透明なクォーツの中にデュモルチェライトがインクルージョンとして存在する、デュモルチェライトインクォーツ。
まるで氷の中に結晶が閉じ込められたようにも見えるクォーツで、個性的な魅力から人気が出始めている宝石です。
今回はそんなデュモルチェライトインクォーツの特徴などその独特の魅力についてお話ししたいと思います!
デュモルチェライトインクォーツとは?
デュモルチェライトインクォーツとは、一言でいうと“デュモルチェライトがクォーツに内包された宝石”です。
クォーツの中でさまざまな姿を見せてくれる、そのとても不思議で繊細な様子から一時期高額で取引されていたこともあるといわれています。
特徴
デュモルチェライトインクォーツは、石英や珪岩の中に微結晶の形で含まれるもので、クォーツの中に花が咲いているような、なんともいえない神秘的な印象を与てくれます。
最も一般的なものはブルーな気がしますが、ピンクやパープル寄りのデュモルチェライトが内包されているものもあるようです。
デュモルチェライト単体ではそれほど知名度がなかった石なのですが、インクォーツとして発見されてから注目度が上がり、人気も知名度も増し、高品質なものは今でも高騰し続けているといわれています。
デザートラピスという愛称で呼ばれることもあるそうです。
モース硬度は7。外側はクォーツなので、クォーツと同じですね。
硬さは十分あるので、アクセサリーにも適しています。
産地
アメリカ、カナダ、ブラジル、マダガスカルなど。
デュモルチェライトとは?
デュモルチェライトインクォーツのお話と併せて、デュモルチェライトのお話も少しさせていただきますね。
デュモルチェライトインクォーツのモース硬度は前述したとおりですが、デュモルチェライトのモース硬度は8~8.5です。クォーツよりも硬いですね。
アルミニウムが豊富な変成岩や花崗岩ペグマタイトなどの中に生成し、原石の形は繊維状や微針状結晶の集合体であることが多いのですが、結晶の形で産出されることもあるといわれています。
デュモルチェライトの名前の意味
デュモルチェライトという名前は、フランスの古生物学者である“E・デュモルティエ”から由来し名付けられたといわれています。
和名は、デュモルチェ石といいます。
デュモルチェライトインクォーツの原石
デュモルチェライトインクォーツは外側はクォーツですから、六角柱状や両錐のそろばんの玉のような状態で産出されます。
内包されたデュモルチェライトは、繊維や針のような状態の結晶であるほど美しいとされます。
デュモルチェライトインクォーツの価値基準
インクォーツの特性上、内包物が良く見えるほどクォーツの透明度が高いこと。
また内包されたデュモルチェライトが濃いブルーを発色し、密度が高い方が評価が高くなるといわれています。
最後に
水晶の中でブルーの花を咲かせるような、繊細で不思議な宝石、デュモルチェライトインクォーツ。
自然に出来上がったとは思えない、神秘的な魅力がありますよね!
人気上昇中なのも納得できる気がします。
気になった方はぜひ一度お手にとってみて下さいね。その魅力のとりこになってしまうかも!?
カラッツ編集部 監修