宝石の代名詞ともいえるダイヤモンド。
婚約指輪や結婚指輪に使われたり、結婚記念日に贈るジュエリーとしても選ばれることが多いと思います。
こちらでは、ダイヤモンドという石に込められた意味について考えてみたいと思います。
目次
ダイヤモンドの名前がもつ意味
ダイヤモンドは和名で金剛石(こんごうせき)といいます。
語源は諸説ありますが、一説にサンスクリット語(梵語)で、最も硬いもの、という意味の単語からというものがあります。
金剛という漢字には、輝くという意味もあるので、ダイヤモンドのもつ輝きもこの単語に込められているのかもしれません。
また、英名のダイヤモンドは、諸説ありますが、古代ギリシャ語のadamas(アダマス)=征服されざるもの、征服できない、が語源になっているといわれています。
ダイヤモンドの硬さは、古来より広く知られていたようですね。
誕生石としてのダイヤモンドの意味
ダイヤモンドは4月の誕生石です。
誕生石は国によって違いがありますが、4月の誕生石はダイヤモンドとする国が世界的に多いように感じます。
誕生石の起源は旧約聖書、新約聖書など諸説ありますが、現在の誕生石は1912年に米国宝石商組合(現在のジュエラー・オブ・アメリカ)で定められたものを基に1952年に改訂されたものが基準となっている場合が多いようです。
そこからそれぞれの国が自国で採取される宝石や親しまれている宝石を追加したり、一部置き換えたりし、独自の誕生石を制定しているという訳ですね。
日本で4月は、進学、就職、新年度と新たなスタートをきる季節。
ダイヤモンドの美しい煌めきやエネルギーは、輝かしい未来へ向かう4月にピッタリと言えますね!
石言葉に込められた意味
ダイヤモンドの石言葉は「永遠の絆」「清浄無垢」「不滅」などがあります。
地球上で最も硬い宝石といわれるダイヤモンドは、モース硬度10。
研磨の技術がない時代は、傷つけることも磨くことも困難だったといいます。
その強固な硬さから、壊れることのない、変わらぬかたい絆という意味が込められたのかもしれませんね。
「清浄無垢」もカラーレスのダイヤモンドには確かにそんな印象がある気がします。
色の違いによる、ダイヤモンドの意味の違い
カラーレスのものが最も一般的なダイヤモンドですが、ピンクやブラウン、ブルーなど、カラーダイヤモンドもあります。
カラーダイヤモンドがもつ意味は以下のとおりです。
ピンクダイヤモンド
「永遠の絆」という意味をもつダイヤモンド。
ピンクは恋愛運をアップさせるといわれる色ですね。
ピンクダイヤモンドには、「永遠の愛」「相思相愛」などの意味が込められているという説もあるといいますから、婚約指輪に小粒のピンクダイヤモンドを入れるのもおすすめです。
ブラウンダイヤモンド
落ち着いた印象のブラウンダイヤモンド。
カラーダイヤモンドの中では、見かける頻度が高い色だと思います。
見た目の印象にちなんで、ブラウンダイヤモンドには運気を安定させる、という意味があるそうですよ。
イエローダイヤモンド
ブラウンダイヤモンド同様、イエローダイヤモンドも、カラーダイヤモンドのなかでは産出量が多いといわれています。
イエローは風水的に金運アップの色といわれています。
イエローダイヤモンドのジュエリーを身につけて、金運アップを願ってみるのも良いかもしれませんね!
婚約指輪や結婚指輪にダイヤモンドが選ばれる理由
ダイヤモンドが愛や結婚の誓いの象徴として婚約指輪や結婚指輪に用いられるようになったのは15世紀頃といわれています。
その後一般化し、特に婚約指輪には現代でもダイヤモンドを選ばれる方が多いのではないでしょうか。
婚約指輪や結婚指輪にダイヤモンドが選ばれる理由としては、愛の象徴として考えられていることの他に、ダイヤモンドの硬さや輝き、石言葉の「永遠の絆」「不滅」からが多いように思います。
また、「ダイヤモンドは永遠の輝き」という言葉の影響もあると思います。
「人類史上最も成功を収めた」といわれる、デビアス社のこのキャッチコピーの功績で、「婚約指輪といえばダイヤモンド」というイメージが世界中に広がったといわれています。
ダイヤモンド婚式とは
ダイヤモンド婚式とは、結婚60周年と75周年の記念日です。
書籍によっては60周年はイエローダイヤモンド婚としているものもあります。
日本では25周年の銀婚式や50周年の金婚式がポピュラーですが、欧米ではより盛んで、頻繁に結婚記念日を祝う習慣があるといいます。
世界で一番硬い宝石にちなんだダイヤモンド婚式。
ダイヤモンドのように固い夫婦の絆の強さを象徴しているのかもしれませんね!
最後に
ダイヤモンドがもついろいろな意味をご紹介いたしました。
ダイヤモンドがこれだけ多くの意味をもつのも、その計り知れない魅力を古くから世界中の人々が愛し続けてきた歴史あってのことなのかもしれません。
ダイヤモンドのもつ意味を知って、より興味をもっていただけたら幸いです。
カラッツ編集部 監修