出典元:TVアニメ『宝石の国』公式サイト
ユークレースは、「見かけたら買うべき宝石」といわれるほどに、数あるレアストーンのなかでもトップレベルのレアさを誇る宝石。
宝石の国にも同じ名前のキャラクターが登場しますが、作中では書記を担当していて、予測や計算、計画を立てるのが得意な性格です。
そんなユークレースの鉱物としての色や産地や特徴などをまとめてみました。
ユークレース基本情報
出典元:TVアニメ『宝石の国』公式サイト |
ジュエリーショップなどでは、絶対に見かけないと言い切ってもいいほどレアなユークレース。所持しているのはよほどのレアストーンコレクターだけともいわれています。
そこまでレアな存在なのはなぜなのでしょうか。
色
無色のものや黄味がかったものが多いのですが、人気が高いのは「ブルーユークレース」と呼ばれる、その名の通りブルーのユークレースです。また、単色のものだけでなく、無色とブルー、無色とイエローといったツートンカラーのタイプも多く見かけます。
宝石の国のユークレースの髪の色がツートンカラーであることは、そのことに由来しているのではないかと思います。ちなみに、ほんの少し多色性があるようなので、作中のユークレースの髪色が移動可能という設定になっているのではないでしょうか。
産地
ユークレースの採掘がこれまで記録されているのはブラジル、ジンバブエ、コロンビア、インド、ロシア、タンザニアなど。しかしながらどこの産地でもジェムクオリティと呼べるものは中々産出されません。
宝石の国のユークレースはどこで産まれたんでしょうかね。
特徴
モース硬度が6.5~7.5なので、そこそこの硬度があり、傷はつきにくいといえます。
ただし、「eu(簡単に)klasis(割れる)」というギリシャ語が名づけの由来となっているだけあって、ユークレースは非常に割れやすい宝石。一方向に割れる劈開(へきかい)という性質をもつため、ジュエリーなどの装飾品にはあまり向いているとはいえません。
作中でユークレースも
「僕はみんなより割れやすいからちょっと怖いよ」
と言っています。それもあって、戦闘ではなく事務を担当しているのでしょうね。
また、この性質のために、カットや研磨も難しく、ルースとして出回っているものが少ないという一面もあります。
ユークレースの石言葉
出典元:TVアニメ『宝石の国』公式サイト |
ユークレースは「調査」、「潔癖」、「清浄」といった石言葉をもつ鉱物とされています。本質を見抜く力や、洞察力と論理的思考を高めてくれるというイメージは、宝石の国のユークレースの性格そのものですよね。また石そのものの色合いからか、「優しさ」「思いやり」を感じられるのも特徴なのではないでしょうか。
宝石質のユークレースは見かけたら買うべき!?
私はレアストーンのルースが大好きで、かなりいろいろな宝石を知っているつもりですが、ユークレースはミネラルショーで実物を見かけるまで知りませんでした。
そのときは、その場でスマートフォンを使って情報収集して、衝動買いしたという記憶があります。
ブルーユークレースの美しいコバルトブルーは、人気のある色だと思いますが、なかなか話題になることはないようです。それは、ジュエリーには不向きという割れやすい性質と、宝石質のものが、ひたすらレアであるというところが原因なのではないでしょうか。
かなり内包物が含まれやすい傾向にもあるようなので、クリーンなルースは本当に貴重な存在なのです。
私のようなレアストーンコレクターにとって「見かけたら買うべき宝石」というのは、意外と数多くありますが、なかでもユークレースはそのトップレベルに位置するといえるかもしれません。見かけることがあれば、是非手にいれて欲しいと思います。
カラッツ編集部 監修