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オレゴンサンストーンを徹底研究!イマドキ人気のヒミツとは?

オレゴンサンストーン

最近、ますます話題のオレゴンサンストーン。

普通のサンストーンとは違うの?どんな特徴があるの?

そんな素朴な疑問を解決すべく、今回は「世界で最も美しいラブラドライト」ともいわれているオレゴンサンストーンについてまとめました。

オレゴンサンストーンとは

オレゴンサンストーンと、カラーチェンジアンデシン。

オレゴンサンストーンは、長石グループに所属する宝石のひとつです。

基本的なスペックは下記の通り。

無色、黄、グリーン、赤、赤褐色
モース硬度 6~6.5

長石グループにはたくさんの仲間がいますが、代表的な宝石はこんな感じです。

  • ムーンストーン
  • サンストーン
  • ラブラドライト
  • ペリステライト
  • アンデシン

そして、長石グループのサンストーンのなかでも、「アメリカ・オレゴン州」から産出されるサンストーンはオレゴンサンストーンと呼ばれるのです。

また、すべての個体に当てはまるわけではないのですが、サンストーンはアベンチュレッセンスと呼ばれるインクルージョンによる輝きをもつのも特徴の一つです。

オレゴンサンストーンにおけるアベンチュレッセンスは、ラメのようにキラキラとしたメタリックな輝きをもちます。

通常のサンストーンは鉄による発色で、インクルージョンはレビドクロサイトやヘマタイトなどですが、オレゴンサンストーンは銅による発色でインクルージョンとしても銅が含まれているというのが違いなのかもしれません。

このオレゴンサンストーン特有のアベンチュレッセンスは、コレクターの間では「シラー」と呼ばれることが多いようです。

ムーンストーンに代表されるようなシラー効果とは少しイメージが異なりますが、広義的には間違いではないようです。

いろいろなタイプのオレゴンサンストーンをご紹介

宝石はどれも唯一無二ではありますが、なかでもオレゴンサンストーンは一つとして同じものがないのではないかというほどに個性的な宝石。

実に様々なタイプのものがありますが、そのなかでも代表的なものをご紹介します。

基本のオレンジピンク×シラー


オレゴンサンストーンの王道といえば、コレ。

オレンジピンクの優しい地色にピンクのシラー(アベンチュレッセンス)が輝くタイプです。

シラーの入り方はいろいろありますが、こちらは一面がキラキラと輝くタイプ。

インクルージョンの量と入り方で、同じ色味でも印象が全く異なります。

ふんわりとした赤系


どことなく濁ったような、ミルキーな印象の赤系オレゴンサンストーン。

しかし、この一見濁ったような印象を与えるものもアベンチュレッセンス効果の一つ。インクルージョンが原因です。

角度を変えるとキラキラと光るので、ぼんやりした色合いだからといって、なめてはいけません(笑)。

オレゴンサンストーンはひっくり返して、光を当てて……と、眺め倒してこそ、そのルースの良さがわかるのです。

真っ赤!なオレゴンサンストーン


一方こちらは、オレゴンサンストーンの赤い部分のみを切り出したルース。

同じ長石グループのアンデシンのように真っ赤です。

銅の含有量を調べたら、すごい数値を記録できそうな、ギューッとエキスの詰まったようなルースですね。

貴重なグリーン系バイカラー


オレゴンサンストーンは大きく3つに分けるとすると、黄色、グリーン、赤の3色になります。

なかでも、一番貴重なのがこのグリーン

グリーン1色というのもあると思いますが、こちらはグリーンと黄色が混ざったようなバイカラー。

ほんの少しブルーを帯びたグリーンは明るくてとても美しいです。

赤とグリーンが混ざりあう!バイカラータイプ


こちらは、「玄人向け」のオレゴンサンストーン。

レッド系とグリーン系という、全く真逆の色味が混ざり合うルースです。

ブルーがかったとても美しいグリーンを、まるで覆い隠すかのように赤褐色が混ざり、なんともいえない神秘的な雰囲気を醸し出しています。

しかも、思い出したかのように一箇所だけシラーがかかっているというサービス精神旺盛な一粒。

同じバイカラーでも、もっと優しい色合いのものもあります。

こういった、普段は混ざり合うことのないような色が混在するというのもオレゴンサンストーンの魅力です。

番外編:シラー100%!?


これは多分、ちょっと変わったルースになると思うのですが、ラメ100%!と感じる程のメタリックな輝きが印象的なルース。

もしかしたら、宝石ではなく金属なのではないかと思ってしまうくらい、全面にシラーが確認できます(笑)。

まるで銅でできたような不思議な一石です。

ピンクゴールドでジュエリーに加工したら、どこまでが宝石なのか分からない不思議な一品ができるかもしれません。

知れば知るほど、その魅力のとりこになる!

今回は、私の知る限りのオレゴンサンストーンをご紹介しました。

とにかく、無限にタイプが存在するような宝石なので、集め始めたら大変なことになるということだけお伝えしておきます(笑)。

それでも、いろいろなタイプを集めて並べたら、絶対に面白いコレクションになると思います!

オレゴンサンストーンには切子のルースなどもあって、本当に楽しみは無限大といえそうですね。

カラッツ編集部 監修

ABOUT US

趣味で20年以上レアストーン寄りの宝石やジュエリーを収集しています。メキシコのウォーターオパールからはじまり、既に50種類以上のルースを所持しています。王道(?)のグランディディエライトやレッドベリルをはじめ、コーネルピンやペツォッタイトといった誰も知らないような希少石も大好物。宝石を太陽光に当てたり、ブラックライトで照らしたりしてマニアックに宝石を楽しんでいます。