2月の誕生石としても有名なアメジスト。高貴なイメージのパープルが古くから世界中で愛されています。
アメジストは、よく目にする身近な宝石の一つではないかと思います。
ルースやジュエリーだけでなく、原石として売られているものも多く見かけますよね。
しかし、そんな身近な存在であるアメジストですが、実際購入しようと思った時、どんなところに注目して選べば良いのでしょうか。
価値基準や市場価格も気になるところですよね。
そこで今回は、アメジストの価値基準や市場価格、原石、ルース、ジュエリー、それぞれにおける選び方のポイントなどをご紹介していきたいと思います。
アメジストの全般的なお話は下記記事にて詳しくご紹介しています。
目次
アメジストの価値基準
アメジストはまず、色が濃くて鮮やかな程、価値が上がります。これは他のカラーストーンと同じですね。
色ムラがなく、色が均一に入っていることも大切です。色ムラは白い紙の上などにテーブル面を下向きにして見ると分かりやすいですよ。
その他、カットの美しさ、透明度の高さ、大きさなどを総合的に判断し価値が付けられます。
また、アメジストは比較的大きいものが採れやすく、取り扱いもしやすいことから特殊カットが施されることも多いです。
複雑なカットが施されていたり、著名なデザイナーやカット職人が手掛けたものなどは付加価値により、価格も上がる傾向にあります。
アメジストの価格相場
クォーツの一種であるアメジスト。
昔は王族のみが入手できたといわれていますが、現在は産出量も多いことから、比較的手に入りやすく、手頃な価格のものも多く出回っている印象です。
オンラインショップなどでも取り扱いが多く、数千円で購入できるものも多いですね。
しかし、前述したとおり、珍しいカットが施されていたり、有名ブランドが手掛けた製品などになると価値が上がり、数万円以上するものもあります。
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アメジストを選ぶときのポイント
前述した価値基準を参考に選ぶとしたら、
・色が濃く鮮やかなもの
・透明度が高いもの
・インクルージョンやキズ・カケが少ないもの
・カットが美しいもの
などをポイントに探してみると良いと思います。
但し、アメジストは流通量が多く、手頃な価格のものも多いため、資産価値が高いとはいえない宝石です。
価値基準に囚われすぎず、自分の好みや直感で選んでも良いと思います。
宝石との出会いも縁だと聞きます。縁あって出会えた訳ですから、感覚的にピンとくるものを選ぶことも大切だと思いますよ♪
前述したように、アメジストは比較的大きいものも採掘されやすい宝石です。
大きくても、カラットあたりの価格が劇的に上昇しないものも多いため、大粒の宝石が好きな方にとっては狙い目ではないかと思います。
ルース、ジュエリー、原石別でのポイントについてもご紹介していきましょう。
ルース
ルースとはジュエリーなどにセッティングされていない、宝石単体を指します。裸石と呼ぶこともあります。
ルースで購入する場合、ルースのままコレクションして楽しむ場合とオーダーメイドや手作りなどジュエリーに加工して楽しむ場合の2パターンが多いのではないかと思います。
それぞれ選ぶポイントが異なりますので、順番にご紹介しましょう。
ルースのまま楽しむ場合
ルースは、何かに固定されている訳ではないため、360度好きな角度から見て楽しむことができます。
ピンセットや指で持って光にかざしながら見るとまた違う表情が見え楽しいですよ。
アメジストの場合、色帯が中に見えることがあり、個体によって青っぽい色帯が見えたり、赤っぽい色帯が見えたりすることもあるため、地色とは違った色合いを楽しむこともできます。
肌に乗せてみたりテーブルの上に置いてみるなど、背景色を変えてみても色味や輝き方、雰囲気が変わります。
ルースの方が色や大きさ、カットなどを比較しやすいため、並べて違いを楽しんでも面白いと思います。
ケースに入れておくなど大切に扱っていれば大きく損傷する可能性も少ないため、長く楽しむこともできます。
ジュエリーに加工して楽しむ場合
まずはルースで購入し、色々な角度で眺めたり触れたりしながら、どんなデザインにしようか妄想するのも楽しい時間ではないかと思います。
ルースのまま楽しむ場合と異なり、いずれジュエリーに加工する前提で購入する場合は、地金にセッティングした場合の色合いやご自身の肌色との相性も大切です。
直接購入する場合は、お店の人に相談し、可能であれば、地金と合わせたり、肌に乗せてみるとイメージがわきやすいかもしれません。
特殊カットが施されているものなどは、セミオーダーなど枠が決まっている場合は特に、加工ができない可能性もありますので、購入する前に加工をお願いしようと思っているお店に相談してみた方が安心だと思います。
また、キズやカケなどがあるルースの場合、状態や場所によっては加工途中に割れてしまう可能性があります。
購入前に、ジュエリー加工に影響を及ぼすものかどうか念のため確認してみると良いでしょう。
ジュエリー
ジュエリーは、デザインによって全体のイメージが変わります。
同じデザインのものを大量生産している場合も多いため、宝石そのものの個性よりも、どんなデザインなのかということの影響が大きいでしょう。
アメジスト1石のみがセッティングされたシンプルなものと、複数の宝石が散りばめられているものとでも華やかさなど変わってきますし、使用している地金の色によっても雰囲気が異なります。
好みのデザインや予算、持っている洋服、ご自身の肌色と合わせて選ぶことも大切です。
また、ジュエリーは使っている内に衝撃や摩擦により傷が付いたり、石が外れてしまうこともあります。
修理など必要となった時に対応してもらえたり、訪れやすい場所にあるお店で購入するということも大切なポイントです。
一点もののジュエリーの場合、お店や職人さんの想い、デザインのストーリーを感じられるものも多いため、そういった観点で選ぶのも良いですね!
原石
アメジストの原石の形は、ドーム状(球状)の石の中に結晶がついたタイプと、外向きに結晶がついているタイプと主に2種類あります。成長する方法によって色の濃淡も異なるようです。
ドーム状のタイプの方が天然石のお店や催事などでよく目にする印象がありますね。石の中に美しい宝石が育っていくという神秘さを感じることができると思います。
外向きに結晶がついているタイプは、六角柱に伸びた結晶がいくつか固まっていて、こちらの方が色が明るいものが多いといわれています。
明るい色合いがお好きな方にはこちらの方が好みのものを探しやすいかもしれません。
原石は、ほぼ産出された状態ですので、飾らない美しさを楽しむことができます。
何より、自然が生み出した芸術作品であり、できる年月や過程を想像すると地球のロマンを肌で感じられるのではないでしょうか。
アメジストの原石は大きいものもありますので、そのまま飾ってもお部屋のアクセントになって素敵だと思います。
但しアメジストは、直射日光に長時間曝すと退色する恐れがあるといわれています。インテリアとして飾る場合、直射日光が当たらない場所に置くようにして下さいね。
ジュエリーの種類によって、楽しみ方や選び方のポイントに違いはある?
ジュエリーと言っても、リング、ネックレス、ブレスレット、ピアスなどアイテムによって雰囲気やイメージが変わります。
アメジストはモース硬度が7であり、比較的取り扱いやすい宝石といわれています。
前述したように、長時間直射日光に曝すと退色したり、急激な温度変化によりひび割れする可能性もあるといいますので、注意は必要ですが、必要以上に神経質にならなくても大丈夫かと思います。
ジュエリーアイテム別に楽しみ方と選び方のポイントについてご紹介していきましょう。
アメジストリングの楽しみ方と選び方
指につける指輪(リング)は、いつでも自分の目で見ることができます。
お仕事や勉強の合間、ちょっと手元に目線を落とせば、お気に入りの石を見ることができるので、癒されたり元気がもらえたりしそうですね。
誕生石やお気に入りの宝石をお守りのような感じで常に身につけるのも良いかもしれませんね。
カットによっても輝き方が変わります。指輪の場合、手元を揺らせば簡単に輝きを楽しむことができるため、輝き方が好きなカットを探してみるのも一つの方法だと思います。
しかし、指輪は壁やドアなどにぶつけてしまう可能性が一番高いジュエリーです。
アメジストは比較的硬度が高い宝石ではありますが、強い衝撃を与えれば、欠けたり、最悪の場合、割れてしまうこともあります。なるべく丁寧に扱ってあげて下さいね。
アメジストネックレスの楽しみ方と選び方
ネックレスの場合、長さによっては自分より他人の目に写りやすいアイテムです。
洋服の上や近くに付けることも多いため、お持ちの洋服とのコーディネートを考えた上で選んでみても良いかもしれません。
アメジストは大きさもカットもバリエーション豊富なので、ユニークなカットやデザインを選んでみるもの良いと思いますよ。
ネックレスなら比較的大きなものでも身に付けやすいため、大振りなものを選ぶのもオススメです。
濃い色合いのものも多いため、ファッションのアクセントとしてだけでなく、自身らしさを表現するためにも程よい主張をしてくれそうです。
アメジストピアス・イアリングの楽しみ方と選び方
顔周りを彩るピアスやイヤリングは、顔色や顔の印象に影響を与える可能性があります。
色の濃淡やカット、地金の色によって雰囲気も変わります。
また、デザインによってもシャープな印象、可愛らしい印象、大人っぽい印象など印象が変わります。
ご自身の肌色との相性もありますので、実物を直接見て買う場合は、鏡の前で合わせて見た方がより分かりやすいと思います。
耳元に付けるピアスやイヤリングは、髪の毛に隠れやすいため、色合いが濃いものや少し大きいものの方が目立ちやすいかもしれません。
デザインによっても大きく印象が変わり、シンプルなスタッドタイプはスッキリした印象を、揺れるタイプや長さがあるものは女性らしさを演出できると思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。
手頃に手に入れることができ、身近な存在であるアメジスト。
ルース、ジュエリー、原石、どれも取り扱っているお店が多いため、色々なお店を見比べて好みのものを探してみるのも楽しいと思います。
特殊カットが施されたものも多いため、カットを楽しむのもオススメです。
2月生まれの方もそうでない方もアメジスト、ぜひ今一度注目してみて下さいね!
カラッツ編集部 監修