出典元:TVアニメ『宝石の国』公式サイト
オブシディアンはパワーストーンとしてアクセサリーに使われることの多い宝石。和名では「黒耀石」と呼ばれていて、その名の通り、漆黒の美しい石です。
「宝石の国」では武器担当として登場するオブシディアンですが、実際はどのような宝石なのでしょうか。その特徴や歴史についてまとめてみました。
宝石としてのオブシディアンの基本情報
オブシディアンという名前は、発見者「オブシウス」の名前から名付けられました。
基本的には漆黒のものが多いですが、無色、ホワイト、イエロー、茶、グリーン、褐色、レッド、ピンクといった様々な色のものが存在します。モース硬度は5なので、ちょうどガラスと同じ程度。比較的傷つきやすい宝石といえますね。
オブシディアンは火山の溶岩から作られる火山岩の一種といわれていて、厳密な意味では鉱物ではありません。エチオピアで発見されて以来、様々な産地で発掘されていますが、火山の多い日本でも産出されています。日本では古来、石器の材料としてオブシディアンが使われてきました。北海道から九州まで広域で産出されますが、産出量の多い北海道の十勝では「十勝石」という名前で呼ばれています。河原に転がっているそうなので、北海道旅行の際に探しに行くのも楽しそうですね。
いろいろなオブシディアン
オブシディアンのなかで、私が一番好きなのは「レインボーオブシディアン」です。虹のような縞模様が見えるタイプのオブシディアンで、ホログラムのような不思議な光彩があります。
ハートの形や丸など、いろいろな形のレインボーオブシディアンを見たことがありますが、花のように見える可愛らしいものもあって、パワーストーンとしての人気は高いようです。
また、無色透明に近いオブシディアンは「クリアオブシディアン」と呼ばれ、その希少性から探されている人も多いのではないでしょうか。ブルーやグリーンのものも数が少ないので、価値が高いといわれています。
「宝石の国」のオブシディアン
出典元:TVアニメ『宝石の国』公式サイト |
ひたすら武器のことを考えている割に、軽いノリのキャラクターが「宝石の国」のオブシディアン。宝石としては魔除けとして使われることも多いことから、辛いことにも引きずられないという強さを持っているのかもしれません。
どんな時でも「武器」を軸にした発想をするほどに武器に夢中。
石器時代からオブシディアンは割って矢じりや刃物の代用として使用されていたという歴史があります。武器担当というのは、そこから由来しているのではないでしょうか。
それで言うと、オブシディアンを誤って割ってしまった場合、その断面はかなり鋭利になるので、取り扱いには注意が必要ということも合わせて覚えておくと良いかもしれませんね。
オブシディアンを購入する際の注意点
オブシディアンはガラス光沢を持ちます。そのため、人工的にガラスで作られたものと区別がつきにくい傾向にあります。
また、オブシディアンの人工石には遊色効果を持つものもありますが、こちらはレインボーオブシディアンとは全くの別物。人工石でももちろん美しいものではありますが、天然にこだわる人はしっかりと販売者に確認したうえで購入した方が安心だと思いますよ。
カラッツ編集部 監修