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キラキラと金色に輝くゴールドには高級感があり、華やかな印象から身につけているだけで何となく気分が上がる、そんな方も多いのではないでしょうか。
ゴールドジュエリーと呼ばれるものには主に、イエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールドの3種類があり、色の違いによって印象も変わります。
中でもピンクゴールドは、肌馴染みが良く、優しい雰囲気をもち、特に女性に人気のある色味ではないかと思います。
かくいう私も、身につけると肌がパッと明るくなり、気持ちまで明るくしてくれるようなピンクゴールドのジュエリーが好きでよく身につけています。
お気に入りのジュエリーはずっと大切に身につけていきたいですよね。
そこで今回はピンクゴールドの特徴や耐久性、変色、お手入れ方法など、身に付けていく上で気になるポイントについてご紹介していきたいと思います。
目次
ピンクゴールドとは
冒頭でもお話したように、ゴールドジュエリーには主に、イエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールドの3種類があります。
イエロー味のあるものがイエローゴールド、シルバーのものがホワイトゴールド、そしてピンク味のあるものがピンクゴールドです。
純度100%のゴールドはジュエリーとして加工するには柔らかすぎることから、ジュエリーの地金として使われるゴールドは他の金属と混ぜ合わせて使われることが主です。
よく見る、K18やK14、K10といった表記。これらは純度を表します。
例えばK18は、純金75%で、残りの25%は別の金属が混ぜられているという意味で、K14、K10と数字が下がる程に純金の割合も下がります。
この混ぜ合わされる金属を割金(わりがね)と呼びますが、割金として使われる金属の種類によって、ゴールドの色合いが変わります。
メーカーや職人によって、割金の種類や割合は異なるといいますが、一般的には、イエローゴールドとピンクゴールドには、銀と銅、ホワイトゴールドにはパラジウムなどが混ぜられることが多いそうです。
イエローゴールドとピンクゴールドの色合いの違いは、銀と銅の割合の違いで、銅が多くなるほど、ピンク味が増すといわれており、一般的にピンクゴールドは銀より銅の割合が多いです。
特にピンクゴールドは、割合の違いによって色の違いが出やすく、メーカーや職人によって色味が少しずつ異なるのも特徴の一つです。
ピンクゴールドの割金として、銀と銅にプラスしてパラジウムを混ぜ合わせるところも多いみたいですね!
ピンクゴールドは変形したり傷ついたりしにくい?
最初私は、ピンクゴールドという優しい雰囲気から、柔らかく変形しやすい印象をもっていました。
しかし実際は、同じ品位のイエローゴールドやホワイトゴールドと比べて耐久性が高くく、変形したりキズがついたりしにくいそうです!
理由は割金の違い。
先にご紹介した、ゴールドの割金として使用されることの多い金属の中で最も耐久性が高いのが銅、次いでパラジウム、銀となるそうです。
そのため、銅が多く含まれるピンクゴールドは、他のゴールドよりも変形しにくく傷つきにくいということなのですね!
ただ、だからといって何をやっても傷つかないわけではありません。
大きな衝撃を加えないよう注意は必要です。
ピンクゴールドは時間が経つと変色するって本当?
ずっと美しく輝き続けて欲しいピンクゴールドのジュエリーですが、残念ながら時間が経つと変色する恐れがあります。
変色する原因はやはり割金に混ぜられている銅や銀。
銅は酸素と、銀は硫化水素や硫黄成分などと化学反応を起こしやすいといわれています。
そのため、時間が経つにつれ茶色っぽく変色してしまったり、温泉に浸かることで黒ずんでしまう恐れがあります。
最近では、酸化防止加工を施されたジュエリーも増えてきているようで、そういったものは少しは安心かもしれませんが、酸化防止加工の有無がきちんと確認できないものは念のため気をつけた方が良いでしょう。
また、細かなキズが重なり合った結果、色が薄くなってしまったように感じるものもあります。
前項でもお伝えしたとおり、ピンクゴールドは、他のゴールドに比べ、変形やキズに強いといわれていますが、絶対にキズがつかない訳ではありません。
結婚指輪のように日常的に付けているものは特に、やむを得ず細かな傷が付いてしまうこともあると思います。色が薄くなったように感じたら、表面を確認してみましょう。
ピンクゴールドのリングはサイズ直しが難しい?
他の色のゴールドと比べ、ピンクゴールドはサイズ直しが難しい素材だといわれています。
ピンクゴールドの割金として含まれている銅は耐久性は高いのですが、粘性は低く、そのため、サイズ直しなどの加工をする際、割れてしまう可能性があるのだそうです。
割金の割合によって加工のしやすさも変わるようです。
先程お伝えしたように、割合はメーカーや職人によって異なり、その違いで色味も変わります。
そのため、サイズ直しは自社製品に限定しているお店も多いようです。
アフターメンテナンスとしてリングのサイズ直しが受けてもらえるかどうか、購入前にお店に確認しておくと安心かもしれませんね。
もし変色してしまったら元に戻せる?
お気に入りのジュエリーが変色してしまったらガッカリしてしまいますよね。
しかしご安心して下さい!
万が一、変色してしまってもメンテナンス次第で、元のような美しさを取り戻すことができるかもしれません。
変色の原因によっては、ご自宅で簡単にできる方法もありますのでご紹介しますね!
万が一変色してしまったピンクゴールドのジュエリーがあったら試してみて下さい♪
専用のクロスで磨く
肌に直接つけるジュエリーは、汗や皮脂によって思いの外汚れてしまっている場合があります。
汚れが目立つ場合は、ゴールドジュエリー専用のクリーニングクロスで磨いてあげると良いでしょう。
誤った素材で磨いてかえって傷が付いてしまわないようご注意下さいね。
購入時に付属されているクリーニングクロスなどがあれば安心ですね。
結婚指輪のように付けっぱなしのものは、定期的にメンテナンスしてあげると良いと思います。
中性洗剤で洗う
中性洗剤をぬるま湯に溶かし、5~10分ほど漬け置きをします。
その後、柔らかい布でしっかりと拭き取ります。
汚れの原因である酸化物を取り除くことができます。
ただし、ジュエリーに宝石がついている場合は注意が必要です。
エメラルドやターコイズなど中性洗剤に弱い宝石もありますので、メンテナンスを行う前に、必ず確認して下さいね。
ジュエリーショップで磨いてもらう
細かい傷による変色は、ジュエリーショップに依頼して磨いてもらうのが安心です。
市販の研磨剤やクロスを使って磨こうとしてかえって傷がついてしまうこともあります。
購入したお店によっては保証が付いていて、無料でクリーニングをしてくれるところもあります。
購入したお店で対応してもらうのが安心だと思いますので、まずは相談してみるのが良いでしょう。
ピンクゴールドは金属アレルギーを起こしやすい?
ゴールド自体はアレルギー反応が出にくい金属といわれています。
しかしジュエリーの地金として使われるゴールドは、先にお伝えしたとおり、別の金属と混ぜ合わせた合金であることが多く、割金に使われている金属でアレルギーを起こす可能性があります。
そして、ピンクゴールドに含まれる銅は、金属アレルギーを起こしやすいとされる金属の一つです。
アレルギー症状となる「湿疹・かぶれ・かゆみ・痛み」などの症状が現れたら、すぐにジュエリーを外し、専門医に相談しましょう。
また、以前はアレルギーが出ていなかった人でもある日突然金属アレルギーになることもあります。
ジュエリーの中でも特にピアスは、体内に金属イオンが入りやすいため、気付いたら金属アレルギーになっていたという話も聞きますので、異変を感じたらすぐに専門医に見てもらいましょう。
また、金属アレルギーは個人差が大きく、どの金属でアレルギーを起こしやすいかなど人それぞれです。
まずは専門医に相談し、ご自身がどんな金属に弱いのか知ることが大切です。
ピンクゴールドのお手入れ方法
日々のほんの少しのケアで変色や変形を防ぐことも可能です。
帰宅後ジュエリーを外した時に、柔らかい布などで汗や皮脂汚れを拭いてからしまうよう習慣づけるだけでも違うといいます。
汚れが目立つ時は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯の中で柔らかいブラシなどを使って洗うとキレイになります。
ただし、宝石が付いているジュエリーの場合、宝石によっては中性洗剤がNGのものもありますので、ご注意下さいね。
比較的耐久性の強いピンクゴールドですが、強い衝撃や摩擦などによってキズが付くこともありますので、重いものを運んだり運動する時は外すことをオススメします。
先程もお伝えしたとおり、ピンクゴールドに含まれる銀は硫黄成分と化学反応を起こし硫化する性質があります。
身につけたまま温泉などに浸かると変色する恐れがありますので、温泉に入る際は外しましょう。
また、複数のジュエリーがぶつかりやすい状態にあると、傷つけ合ってしまう恐れがありますので、仕切りがある箱や小袋に入れるなどし、個別に保管するようにしてくださいね。
最後に
いかがでしたでしょうか。
ピンクゴールドの華やかでありながら可愛らしい色合いは銅による影響が大きく、美しく、耐久性が高い反面、金属アレルギーの可能性や変色しやすいという特徴があることが分かりました。
サイズ直しがしにくいというのも大事な情報だと思いますので、リングとして購入される場合は、そのお店で後からサイズ直しを受けてもらえるかを事前に確認しておくのも大切です。
思い出が詰まった大切なジュエリーとは長く付き合っていきたいもの。
特徴や取り扱いなどを知り、末永く共に過ごせると良いですね!
カラッツ編集部 監修