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宝石鑑別書で見るべきは名称と処理の2つ

宝石鑑別書

宝石鑑別書で見るべきは名称と処理の2つ

宝石鑑別書

宝石鑑別書とは

この宝石がなんという名前でどんな特徴を持っており、人為的な加工や処理が行われていればそれがどんなものなのかが明記されているレポートです。ダイヤモンドの品質を評価する鑑定書と混同されがちですが上記の性質から内容は大きく異なります。鑑定書はダイヤモンドにしか発行できませんが鑑別書は宝石であれば全てに発行可能なのです。一般的な宝石鑑別書についてはこちらです。

宝石鑑別書の記載内容

宝石鑑別書の内容として重要なのは名称と処理でしょう。残りの項目は発行している鑑別機関ごとに多少の違いはあるようですが名称と処理は間違いなく記載されています。

名称

宝石鑑別書
宝石鑑別書には、鉱物名と宝石名の2つが目立つところに記載されているはずです。鉱物としての名称と宝石としての名称が異なる宝石が多数存在しており、例をあげれば鉱物名「ベリル」宝石名「エメラルド」といったように普段聞きなれた宝石も鉱物名は別の名称があるのです。宝石鑑別書はその両方を記載しています。また別名の記載があるかもしれません。別名とは学術的、宝石学的な名称ではなく、流通過程で産地や見た目の特徴などからつけられたあだ名のような呼び方が根強く定着してしまっているものです。鉱物名「ガーネット」宝石名「グロッシュラーガーネット」別名「ツァボライト」これはアフリカのツァボという地域で採掘されていたことに由来します。別名のほうがピンとくる、そんな宝石もあるでしょう。

処理

宝石鑑別書
宝石に施される人為的な加工です。透明度をあげるため、色をよりよく見せるため、宝飾品として普段使いに耐え得るよう強度を上げるためその理由は様々です。方法についても同じで、加熱、放射線照射、含浸(がんしん)など様々なものが確認されています。一般的には処理がされていないほうが価値が高いものですが、されているからといって全ての処理宝石の価値が低いというわけではありません。通常、エメラルドは原石からカット・研磨する過程でオイルを用いながら作業が行われます。このとき内部にオイルが染み込んでしまうことは業界では周知の事実ですので、処理とはいえエメラルドにとってはとても一般的なものです。結果見た目の透明度は上がり、宝石鑑別書では「透明度の改善を目的とした無色透明材の含浸が行われています」と処理の開示がされますが、これにより価値が低いなどということはありません。

処理の方法は年々増え、かつとても巧妙になっているため看破が困難なものも存在します。それに宝石によっては上記のエメラルドのように説明があれば納得できる処理もあります。
購入の際は信頼できる販売店や販売員、鑑別機関を見つけるのが上策と言えるでしょう。

カラッツ編集部 監修

ABOUT US

宝石鑑定士。御徒町にある鑑別機関の代表を勤めます。米国宝石学会(GIA G.G)の資格保持。新人育成にも力を入れていて、一般の方向けのセミナーや勉強会も主催しております。TV番組に鑑定士として出演歴有。