する紐(芯紐)が2本、編んでいく紐(編み紐)が2本必要になりますが、途中で足りなくなっても、足すことができないので長めに用意しておくことをオススメします。
編みやすい宝石の選び方
マクラメ初心者にとって重要なのが、宝石の大きさや形状です。
編むだけで精一杯なのに、簡単に外れてしまってはげんなりしてしまいそうですね。
そこでマクラメ初心者でも編みやすい宝石の選び方についてもご紹介していきたいと思います。
形やカット
形が丸い方が宝石を包んで固定させる時に均等に引き締められます。
また、細かいファセットが刻まれたものより、形が単純なカボションカット(ドーム状のカット)のものが初心者にはオススメです。
特殊な形をしていたり、特に歪な形の場合、宝石を包む時、しっかり固定させるために縫ったり接着剤を使うなど手間が掛かります。
ルースの側面から見て、左右対称にカットされているものの方が単調に編めて、宝石をしっかり固定させることができると思いますので、最初は、そういったものを選ぶと良いでしょう。
サイズや厚み
サイズは、小さすぎると編みにくいので外周が10cm前後はある、ある程度大きさのある宝石が編みやすいと思います。直径で言うと、オーバルカットの場合、長い方が大体2~3cm以上あるイメージです。
しかし、コロッとした厚みがあるものは、滑りやすく却って固定しにくいため、厚すぎないものを選ぶと良いでしょう。
◆◇◆◇
練習していく内に、枠の幅の調整や、全体のバランス、宝石を固定するときの強さなどが感覚的に分かるようになりますので、沢山経験を積めば、色々な大きさや形の宝石にもチャレンジできるようになると思います。
実際、色々な方がブログや動画で紹介されているのを見ましたが、中には原石などを使ったものもありましたので、色々な宝石で作れるようになれたら楽しそうですよね♪
作り方
それでは、実際にフレーム編みでネックレスを作っていきたいと思います!
今回使用した宝石は、こちらのガーデンクォーツです!
最初にフレーム部分を作ってから、同じ紐のままバチカン部分を編んでいきます。
色々な編み方がありますが、こちらでは初心者でも編みやすいベーシックな編み方をご紹介いたします。
1.芯紐を設置する
①芯紐2本を台の上に設置し、紐にゆるみが出ないように上下にクリップで固定させます。
2.編み紐を芯紐に編んでいく
②編み紐を2つ折りにする
③左側の芯紐の下に2つ折りにした編み紐を潜らせ
④編み紐を芯紐に巻きつけるように上を通って下から出す
⑤輪っかができるので、それを引っ張って締めます。
⑥右側も同様にする
※編み紐の短い方は、編んでいく過程では使わないので、絡まないよう上のクリップに引っ掛けておきます。
3.左右の編み紐をクロスさせ、同様のことを繰り返す
⑦編み紐を右から左にクロスさせる
⑧左側の芯紐に対して2.と同じ編み方をします。
⑨右側の芯紐に対して2.と同じ編み方をします。
⑩⑦~⑨を繰り返します。
ポイント!
宝石の厚みによって編み幅が変わってきます。
編み幅が合っていないと宝石がしっかり固定されなかったり、入らなかったりしますので、チェックしながら編み進めましょう。
宝石の厚みよりも少し余裕を持たせた幅で編むと外れにくく、宝石部分が程よく露出される編み幅になると思います。
4.宝石の外周とほぼ同じ長さになるまで編む
⑪宝石の外周とほぼ同じ長さになるまで編んでいきます。
5.宝石を包む
⑫宝石を包みます。
※包んでみて足りなければ編み足し、長すぎる場合は編み目を減らします。宝石の形に合うように、指で馴染ませていきます。
ポイント!
宝石を包むと場所によっては、編み目が狭かったり広かったりしてバラツキがあります。
バラツキがあると、緩んで石が取れやすくなったり、見た目も美しくありません。指で馴染ませながら、編み目が均等になるように調整しましょう。
6.固結び
⑬宝石を包んだ後、フレーム編みの表部分と裏部分をそれぞれ固く結びます。
最初に裏側部分を固結び2回行い、
次に表部分を固結び2回行います。
ポイント!
宝石が落ちないよう、しっかりと包み込んでいることが重要です。表側も裏側もとにかく力一杯結ぶようにしましょう。
※私はガッチリと固結びをするために、家族の手を借りました。
7.バチカン部分を作る
⑭宝石の表側を上にして置き、編み紐と芯紐を分けておきます。
⑮数字の「4」の逆の形になるように、右側の編み紐を芯紐の上に乗せます。
⑯さらに、左側の編み紐を上に乗せます。
⑰⑯を芯紐の下、右側の編み紐の上をくぐらせます。
⑱編み紐を引き締めていき、編み目を作ります。
⑲同じ編み方を繰り返し、3センチ位になるまで編んでいきます。
8.カットと焼き止め
⑳余った芯紐をカットし、ほつれてこないようにライターで焼き止めします。
㉑折って輪にします。
㉒残っている編み紐を2回ほど固結びします。
㉓余った編み紐をカットし、ほつれてこないようにライターで焼き止めします。
完成です!
最後に
いかがでしたでしょうか?
マフラーさえ編めなかった私ですが、身近な道具を使ってフレーム編みでネックレスを作ることができました。
初めて作った割にはうまくできたかなと・・・(自画自賛ではありますが(笑))。
私の今後の課題は、紐の引き締めを安定させて、編み幅を綺麗に揃えていくことです。
そして、小さめのルースにもチャレンジしたいと思います。
今回の記事がマクラメ編みに挑戦するきっかけとなってくれると嬉しく思います。
お気に入りの宝石と一緒にお出かけするためにぜひチャレンジしてみて下さいね♪
カラッツ編集部 監修