出典元:TVアニメ『宝石の国』公式サイト
「すごく光る宝石ってどんなのがある?」と聞かれて、私が真っ先に頭に思い浮かんだのは「ジルコン」。ジルコンは、本当にギラギラとよく輝く宝石です。
今回は、「宝石の国」にも登場するジルコンについてご紹介します。
目次
宝石としてのジルコン
ジルコンは“地球上で発見されたなかで、もっとも古い鉱物”といわれています。
そんな歴史あるジルコンの特徴を見ていきましょう。
ジルコンってどんな色?
ブルー、グリーン、ゴールドまたはイエロー、オレンジ、褐色、透明と、いろいろな色のジルコンが存在しています。
なかでも一番評価が高いのは、カンボジアで産出されるブルーのジルコン。ブルーも好きですが、個人的には金のような輝きをもったゴールドやイエローのジルコンが一番好きです。
ただ、褐色のジルコンは、加熱処理によって透明やブルーに色を変化させて売られていることもあるので、無処理にこだわる方は覚えておいた方がよいでしょう。
硬度や丈夫さは?
ジルコンのモース硬度は6.5~7.5。ジュエリーにしても問題ない程度の硬度はあると思います。ただし、靭性はあまり高くなく、カットの淵などが欠けやすいという一面もあります。そのため強くぶつけないように注意が必要です。
ダイヤモンドと並ぶほどの強い輝き
まず、ジルコンといえば、その特徴は強い輝きです。ディスパーションというこの輝きはダイヤモンドと並ぶレベル。また、ジルコンは唯一ダイヤモンドと同じ「金剛光沢」をもちます。ダイヤモンドの代理として使用されることもあるほどに、美しい宝石なのです。
そして、ダイヤモンドよりも硬度は低いですが、その分大きな結晶が採掘されているので、輝きを存分に楽しむことができます。
キュービックジルコニアとは別もの!
名前が似ているという理由からか、キュービックジルコニアと勘違いされることも多いですが、ジルコンはれっきとした天然石。キュービックジルコニアのような人造石とは全く違います。ただ、キュービックジルコニアは名前も、使用されている元素もジルコン由来のようなので、別物というよりは、ジルコンの模造石といえるかもしれません。
(この先一部ネタバレを含みます)
宝石の国のジルコン
出典元:TVアニメ『宝石の国』公式サイト |
「宝石の国」のジルコンの髪の毛はイエロー。おそらく、私の好きなゴールド系のジルコンをイメージしているのでしょう。フォスフォフィライトの次に若いという設定になっていますが、鉱物としては世界最古といわれているので、そこは実際の宝石とは少し違うようです。
以前はイエローダイヤモンドとペアを組んでいて、自分の身を挺して相手を守るなど、思いやりの強い行動が多くみられました。気難しいボルツとコンビを組むことになった際には、コミュニケーションが上手くいかないストレスから、ノイローゼになりかけるという繊細さを持ち合わせます。
礼儀正しく、優しい好感度の高いキャラクターだといえます。
パワーストーンとしてのジルコン
ジルコンは心の安らぎを与えてくれる宝石。身に着けていると、夢を実現するための後押しをしてくれるといわれています。
ちなみに、12月の誕生石は「スターライト」という別名をもつブルージルコン。そして、赤っぽいものは「ジャシンス」、イエロー系は「ジャーゴン」と呼ばれています。
ジルコンを購入するときの注意点
最近は、ミネラルショーでも人造石が数多く出回ってきています。その理由は、天然石がどんどん少なくなっているからかもしれません。
人造石は、どれも尋常ではないほどの輝きを持つので、天然石との見分けは比較的容易ですが、ジルコンは別。ジルコンの強い輝きは、人造石にも劣らないため、逆に見分けがつきにくいこともあると思います。
ただ、ジルコンはダブリングという性質を持っていて、そのため内包物や面が二重に見えるという特徴がありますが、キュービックジルコニアなどの人造石には、この特徴はありません。
ジルコンを購入するときには、是非このことを思い出してくださいね。
カラッツ編集部 監修