ある夫人の名前が由来?マーキスカットダイヤモンドにまつわる秘密2個

マーキスカットダイヤモンド ルース

ラウンドブリリアントカット、プリンセスカット、ペアシェイプ・・・。

ダイヤモンドにはたくさんのカット方法がありますが、皆さんはどんなカットがお好きですか?

「大きければ大きいほど輝きを増す」といわれるダイヤモンドですが、マーキスカットのダイヤモンドはちょっと個性的。

小粒なダイヤモンドにほどこされることも多いのですが、小粒でもその魅力を十分に引き出すことのできるカット方法です。

では早速個性がキラッと輝くマーキスカットダイヤモンドの秘密を解き明かしてまいりましょう!

マーキスカットダイヤモンドとは?

ダイヤモンドカット一覧

マーキスカット」とは、数あるダイヤモンドのカット技法のひとつで、ラグビーやアメフトのボールや小舟に似たような形をしているのが特徴です。

昔は「水蕾型」と呼ばれていたそうです。

その形状から「小粒のダイヤモンドも大きく見せることができる」といわれ、それも特徴の一つですね。

同じカラット数の他のカットのダイヤモンドより大きく見えるのはちょっと嬉しいですよね♪

秘密その1「マーキスとは有名な夫人の名前が由来」

ポンパドウル夫人像

出典元:https://ja.wikipedia.org/

 

マーキス」とはフランス語で「侯爵」を意味し、かの有名なポンパドウル夫人が名前の由来となったといわれています。

ポンパドウル夫人ルイ15世の公妾、芸術に親しみ美食家としても知られ、フランスで初めてバゲット型のパンを考案した女性です。

ポンパドウル夫人侯爵の称号を受けた時、パリで流行っていたのが小舟の様なカットをほどこしたダイヤモンド

そこで夫人に敬意を表し「マーキスカット」と名付けられたとか。

秘密その2「モチーフにしやすいデザインの魅力」

マーキースカット リング

マーキスカットの魅力は、緩やかな弧を描く優雅な曲線と、とがった両端からシャープさを感じさせること。この相反するイメージを兼ね備えていることが魅力です。

その形状から、いくつかのマーキスカットダイヤモンドを組み合わせ、羽、蝶、水滴、花をモチーフとしたジュエリーに加工されることも多く、華やかな印象になります。

特別なシーンにも、普段使いにもマッチするマーキスカットダイヤモンドのリングは、一つ持っていると重宝しますよ。

ただしいくつかのマーキスカットダイヤモンドを組み合わせたジュエリーの場合、一点だけ購入前に注意したいのが素材の質が揃っているかどうか、ということ。

小粒というところを悪用して、質の良いダイヤモンドと質の悪いダイヤモンドを混ぜて作られていることも稀にあるようですので、購入前にきちんとチェックした方が良いかもしれませんね。

マーキスカットダイヤモンドのリング

ではココで、人気ブランドのマーキスカットダイヤモンドのリングを二点ご紹介したいと思います。

ハリー・ウィンストン「ピルエット・バイ・ハリー・ウィンストン、ダイヤモンドリング」

出典元:ハリー・ウィンストン公式HP

 

●ピルエット・バイ・ハリー・ウィンストン、ダイヤモンドリング
・プラチナ製
・価格はお問い合わせください

 

「スターたちのジュエラー」として、ハリウッドセレブからも愛されるハリー・ウィンストンの最高品質のダイヤモンドは、世界中の女性の憧れですね。

中央のラウンド・ダイヤモンドを囲むように8個のマーキスカットダイヤモンドが輝く華やかなリング。

マーキスカットの魅力を最大限に引き出したデザインは、バレエのターンをイメージしているそうです。

合計2.80カラットもあるダイヤモンドリングは、とても優雅で美しいですね。

ティファニー「ティファニービクトリア」

ティファニービクトリア

出典元:ティファニー公式HP

 

●ティファニービクトリア
・プラチナ製
・価格:858,000円(税込)

 

ハイジュエリーからブライダル、大切な記念日の贈り物としても圧倒的な人気を誇る、ティファニーのマーキスカットダイヤモンドリングをご紹介します。

輝く最高品質のダイヤモンドと「灯火」のイメージを結び付け、デザインされた「ティファニービクトリア」シリーズのリングです。

マーキスカットの組み合わせ方で、お花にも蝶にも見えてロマンティックで素敵ですね。

4つのマーキスカットダイヤモンドは合計0.32カラット、アーム部分には合計0.12カラットのラウンドダイヤモンドが贅沢に配してあります。

まとめ

マーキースカットダイヤモンド リング

シャープで優雅、個性が輝くマーキスカットダイヤモンドの魅力をお伝えしてまいりました。

形、由来、輝き、デザイン・・・いろいろな面からマーキスカットダイヤモンドを知ることができました。

ダイヤモンドがお好きな方はもちろん、ダイヤモンドジュエリーは初めてという方にも注目していただきたいカットです。

カラッツ編集部 監修