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硬度7 ジェード | (宝石の国) 28キャラを宝石屋が全力で解説する

宝石の国 ジェード1

出典元:TVアニメ『宝石の国』公式サイト

アニメ「宝石の国」のキャラクターの中でいちばんのしっかり者、といえばこのジェードでしょう。何と言っても金剛先生から与えられた仕事はみんなのまとめ役。「議長」を命じられ、先生が寝ている間にみんなに指示を出すNO.2の存在です。

しかし実はルチル同様、ややワーカホリックすぎて「みんなの雑用係」になっている面も。ジェードのこの性格は宝石の中でも非常に靱性が高い「ヒスイ」だからかも?

今回は真面目すぎるキャラクター、ジェードについて宝石屋が全力で解説します!

ジェード(ヒスイ)の特徴とは

ジェード2
半透明な緑色。そして表面にオイルを塗ったようなとろりとした艶が特徴のヒスイ。主に東洋の人々に熱愛され、中国では何よりも高価な宝石という意味で「玉」(ぎょく)と呼ばれています。

古代中国の皇帝や富豪たちは、第一夫人にはこのヒスイを、第二夫人にはダイヤモンドを贈ったとか。ダイヤモンドよりもヒスイの方が珍重されたそうです。

ヒスイは日本語で「翡翠」と書きます。これは清らかな水辺に住む青緑色の小鳥の名前。グリーンのカラーが有名ですが、オレンジや紫など実はカラーバリエーションが豊富。グリーンの次に人気があるヒスイはラベンダーヒスイです。

ヒスイの宝石言葉は「忍耐」「長寿」「健康」「平穏」「慈悲」など。宝石の国の中で、仲間がジェードに信頼を寄せているのはその穏やかな輝きにあるのかも知れません。

ジェードがカタブツの理由

ジェードは宝石の国の中で、

「非常に靱性が高く別名「堅牢のジェード」と呼ばれている」

そうですが、実際にヒスイはとても頑丈です。モース硬度は7ですが、地球のマントルや地殻を形成するケイ酸塩でできた鉱物。鉱物の中でも最も割れにくいという特徴があります。

ジェードが大真面目なのはこの硬さのせいかも知れませんね。

ジェードには偽物と本物がある?

ジェード3
実はヒスイには硬玉と軟玉と呼ばれる2種類のタイプがあります。日本で宝石と呼ばれるのは硬玉のヒスイの方。硬玉はジェードまたはジェダイドと呼ばれ、軟玉はネフライトと言います。

よく中国のお土産やさんなどで売られている安い「ヒスイ」のアクセサリーやお土産は、ネフライトか他の安い石でできた偽物です。

本物のヒスイであるジェードはミャンマー産が多く、透明度があり、テリと艶があって鮮やかなグリーン。そんなヒスイは「琅玕」(ろうかん)と呼ばれ、最高級のものとして大変高価です。

真贋の判別が難しいジェード

宝石の国の中では真面目で賢いジェードですが、戦闘シーンで活躍する場面はあまりありません。ジェードのパワーが発揮されるのは、唯一フォスが自分の体の合金に握りつぶされそうになったときに、5徹のルチルに言われて仕方なくパンチを繰り出した程度。

鉱物の中で最も靭性が高いジェード。しかし本当は弱いのかも?その理由はヒスイは宝石の中でもとりわけ本物とニセモノの見分けがつきにくい石であることと関係しているかも知れません。

プロでも判断が難しいヒスイ

ジェード4
このヒスイが本物かどうか?宝石屋がもしヒスイの真贋を店頭で確かめるとしたら、ペンライトで石の裏から光を当てるという方法を使うかもしれません。(プラスチックや人工の偽物には気泡がよくありますが、本物のヒスイにはありません)

しかしそうやって石のくすみや色むらを確認しても、それが本物のジェードかどうかはプロでも判断は難しいでしょう。強いていえば、ヒスイは熱の伝導率が高いので他の石に比べて「ひんやり」した感触が感じられます。比較的大きい石なら差が感じられるかも知れません。
でも確実にヒスイの真贋を調べるにはやはり鑑別機関に持ち込むのが一番です。
もし鑑別書があるのなら、「このヒスイはジェダイド」と書かれているかを確認してくださいね。

※ヒスイの本物と偽物の見分け方についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。宜しければ参考にしてくださいね。
ヒスイ?キツネ石?1番分かりやすい見分け方の解説記事

最後に

宝石の国 ジェード5
出典元:TVアニメ『宝石の国』

いかがですか。宝石の国の中で、真面目でみんなに信頼されているジェード。でも実はユークレースを頼りにするなど、気弱な一面を持っています。
自分に自信がないのはヒスイの真贋が難しい特徴を表しているのかも!?

カラッツ編集部 監修