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硬度7半 モルガナイト | (宝石の国) 28キャラを宝石屋が全力で解説する

宝石の国モルガナイト

出典元:TVアニメ『宝石の国』公式サイト

宝石には意外と同じ仲間のものが多く、なかには「これとこれが仲間なの!?」という意外な組み合わせも存在します。ベリルと呼ばれる宝石たちも、そのなかのひとつ。恐らく、もっとも有名なベリルはグリーンのエメラルドや、水色のアクアマリンでしょう。
この2つは色が全く違いますが、同じベリルの仲間。

また、ベリルにはピンクの宝石も存在します。それが、モルガナイトです。
今回は、宝石の国にも登場するモルガナイトの魅力についてお伝えいたします。

モルガナイトという宝石について


まずは、宝石としてのモルガナイトについて見ていきましょう。

モルガナイトの硬度や丈夫さ

モルガナイトという名前はティファニーの宝石学者によって名付けられました。モース硬度は7.5。これは、ジュエリーに使用するにも十分な硬度といえます。
同じベリルでもエメラルドは、あまり丈夫でないことで有名ですが、モルガナイトは比較的丈夫な宝石といわれています。そのため、日常使いのジュエリーなどにもおすすめです。

モルガナイトの色

淡色ピンクや少し茶色味がかったピンクも多いですが、もっとも評価が高いモルガナイトの色は、純粋なピンクや青みがかったピンクです。そのなかでも、彩度の高い、色の濃いものが最高級とされています。宝石の国に登場するモルガナイトも最高級の色の髪の毛ということですね。おそらくこの色が評価されている理由は美しさもありますが、他に同じ色の宝石が少ないからではないでしょうか。
モルガナイトの代表的な人工処理としては、加熱処理が挙げられます。加熱処理によって、茶色っぽいピンクが、純粋なピンク色に変化します。ほとんどのモルガナイトに行われている処理となりますので、無処理にこだわりたい場合には、しっかりと確認のうえ、購入するようにしましょう。

モルガナイトの仲間

先ほどもお話しましたが、モルガナイトはベリルというグループに分類されます。同じ仲間には、エメラルドやアクアマリン、ヘリオドール、そして、かなりレアな宝石としてレッドベリルなどが存在します。同じ仲間でもグリーン、イエロー、水色、ピンクと、いろいろな色があるというのが不思議ですよね。
また、それだけでなく、無色透明のベリルも存在し、それがゴーシェナイトという名前になります。ゴーシェは、宝石の国にも登場しますが、実はモルガナイトと同じベリルグループだったんですね。

宝石の国のモルガナイト

宝石の国モルガナイト
出典元:TVアニメ『宝石の国』公式サイト

宝石の国のモルガナイトは、見た目の華やかさとは裏腹に「やんちゃで口が悪い」という性格です。これは、石言葉に「自由」「自信」という言葉があるからでしょうか。
作中のモルガナイトの髪色はかなり濃いめのピンク色なので、色が濃いところに、少し強めの性格が表れているのかもしれませんね。
戦闘の際には、ゴーシェとペアを組んで月人と戦っています。同じベリルグループとして、通じ合えるところも多いのでしょう。

同じモルガナイトでも色の濃さによって印象は大きく異なります。また、黄味がかったピンクと、青みがかったピンクがあるので、そこも好みの分かれるところ。
どちらにしても、モルガナイトのような上品なピンク系の宝石はあまり他にはないので、気になる人は、ぜひジュエリーショップなどでチェックしてみてくださいね。

カラッツ編集部 監修

ABOUT US

趣味で20年以上レアストーン寄りの宝石やジュエリーを収集しています。メキシコのウォーターオパールからはじまり、既に50種類以上のルースを所持しています。王道(?)のグランディディエライトやレッドベリルをはじめ、コーネルピンやペツォッタイトといった誰も知らないような希少石も大好物。宝石を太陽光に当てたり、ブラックライトで照らしたりしてマニアックに宝石を楽しんでいます。