真上から見ると洋梨の形をしたペアシェイプカットダイヤモンドは、丸みのある優雅な印象。存在感もあり、人の心を惹きつけてくれるダイヤモンドです。
「ネックレスに最適」と言われていますが、それはなぜでしょう?
ペアシェイプカットダイヤモンドの魅力について深堀してみましょう!
目次
ペアシェイプカットってどんなカット?
洋梨型とも涙型ともいえる「ペアシェイプカットダイヤモンド」は、個性と上品さを兼ね備え、幅広い年代から人気のあるカットです。
「ラウンドブリリアントカット」を元に考案され、58面のファセット(研磨された面)を持っています。
ハートシェイプカット、マーキスカット、プリンセスカットなどと並ぶ、「ファンシーシェイプカット」のうちの一つです。
ペアシェイプカットダイヤモンドの由来と歴史
ペアシェイプの「ペア」は洋梨が由来です。
涙のしずくにも形が似ているので、別名「ティアドロップ」とも呼ばれています。
ダイヤモンドの輝きを引き出すため、カットの研究が始まったのは、14世紀のヨーロッパのことです。
1919年に、ダイヤモンドの王道ともいえる「ラウンドブリリアントカット」が発明され、その流れでペアシェイプカットを含む「ファンシーシェイプカット」の数々が誕生しました。
ペアシェイプカットダイヤモンドの選び方は?
ペアシェイプカットの美しさを決定付けるのは「プロポーション」。
最も美しいとされる理想的な形は上半分の弧が真円に近いこと。
ですが、「こうでなければいけない」という決まりはないので、最終的には好きな形を選べばいいと思います。
輪郭をよく観察し、気に入ったダイヤモンドを見つけたら、全体的なバランスにも注目してみましょう。
「透明度の高さ」、七色に光って見える「分散光の調和」、そして動かしてみた時の「きらめき」が大切です。
同じサイズのペアシェイプダイヤモンドでも、カットの仕方で輝き方は千差万別。
実際に手に取り、照明や太陽光に当てて、角度を変えて見たり輝き方の違いを見比べてみるといいですね。
ペアシェイプがネックレスに適している理由
ネックレスにされることが多いペアシェイプのダイヤモンドですが、その理由はあるのでしょうか?
一説ではペアシェイプのその形状が大粒の石に適しているためといわれています。
また他のカットと比べて、ひときわ輝きを強く引き出せることもネックレスに適しているといわれる理由のひとつです。
なお大粒なペアシェイプカットのダイヤモンドはネックレスのほか、ティアラやリングにもよく使われます。
結婚式で花嫁がつけるティアラの中央にペアシェイプカットのダイヤモンドがあしらわれているのをよく見かけますよね。
ダイヤモンドが揺れるたび、ディスパージョン(虹の七色の分散光)が輝き、遠く離れていてもその輝きがわかるほど美しいです。
では次に、ペアシェイプカットダイヤモンドのジュエリーの中でイチオシのハリー・ウィンストンのペンダントをご紹介します。
ハリー・ウィンストン「ペアシェイプ ソリティアペンダント」
出典元:ハリー・ウィンストン公式HP
●ペアシェイプ ソリティアペンダント
・ダイヤモンド0.5カラット台より
※画像は1.0カラット
・プラチナ製
・価格はお問い合わせ下さい。
ハリー・ウィンストンは言わずと知れた「世界五大ジュエラー」のひとつ。
「キングオブダイヤモンド」と称されるほど、ダイヤモンドの品質には強いこだわりがあります。
美しいダイヤモンドの輝きを最大限に引き出す工夫をされたハリー・ウィンストンの「ペアシェイプ ソリティアペンダント」。
美しさの秘密は、極細のプラチナワイヤーで、丁寧な手作業によりダイヤモンドをセッティングしているところにあります。
そのおかげで、まるで肌の上にダイヤモンドだけが浮いているかのように見える贅沢なペンダントになっています。
最高品質のダイヤモンドにはなかなか手が届きませんが、一度お目にかかってみたいですね。
終わりに
ネックレスに最適な、ペアシェイプカットダイヤモンドの魅力をお伝えしてまいりました。
ダイヤモンドジュエリーをお探しの方は、ぜひペアシェイプカットダイヤモンドにも注目してみてくださいね。
そんな筆者もペアシェイプには憧れがあります。特にハリー・ウィンストンのペアシェイプカットダイヤモンドなんて、きっと息をのむほど美しいのでしょう。
ちなみに全くの余談ですが、ハリー・ウィンストンといえばひとつ思い出すことがあります。
それは、かつて勉強のために都内のハリー・ウィンストンの店舗を訪れた時のこと。
ビビリの小市民は緊張して、あの洗練された空間になかなか飛び込む勇気がもてず、しばらくお店の前を行ったり来たりしたものです。
情けない話ですが・・・
せめて堂々とお店に入れるようになりたい!買うことはできなくても…。
と思いつつ、まだまだ「キングオブダイヤモンド」への道のりは遠そうに思う今日この頃です。
カラッツ編集部 監修