毎年9月初旬にロンドンのオリンピアで開催される、ジュエリー展示会「インターナショナル・ジュエリー・ロンドン(IJL)」。
今年は9月1日から3日までの3日間に渡って開催され、ヨーロッパ各国やアメリカ、アジアなどのジュエリーや宝石業者が数多く出展し、会場には、世界70か国以上から8,000人以上の入場者が訪れたという事です。
昨年に引き続き、今年も参加してきましたので、早速、1日目の様子をレポートしてみたいと思います!
豪華なジュエリーがたっぷり!
まず正面の入り口すぐには、豪華なダイヤモンドジュエリーやヨーロッパの人気デザイナーのブースが立ち並んでいました。パールジュエリーのブースも目立っていました。
「カルバン・クライン」といった有名なブランドから、パールジュエリーを制作販売する「Yoko London」、コペンハーゲンのデザイナー「Sif Jacobs」などといったヨーロッパで人気のブランドのブースがずらりと並んでいました。
他にも、アントワープのダイヤモンド・ディーラーや、イタリアの優美なジュエリー店、インドの華やかな宝飾店など国際色も豊か。お国柄やショップによって、それぞれの個性が輝いていました。
上の写真は、ダイヤモンド・ジュエリー専門店のショーケースです。どれも全てグレードの高いダイヤモンド・ジュエリーですが、特に大きなイエロー・ダイヤモンドを配したリングが素敵でした。
ルース屋さんが大人気
「インターナショナル・ジュエリー・ロンドン(IJL)」は全般的にジュエリー店の出展が多く、宝石のルースを売っているブースは少な目です。
また展示しているほとんどのルースはすぐジュエリーに使えそうなサイズのものが多く、「これどう使うの!?」というほど巨大なルースには今年は出会えませんでした。
そんな中見つけたのが、上の写真のかなり大きなエメラルドのルース。どうですか、なかなか迫力がありますよね?
出展ブースは少なかったものの、ルースを買い付けるバイヤーやデザイナーはとても多い様子で、人気のあるブースは凄い繁盛ぶりでした。
特に宝石をビーズにしたストランドを卸売りしているブースは、スペースが広いにも関わらず入りきれないほどの人だかり。
お客さんが多く入っているブースは、やはり宝石の種類が豊富で、他店にはない宝石のルースやシェイプやサイズも豊富で、爆買いしているバイヤーさん達を沢山見かけました。
大ぶりカラーストーンのジュエリーにうっとり
次に、上の写真のブースで見つけたのは、アメトリンのジュエリーです。
かなりの大ぶりですが、とても美しい色合いで華やかさが際立っていますよね。よく見ると、それぞれ色の濃さやグラデーションに違いがありますが、どれも個性的で素敵だと思いました。
キャットウォークやセミナーも充実
写真:Edward Hill
IJLでは、3日間を通して毎日さまざまなイベントが組まれています。
最新作を披露するキャットウォークを始め、デビアスやGIAによる宝石セミナー、リテールやビジネスについてのセミナーなど、ジュエリーに関わる方なら絶対参加しておきたいイベントが、一日中びっしりと詰め込まれています。
私はこの日、ダイヤモンド・プロデューサー協会による「現代のダイヤモンドマイニングについて」のセミナーを聞いたのですが、現代の南アフリカにおけるダイヤモンド鉱山の状況や、鉱山労働者達を正当に雇っている状況などを知ることが出来ました。
会場2階は、新鋭ジュエリーデザイナー達が出展するスペースが設けられています。独自のコンセプトや世界観のあるジュエリーを見ていると、楽しくてワクワクしてきます。
この日は、年間ベストジュエラー賞やベストブロガー賞を決定する「The Leading Lights」アワードも開催され、将来を期待される新鋭デザイナーには「Best Bright Young Gem」賞が授与されました。
最後に
IJLは、3日間を通して異なるセミナーやイベントが開催されるので、出来れば3日間全て参加したいと思うほど、贅沢なジュエリー展示会です。
ハットンガーデンの宝石職人さんやGem-Aなども出展していて、様々な目線からジュエリーや宝石について楽しむ事が出来ます。
今年のショーは終わったばかりですが、すでに来年の展示会が待ち遠しくてたまりません。
※2018年の様子はコチラから
▶BIGな宝石が満載!「インターナショナルジュエリーロンドン(IJL)2018」展示会レポートPart1
▶華麗なジュエリー達に釘付け!「インターナショナルジュエリーロンドン(IJL)2018」展示会レポートPart2
▶ステージイベントやセミナーも充実!「インターナショナルジュエリーロンドン(IJL)2018」展示会レポートPart3
カラッツ編集部 監修